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公開番号2024105011
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-06
出願番号2023009503
出願日2023-01-25
発明の名称養殖対象生物肥育装置
出願人古川精機株式会社
代理人個人,個人
主分類A01K 63/04 20060101AFI20240730BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】海中で養殖している養殖対象生物を、海中の酸素の溶存を増加させ、かつ海中での餌の増加を可能とし成長を促進できる養殖対象生物肥育装置を提供することを課題とする。
【解決手段】養殖中の養殖対象生物より上方の海面に浮かぶ浮体に設置する養殖対象生物肥育装置であって、養殖対象生物肥育装置は、空気供給手段と、バッテリーと、制御部とを備える気泡発生手段と、前記気泡発生手段を内設した筐体と、筐体から海面上となる方向に突設されたホース取付手段に上端開口部を海面超の高さで上方に向けて取付られ、下端開口部近傍に浮き手段及び重錨手段を取り付けた、可撓性を有する大径の大径ホースと、空気供給手段の圧縮空気吐出口に上端開口部を接続され、金属製パイプを取付けた下端開口部を海中に垂下された前記大径ホース内に挿入された、可撓性を有する小径の小径ホースと、を備えた養殖対象生物肥育装置より課題解決できた。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
養殖中の養殖対象生物より上方の海面に浮かぶ浮体に設置する養殖対象生物肥育装置であって、
前記養殖対象生物肥育装置は、
空気供給手段と、前記空気供給手段に電力を供給するバッテリーと、前記空気供給手段を作動制御する制御部とを備える気泡発生手段と、
前記気泡発生手段を内設した筐体と、
前記筐体から海面上となる方向に突設されたホース取付手段に上端開口部を海面超の高さで上方に向けて取付られ、下端開口部を海底で横向きの姿勢にすることが可能な長さを有し、前記下端開口部近傍に浮き手段及び重錨手段を取り付けた、可撓性を有する大径の大径ホースと、
前記空気供給手段の圧縮空気吐出口に上端開口部を接続され、金属製パイプを取付けた下端開口部を海中に垂下された前記大径ホース内に挿入された、可撓性を有する小径の小径ホースと、を備え、
前記大径ホースの前記下端開口部近傍が海底で略水平方向の姿勢を維持可能となるように前記浮き手段の浮力と前記重錨手段の沈下力を設定し、
前記制御部により前記気泡発生手段を作動させることにより、前記小径ホースの前記金属製パイプから前記大径ホース内の海水中に気泡を発生させて上昇水流を引き起こし、海底の堆積物及び海水を前記大径ホースの前記上端開口部から噴出させることを特徴とする養殖対象生物肥育装置。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記バッテリーを充電する太陽光発電手段を前記筐体の上方に設置したことを特徴とする請求項1に記載の養殖対象生物肥育装置。
【請求項3】
前記ホース取付手段が、前記大径ホースの上端開口部の高さを、前記筐体に対して上下方向に可変可能な高さ方向調整手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の養殖対象生物肥育装置。
【請求項4】
前記バッテリーの充電状況を監視可能な電圧測定手段を前記筐体に設置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の養殖対象生物肥育装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、養殖対象生物である牡蠣や海苔等を生育している筏等の浮体の上に設置して牡蠣や海苔等の養殖対象生物の成長を促進させることができる養殖対象生物肥育装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、海面に浮遊する第1及び第2浮遊体と、前記第1及び第2浮遊体にそれぞれ搭載された第1及び第2巻上機と、前記第1及び第2浮遊体にそれぞれの一方の端部を接続し、前記第1及び第2浮遊体からそれぞれ鉛直下方に延伸して、それぞれの他方の端部を海底に固定した第1及び第2牽引手段と、前記第1及び第2牽引手段のそれぞれの中間位置に、互いの水平レベルが等しくなるよ に固定される第1及び第2貫通リングと、を更に備え、前記幹綱が前記第1及び第2貫通リングの内部を貫通し、両端が前記第1及び第2巻上機から牽引されて、前記中央部分が海面に平行に張られた養殖システムにおいて、前記第2浮遊体に取り付けられたポンプと、上部を前記ポンプに接続され、下部を前記複数の養殖篭の下方に配置されたパイプと、を更に備え、前記下部から吸い上げられた底層水に、酸素及びマイナスイオンを含む気泡が混合されて活性化底層水が調製され、前記活性化底層水が前記下部から海中に給水される養殖システムが開示されている。
