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公開番号
2024106681
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-08
出願番号
2023011073
出願日
2023-01-27
発明の名称
ドロマイトの製造方法
出願人
宮崎県
代理人
個人
主分類
C01F
11/18 20060101AFI20240801BHJP(無機化学)
要約
【課題】Mg/Caのモル比が理想組成比である1を含む特定の範囲の組成を有するドロマイトをより確実に製造する方法を提供する。
【解決手段】カルシウム原料及びマグネシウム原料からドロマイトを製造する方法であって、カルシウム成分及びマグネシウム成分を含有する有機相と炭酸イオンを含有する水相とを混合する工程を含むことを特徴とするドロマイトの製造方法に係る。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カルシウム原料及びマグネシウム原料からドロマイトを製造する方法であって、
カルシウム成分及びマグネシウム成分を含有する有機相と炭酸イオンを含有する水相とを混合する工程
を含むことを特徴とするドロマイトの製造方法。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記有機相が
(a1)液状のカルシウム脂肪酸塩、(a2)カルシウム脂肪酸塩が有機溶媒に溶解してなる溶液及び(a3)カルシウム塩の水溶液の少なくとも1種、及び
(b1)液状のマグネシウム脂肪酸塩、(b2)マグネシウム脂肪酸塩が有機溶媒に溶解してなる溶液及び(b3)マグネシウム塩の水溶液の少なくとも1種
を含む(ただし、上記(a3)及び(b3)のみからなる組み合わせを除く。)、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記有機相中のMg/Caのモル比が0.5~3である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記有機相と水相とを混合した後、得られた混合液を25~100℃で一定時間静置する熟成工程をさらに有する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
ドロマイトのMg/Caのモル比が0.4~2.2である、請求項1に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドロマイトの新規な製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ドロマイトは、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウムからなる炭酸塩であり、例えばセメント原料、土壌改良材、肥料、建築用塗装剤、ガラス原料、レンガ原料、セラミックス、化粧品、食料品(健康補助食材、食品添加物等を含む。)等の分野で幅広く用いられている。
ドロマイトの化学式は、一般的には理論式(理想組成比)としてCaMg(CO
3
)
2
で示され、この場合はMg/Caのモル比が1であるが、実際はCaとMgの割合は変動する。
【0003】
鉱山資源として採掘される天然ドロマイトにおいても、その産出場所等によってCaとMgの割合がさまざまである。なお、わが国において採掘される天然ドロマイトのMg/Caのモル比は1未満である場合が多い。
【0004】
ドロマイト材料のMg/Ca組成は用途によって求められる割合が異なるため、ドロマイトの人工合成にあっては、Mg/Caのモル比が理想組成比の1を含む幅広い範囲で調整できることが望ましい。
【0005】
天然ドロマイトには、ケイ素、アルミニウム、鉄等のほか、例えば食料品の用途として好ましくないヒ素、重金属等の土壌由来の不純物成分を含むものがある。また、ファインセラミックス素材等のように精密に調整された化学組成が求められる用途においても、土壌由来の不純物成分を有しないドロマイトは有用である。従って、上記のような不純物をなるべく含まない又は微量化された合成ドロマイトの提供が望まれる。
【0006】
合成ドロマイトの製造方法として多くの方法がこれまでに提案されている。例えば、Ca-Mg塩化物の水溶液にカルサイト(炭酸カルシウム)を懸濁して250℃程度の高温高圧下で水熱合成する方法(非特許文献1)、貝殻を焼成、粉砕して得た炭酸カルシウム粉末を塩化マグネシウム水溶液に懸濁させ、この懸濁液を水熱処理することによって、平均粒径10μm以下の微細な結晶性ドロマイト粒子を製造する方法(特許文献1)等がある。しかし、これらの方法では、高温高圧下で合成する方法であるため、そのための設備等が必要となる欠点がある。
【0007】
他方、高温、高圧条件を要しない合成方法としては、カルシウムイオン、マグネシウムイオン及び炭酸イオンを含有する水溶液に対して超音波を印加して、水溶液中にキャビテーションを生じさせ、キャビテーションによる反応場を利用してドロマイトを得る方法(特許文献2)が知られている。しかし、上記方法では、超音波発生装置が必要となるため、工業的規模での製造には適しているとはいえない。
【0008】
さらに、Ca-Mg塩化物及び炭酸水素塩をエタノールと水の混合溶液中で攪拌してドロマイトを合成することが報告されている(非特許文献2)。しかし、カルサイト等の副成物を伴わない合成ドロマイトが得られる条件では、仕込み原料におけるMg/Caのモル比が10であり、合成されるドロマイトのMg/Ca比に対してMg過多であることから工業的に不利である。
【0009】
また、Ca-Mg塩化物の混合水溶液に溶解した尿素の加水分解を利用したドロマイト合成(非特許論文3)が知られている。この方法では、仕込み原料におけるMg/Caのモル比が2.3~4.0であるが、ドロマイトの合成条件の範囲が狭く、副成物を伴わずに単相として得られるドロマイトのMg/Ca比が、仕込み原料のMg/Ca比によって幅広く調整されるとの報告はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2008-230923号公報
特開2016-216269号公報
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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