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公開番号2024105136
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009715
出願日2023-01-25
発明の名称汚濁拡散抑制装置および汚濁拡散抑制方法
出願人東亜建設工業株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類E02F 3/92 20060101AFI20240730BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】ポンプ浚渫船による浚渫作業の作業性を確保しつつ、水底の土砂を浚渫する際に生じる汚濁の拡散を効果的に抑制できる汚濁拡散抑制装置および汚濁拡散抑制方法を提供する。
【解決手段】ポンプ浚渫船1が有するカッターヘッド5の上方に噴射部21を設けて、カッターヘッド5によって水底Bの土砂Sを掘削するときに噴射部21からカッターヘッド5に向かって水Wを噴射することで、カッターヘッド5によって水底Bの土砂Sを掘削するときに生じる汚濁Dの拡散を抑制する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ポンプ浚渫船が有するカッターヘッドによって水底の土砂を掘削するときに生じる汚濁の拡散を抑制する汚濁拡散抑制装置において、
前記カッターヘッドの上方から前記カッターヘッドに向かって水を噴射する噴射部を有することを特徴とする汚濁拡散抑制装置。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記噴射部が前記カッターヘッドの後部に向かって水を噴射する構成である請求項1に記載の汚濁拡散抑制装置。
【請求項3】
前記噴射部により水が扇状に噴射される構成である請求項1または2に記載の汚濁拡散抑制装置。
【請求項4】
ポンプ浚渫船が有する掘削した土砂が吸入される吸入管に接続されている注水管と前記噴射部とが送水管によって接続されていて、前記注水管に供給される水の一部が前記送水管を介して前記噴射部に供給される構成である請求項1または2に記載の汚濁拡散抑制装置。
【請求項5】
前記ポンプ浚渫船が有する旋回手段により上面視で、前記ポンプ浚渫船の船体および前記ポンプ浚渫船が有するラダーを一方向に旋回させて、一方向に回転する前記カッターヘッドによって前記水底の土砂をオーバーカットで掘削するときに前記カッターヘッドに向かって水を噴射する第一の前記噴射部が、前記カッターヘッドの回転軸よりも他方側に配設されていて、前記旋回手段により上面視で前記船体および前記ラダーを他方向に旋回させて、一方向に回転する前記カッターヘッドによって前記水底の土砂をアンダーカットで掘削するときに前記カッターヘッドに向かって水を噴射する第二の前記噴射部が、前記カッターヘッドの回転軸の上方に配設されている請求項1または2に記載の汚濁拡散抑制装置。
【請求項6】
前記カッターヘッドの上方に設けられた汚濁拡散抑制カバーを備え、前記汚濁拡散抑制カバーに前記噴射部が設置されている請求項1または2に記載の汚濁拡散抑制装置。
【請求項7】
ポンプ浚渫船が有するカッターヘッドによって水底の土砂を掘削するときに生じる汚濁の拡散を抑制する汚濁拡散抑制方法において、
前記カッターヘッドの上方に噴射部を設けて、前記噴射部から前記カッターヘッドに向かって水を噴射しながら、前記カッターヘッドによって水底の土砂を掘削することを特徴とする汚濁拡散抑制方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、汚濁拡散抑制装置および汚濁拡散抑制方法に関し、さらに詳しくは、ポンプ浚渫船による浚渫作業の作業性を確保しつつ、水底の土砂を浚渫する際に生じる汚濁の拡散を効果的に抑制できる汚濁拡散抑制装置および汚濁拡散抑制方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ポンプ浚渫船を用いた水底の土砂の浚渫作業では、船体とともにラダーを水平方向に旋回させながら、ラダーの先端部に設けられた回転するカッターヘッドによって水底の土砂を掘削し、その掘削した土砂を吸入手段により吸入することで水底を浚渫する。カッターヘッドによって水底の土砂を掘削するときには、吸入手段に吸入されなかった土砂がカッターヘッドの上方に拡散することで汚濁が生じる。
【0003】
特許文献1に記載のポンプ浚渫船の汚濁拡散抑制装置では、カッターヘッドの前方に汚濁を吸引する汚濁吸引口部を設けることで、ポンプ浚渫における汚濁の拡散を抑制している。しかしながら、この汚濁吸引口部は水底の未掘削部分に衝突するおそれがあり、汚濁吸引口部が破損した場合には浚渫作業を中断することになる。それ故、ポンプ浚渫船による浚渫作業の作業性を確保しつつ、水底の土砂の掘削時の汚濁の拡散を抑制するには改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-110365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ポンプ浚渫船による浚渫作業の作業性を確保しつつ、水底の土砂を浚渫する際に生じる汚濁の拡散を効果的に抑制できる汚濁拡散抑制装置および汚濁拡散抑制方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の汚濁拡散抑制装置は、ポンプ浚渫船が有するカッターヘッドによって水底の土砂を掘削するときに生じる汚濁の拡散を抑制する汚濁拡散抑制装置において、前記カッターヘッドの上方から前記カッターヘッドに向かって水を噴射する噴射部を有することを特徴とする。
【0007】
本発明の汚濁拡散抑制方法は、ポンプ浚渫船が有するカッターヘッドによって水底の土砂を掘削するときに生じる汚濁の拡散を抑制する汚濁拡散抑制方法において、前記カッターヘッドの上方に噴射部を設けて、前記噴射部から前記カッターヘッドに向かって水を噴射しながら、前記カッターヘッドによって水底の土砂を掘削することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ポンプ浚渫船が有するカッターヘッドによって水底の土砂を掘削するときに生じる汚濁の大部分はカッターヘッドの後方に向かって上昇するので、カッターヘッドの上方に設けた噴射部からカッターヘッドに向かって水を噴射することで、汚濁が上昇して拡散することを抑制することができる。また、噴射部をカッターヘッドの上方に配置していることで、噴射部が水底の未掘削部分に衝突するリスクも低くなる。それ故、ポンプ浚渫船による浚渫作業の作業性を確保しつつ、水底の土砂を浚渫する際に生じる汚濁の拡散を効果的に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の汚濁拡散抑制装置を搭載したポンプ浚渫船の実施形態を側面視で例示する説明図である。
図1のポンプ浚渫船を平面視で例示する説明図である。
図1のカッターヘッドと汚濁拡散抑制装置を断面視で例示する説明図である。
図1のカッターヘッドによって水底の土砂をオーバーカットで掘削している状況を断面視で例示する説明図である。
図1のカッターヘッドによって水底の土砂をアンダーカットで掘削している状況を断面視で例示する説明図である。
本発明の汚濁拡散抑制装置を搭載したポンプ浚渫船の別の実施形態を断面視で例示する説明図である。
図6のカッターヘッドによって水底の土砂をオーバーカットで掘削している状況を断面視で例示する説明図である。
図6のカッターヘッドによって水底の土砂をアンダーカットで掘削している状況を断面視で例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の汚濁拡散抑制装置および汚濁拡散抑制方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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