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公開番号2024106370
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-08
出願番号2023010601
出願日2023-01-27
発明の名称旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法
出願人キャタピラー エス エー アール エル
代理人個人,個人
主分類F15B 11/028 20060101AFI20240801BHJP(流体圧アクチュエータ;水力学または空気力学一般)
要約【課題】上部旋回体を旋回させることなく、各リリーフ弁のリリーフ圧を高精度に設定できる旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法を提供する。
【解決手段】各旋回モータ17a,17bの回転を強制停止し、調整対象の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧がその他の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧より低圧の状態で、旋回モータの最大流量以下の流量でポンプ11から作動油を供給しつつ、調整対象の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を調整する工程を、調整対象の旋回モータ用のリリーフ弁を順次切り替えて実施する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
作業機械の旋回体を旋回させる複数の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法であって、
各旋回モータの回転を強制停止し、調整対象の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧がその他の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧より低圧の状態で、旋回モータの最大流量以下の流量でポンプから作動流体を供給しつつ、調整対象の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を調整する工程を、調整対象の旋回モータ用のリリーフ弁を順次切り替えて実施する
ことを特徴とする旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
旋回モータは対をなして設定され、
各旋回モータの回転を強制停止した状態で、
一方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を、他方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧よりも高圧に設定して、旋回モータの最大流量以下の流量でポンプから作動流体を供給しつつ他方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を調整し、
一方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を、第一工程で調整された他方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧よりも低圧に設定して、旋回モータの最大流量以下の流量でポンプから作動流体を供給しつつ一方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を調整する
ことを特徴とする請求項1記載の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法。
【請求項3】
一方の旋回モータは、他方の旋回モータよりもポンプからの作動流体の供給路が短い
ことを特徴とする請求項2記載の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法。
【請求項4】
リリーフ圧の調整時に供給する作動流体の流量を、それぞれ旋回モータの最大流量とする
ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか一記載の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械の旋回体を旋回させる複数の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
油圧駆動式の作業機械において、油圧回路に備えられる各種リリーフ弁は、リリーフ圧の適切な設定により、駆動される各部において所望の性能を得ることが可能である(例えば、特許文献1および2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-94105号公報
特開平5-60105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、作業機械の上部旋回体を旋回させるための流体圧アクチュエータ(流体圧モータ)である油圧モータにおいてもリリーフ弁が設定され、そのリリーフ圧が旋回トルクの性能と直結している。例えばリリーフ圧が低く設定されると、傾斜地での加速トルク不足に起因して傾斜方向に旋回できなくなったり、ブレーキトルク不足に起因して旋回の流れが大きくなったりしやすくなる。
【0005】
特に、大型の作業機械の場合、旋回モータユニットが2つ設定されている場合がある。これらユニットには、それぞれにリリーフ弁が設けられており、同じシステム上に2つのリリーフ弁があることとなる。そして、ポンプから供給された作動油が各ユニットに等配されることで、それぞれのリリーフ弁が旋回モータの最大流量の和であるポンプ流量の1/2の流量で作動する。そのため、リリーフ圧は、この流量条件下で設定することが望ましい。
【0006】
しかしながら、旋回モータユニットの場合、リリーフ弁の調圧の際に他のポンプやモータのように作動油を流して駆動すると、上部旋回体が旋回することとなるため、特に大型の作業機械の場合、広大なスペースが必要となり、現実的でない。そのため、実際にリリーフ弁を調圧する際には、上部旋回体が旋回しないように旋回モータユニットが強制的に停止状態とされる。その場合、配管圧損などのバランスによってポンプ流量が等配されずにいずれか一方のリリーフ弁側の流量が過大または過小となりやすく、高精度な調圧が困難である。
【0007】
また、調圧のための回路を追加すると、配管の追加が必要となって複雑となったり、部品点数が増えたり、油漏れのリスクが増したりする。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、旋回体を旋回させることなく、各リリーフ弁のリリーフ圧を高精度に設定できる旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、作業機械の旋回体を旋回させる複数の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法であって、各旋回モータの回転を強制停止し、調整対象の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧がその他の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧より低圧の状態で、旋回モータの最大流量以下の流量でポンプから作動流体を供給しつつ、調整対象の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を調整する工程を、調整対象の旋回モータ用のリリーフ弁を順次切り替えて実施するものである。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧調整方法において、旋回モータが対をなして設定され、各旋回モータの回転を強制停止した状態で、一方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を、他方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧よりも高圧に設定して、旋回モータの最大流量以下の流量でポンプから作動流体を供給しつつ他方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を調整し、一方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を、第一工程で調整された他方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧よりも低圧に設定して、旋回モータの最大流量以下の流量でポンプから作動流体を供給しつつ一方の旋回モータ用のリリーフ弁のリリーフ圧を調整するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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