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公開番号2024108347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-13
出願番号2023012660
出願日2023-01-31
発明の名称放熱フィラー粒子、放熱フィラーおよび放熱シート
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類C01B 33/18 20060101AFI20240805BHJP(無機化学)
要約【課題】放熱シートの放熱材として用いられた場合に、熱伝導率が高く、かつ、軽量化された放熱シートを得ることのできる、放熱フィラー粒子および放熱フィラー、並びに、熱伝導率が高く、かつ、軽量化された放熱シートを提供することを目的とする。
【解決手段】コア部と、前記コア部を被覆する被覆部と、からなる放熱フィラー粒子であって、前記コア部は、シリカ粒子からなり、前記被覆部は、酸化アルミニウムからなる、放熱フィラー粒子である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コア部と、前記コア部を被覆する被覆部と、からなる放熱フィラー粒子であって、
前記コア部は、シリカ粒子からなり、
前記被覆部は、酸化アルミニウムからなる、放熱フィラー粒子。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記シリカ粒子は、二酸化珪素と、酸化硼素、酸化ナトリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化カリウム、酸化バリウムおよび酸化マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の第1化合物と、からなる、請求項1に記載の放熱フィラー粒子。
【請求項3】
前記被覆部の平均厚さは1.0μm以上である、請求項1または請求項2に記載の放熱フィラー粒子。
【請求項4】
前記放熱フィラー粒子の体積V1に対する前記被覆部の体積V2の百分率は、50%以下である、請求項1または請求項2に記載の放熱フィラー粒子。
【請求項5】
複数の放熱フィラー粒子からなる、放熱フィラーであって、
前記放熱フィラー粒子は、コア部と、前記コア部を被覆する被覆部と、からなり、
前記コア部は、シリカ粒子からなり、
前記被覆部は、酸化アルミニウムからなる、放熱フィラー。
【請求項6】
前記コア部は、二酸化珪素と、酸化硼素、酸化ナトリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化カリウム、酸化バリウムおよび酸化マグネシウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の第1化合物と、からなる、請求項5に記載の放熱フィラー。
【請求項7】
前記被覆部の平均厚さは1.0μm以上である、請求項5または請求項6に記載の放熱フィラー。
【請求項8】
前記放熱フィラー粒子の体積V1に対する前記被覆部の体積V2の百分率は、50%以下である、請求項5または請求項6に記載の放熱フィラー。
【請求項9】
請求項5または請求項6に記載の放熱フィラーと、樹脂と、からなる放熱シートであって、
前記放熱フィラーの含有率は、70質量%以上85質量%以下である、放熱シート。
【請求項10】
前記放熱シートの熱伝導率C1と、前記放熱シートの密度D1とは、C1/D1≧1.25の関係を満たし、
ここで、C1の単位はW/m・Kであり、D1の単位はg/cm

である、請求項9に記載の放熱シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放熱フィラー粒子、放熱フィラーおよび放熱シートに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品(コンピュータ(CPU)、ビデオチップ、メモリー等の半導体)とヒートシンクとの間に配置され、ヒートシンクを電子部品に固定するとともに電子部品の動作により発生した熱を電子部品からヒートシンクに伝達する(電子部品の外部に放熱する)放熱シートが知られている。
【0003】
特許文献1には、シリコーンゲルと高分子量の液状シリコーンゴムのブレンド100重量部に対し、放熱材として、アルミナ(酸化アルミニウム)、マグネシア(酸化マグネシウム)、窒化ほう素の一種以上を50~60重量部添加した放熱シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-007578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている放熱材のうち、特にアルミナは、熱伝導率が高く、優れた耐水性を有し、放熱シートの寿命を長くすることができる。また、アルミナは他の材料よりコスト面で有利である。よって、アルミナは放熱材として広く用いられている。一方、アルミナは、シリコーンゲルおよび液状シリコーンゴムに対して、比重が大きい。このため、アルミナを含む放熱シートは密度が増加する。
【0006】
近年、携帯電話やスマートフォン等の携帯用電子機器では、軽量化が望まれている。よって、放熱シートにおいても、高い熱伝導率を維持したまま、軽量化が望まれている。
【0007】
そこで、本開示は、放熱シートの放熱材として用いられた場合に、熱伝導率が高く、かつ、軽量化された放熱シートを得ることのできる、放熱フィラー粒子および放熱フィラー、並びに、熱伝導率が高く、かつ、軽量化された放熱シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の放熱フィラー粒子は、
コア部と、前記コア部を被覆する被覆部と、からなる放熱フィラー粒子であって、
前記コア部は、シリカ粒子からなり、
前記被覆部は、酸化アルミニウムからなる、放熱フィラー粒子である。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、放熱シートの放熱材として用いられた場合に、熱伝導率が高く、かつ、軽量化された放熱シートを得ることのできる、放熱フィラー粒子および放熱フィラー、並びに、熱伝導率が高く、かつ、軽量化された放熱シートを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態1に係る放熱フィラー粒子の一例を示す模式的断面図である。
図2は、実施形態1に係る放熱フィラー粒子の他の一例を示す模式的断面図である。
図3は、実施形態1に係る放熱フィラー粒子の他の一例を示す模式的断面図である。
図4は、放熱フィラー粒子の被覆部の平均厚さの測定方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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