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公開番号2024168904
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085948
出願日2023-05-25
発明の名称チョウザメ目魚類の養殖方法
出願人国立大学法人 宮崎大学,ジャパンキャビア株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01K 61/10 20170101AFI20241128BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】低コストで成長を促進することができるチョウザメ目魚類の養殖方法を提供する。
【解決手段】所定以上の期間で淡水である飼育水にて飼育していたチョウザメ目魚類を、所定以上の期間で所定塩分濃度の飼育水にて馴致させる馴致工程と、馴致工程の後に、淡水である飼育水に戻して飼育する復帰飼育工程と、を備える。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
所定以上の期間で淡水である飼育水にて飼育していたチョウザメ目魚類を、所定以上の期間で所定塩分濃度の飼育水にて馴致させる馴致工程と、
前記馴致工程の後に、淡水である飼育水に戻して飼育する復帰飼育工程と、
を備えることを特徴とするチョウザメ目魚類の養殖方法。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記馴致工程は、所定以上の期間で淡水である飼育水にて飼育していたチョウザメ目魚類を、所定以上の期間で所定塩分濃度の飼育水にて馴致させた後、所定以上の期間で前記所定塩分濃度よりも高い所定塩分濃度の飼育水にて馴致させることを特徴とする請求項1に記載のチョウザメ目魚類の養殖方法。
【請求項3】
前記馴致工程は、所定塩分濃度の飼育水にて1週間以上の期間で行われることを特徴とする請求項1または2に記載のチョウザメ目魚類の養殖方法。
【請求項4】
前記馴致工程で用いられる飼育水は、海水と淡水が混合されて構成され、前記淡水である飼育水から初めに移行される飼育水は、海水が全体量の30%まで含まれていることを特徴とする請求項1または2に記載のチョウザメ目魚類の養殖方法。
【請求項5】
前記馴致工程で用いられる飼育水は、海水と淡水が混合されて構成され、前記復帰飼育工程に移行される直前の飼育水は、海水が全体量の50%まで含まれていることを特徴とする請求項2に記載のチョウザメ目魚類の養殖方法。
【請求項6】
前記馴致工程において塩分濃度を段階的に上昇させた飼育水は、全体量に対する海水の割合の差が25%以内であることを特徴とする請求項2または5に記載のチョウザメ目魚類の養殖方法。
【請求項7】
前記復帰飼育工程は、水温が10~25℃の範囲で行われることを特徴とする請求項1または2に記載のチョウザメ目魚類の養殖方法。
【請求項8】
前記馴致工程は、8gから200gまでの稚魚に対して行われることを特徴とする請求項1または2に記載のチョウザメ目魚類の養殖方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、チョウザメ目魚類の養殖方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【0002】
チョウザメ目魚類から採れる卵はキャビアであり、世界三大珍味の一つである。ロシアをはじめ北米でキャビア生産は行われてきたが、近年は、中国および中東でその生産量は急増している。日本では、宮崎県が1980年代よりキャビア生産に成功し、良質なキャビア生産が行われ日本トップの生産量を誇るが、諸外国に比べ、日本のキャビア生産量は、わずかな増加にとどまっている。その要因としては、チョウザメ養殖を開始してから抱卵するまで、魚種によって5年から10年程の期間が必要であり、コストの回収に長い年月がかかることにある。そのため、養殖業者の新規参入の大きな障壁となっている。
【0003】
そこで、チョウザメ目魚類の成長を促進し、抱卵するまでの飼育期間を短縮する試みが従来から行われてきた。例えば、特許文献1では、非平衡大気圧プラズマを照射した所定量の生理食塩水を成長促進剤としてチョウザメ等の稚魚の育成水に混入させることにより、稚魚の成長を促進させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-29117号公報(第4頁~第10頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1においては、大量の育成水を使用する実際の養殖に応用するには、大規模なプラズマ照射装置を用いて成長促進剤を大量に製造する必要があり、設備の導入コストが高くなってしまう虞がある。低コストでチョウザメ目魚類の成長を促進することができる方法が望まれている。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、低コストで成長を促進することができるチョウザメ目魚類の養殖方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明のチョウザメ目魚類の養殖方法は、
所定以上の期間で淡水である飼育水にて飼育していたチョウザメ目魚類を、所定以上の期間で所定塩分濃度の飼育水にて馴致させる馴致工程と、
前記馴致工程の後に、淡水である飼育水に戻して飼育する復帰飼育工程と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、チョウザメ目魚類は、一時的に海水を含む飼育水に馴致させた後に淡水に戻されると、淡水のみで飼育した場合に比べて、成長を促進することができる。つまり、馴致工程に必要な塩分濃度に飼育水を調製できさえすればよく、低コストでチョウザメ目魚類の成長を促進させることができる。
【0008】
前記馴致工程は、所定以上の期間で淡水である飼育水にて飼育していたチョウザメ目魚類を、所定以上の期間で所定塩分濃度の飼育水にて馴致させた後、所定以上の期間で前記所定塩分濃度よりも高い所定塩分濃度の飼育水にて馴致させることを特徴としている。
この特徴によれば、チョウザメ目魚類は、淡水から塩分濃度を段階的に上昇させた飼育水にそれぞれ馴致させた後に淡水に戻されると、淡水のみで飼育した場合に比べて、成長をさらに促進することができる。
【0009】
前記馴致工程は、所定塩分濃度の飼育水にて1週間以上の期間で行われることを特徴としている。
この特徴によれば、馴致工程が各塩分濃度の飼育水にて1週間以上行われた場合に、特にその後の復帰飼育工程でチョウザメ目魚類の成長を効率よく促進させることができる。
【0010】
前記馴致工程で用いられる飼育水は、海水と淡水が混合されて構成され、前記淡水である飼育水から初めに移行される飼育水は、海水が全体量の30%まで含まれていることを特徴としている。
この特徴によれば、淡水である飼育水から初めに移行される飼育水として、海水が全体量の30%まで含まれている飼育水を用いることにより、馴致工程におけるチョウザメ目魚類の生存率を高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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