【0003】
特許文献2には、二枚貝等の底棲生物の育成床となる複数の皿状容器を鉛直方向に階層し、当該階層育成床を鉛直方向に貫通する中央空洞及びこの空洞と通ずる各育成床間に水平方向の間隙を画成すると共に、前記中央部空洞上端に流出方向変更フィンを設けた養殖装置を富栄養化汚濁水域中に浸漬し、前記底棲生物を生きた活動状態にせしめ、その濾過食性状によって当該汚濁水中の粒状有機物を除去して水質及び底質を浄化し、階層育成床の下部に不浸透シートをスカート様に垂らして取り付け、不浸透シートにより形成された筒状水域内に上昇流が発生し、下層域の水が表層に対流するようにした二枚貝類の養殖兼富栄養化水域の水質及び底質浄化システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-7324号公報
特許第5954629号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の発明は、養殖対象のへい死の一因となる貧酸素水塊が底層に滞留している対策として底層の水質改善をするために、海面に浮かぶ第2浮遊体付近にポンプや気泡発生装置を設置して、ポンプにより垂下させたパイプから取水し、気泡発生装置等により気泡やマイナスイオンを添加して、気泡をポンプから海底に向けて流下させ、海底近傍で水平方向に流動させるようにしているが、気泡は常に上昇する動きをするので、気泡が流下し海底近傍で直角に曲げた水平姿勢のパイプ内を流動しにくいので、海底近傍の水平方向のパイプの噴射口から気泡が噴出しにくいという問題があった。
【0006】
特許文献2の発明は、水中に酸素の溶存を増加させる技術であるが、養殖対象の酸素は確保可能であるが、養殖対象である牡蠣や海苔などへの餌の供給が不十分であるという問題があった。
【0007】
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、海面近傍から海底近傍までにわたって海中の酸素の溶存を増加させ、かつ海中での餌の増加を可能とし成長を促進でき、海中で養殖する養殖対象生物の成長を促進できる養殖対象生物肥育装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の養殖対象生物肥育装置は、養殖中の養殖対象生物より上方の海面に浮かぶ浮体に設置する養殖対象生物肥育装置であって、前記養殖対象生物肥育装置は、空気供給手段と、前記空気供給手段に電力を供給するバッテリーと、前記空気供給手段を作動制御する制御部とを備える気泡発生手段と、前記気泡発生手段を内設した筐体と、前記筐体から海面上となる方向に突設されたホース取付手段に上端開口部を海面超の高さで上方に向けて取付られ、下端開口部を海底で横向きの姿勢にすることが可能な長さを有し、前記下端開口部近傍に浮き手段及び重錨手段を取り付けた、可撓性を有する大径の大径ホースと、前記空気供給手段の圧縮空気吐出口に上端開口部を接続され、金属製パイプを取付けた下端開口部を海中に垂下された前記大径ホース内に挿入された、可撓性を有する小径の小径ホースと、を備え、前記大径ホースの前記下端開口部近傍が海底で略水平方向の姿勢を維持可能となるように前記浮き手段の浮力と前記重錨手段の沈下力を設定し、前記制御部により前記気泡発生手段を作動させることにより、前記小径ホースの前記金属製パイプから前記大径ホース内の海水中に気泡を発生させて上昇水流を引き起こし、海底の堆積物及び海水を前記大径ホースの前記上端開口部から噴出させることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の養殖対象生物肥育装置は、請求項1において、前記バッテリーを充電する太陽光発電手段を前記筐体の上方に設置したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の養殖対象生物肥育装置は、請求項1又は2において、前記ホース取付手段が、前記大径ホースの上端開口部の高さを、前記筐体に対して上下方向に可変可能な高さ方向調整手段を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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