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公開番号2024104335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008478
出願日2023-01-24
発明の名称防災システム及び変換装置
出願人ホーチキ株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20240729BHJP(信号)
要約【課題】伝送方式が異なる防災受信盤と火災検知器であっても防災システムの構築を可能とし、火災検知器の一本化を可能として生産や在庫管理等の一貫性を図る。
【解決手段】防災受信盤と火災検知器とを信号回線で接続して火災を含む異常を監視する防災システムは、防災受信盤と火災検知器との間の信号回線に変換装置としてR-P変換装置64が設けられる。R-P変換装置64は、送受信する信号の種類に対応して設けられた複数の回線を備えた信号回線により防災受信盤に接続されP型伝送方式により防災受信盤と信号を送受信し、送受信する信号で共通とした信号回線により火災検知器に接続されR型伝送方式により火災検知器と信号を送受信する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
防災受信盤と監視エリアの火災を検知する火災検知器とを信号回線で接続して火災を含む異常を監視する防災システムであって、
前記防災受信盤と前記火災検知器とは、前記防災受信盤と前記火災検知器との間の信号回線に設けられた変換装置を介して信号を送受信し、
前記変換装置は、前記防災受信盤又は前記火災検知器の一方とは、送受信する信号の種類に対応して設けられた複数の回線を備えた信号回線により接続されP型伝送方式により信号を送受信し、前記防災受信盤又は前記火災検知器の他方とは、送受信する信号で共通とした信号回線により接続されR型伝送方式により信号を送受信することを特徴とする防災システム。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
請求項1記載の防災システムにおいて、
前記防災受信盤と前記変換装置とは、送受信する信号の種類に対応して設けられた複数の回線を備えた信号回線により接続されP型伝送方式により信号を送受信し、
前記火災検知器と前記変換装置とは、送受信する信号で共通とした信号回線により接続されR型伝送方式により信号を送受信したことを特徴とする防災システム。
【請求項3】
請求項2記載の防災システムにおいて、
前記変換装置は、
前記防災受信盤から送信される信号に対応した送信回線に接続されたP型受信部と、
前記防災受信盤へ送信する信号に対応した受信回線に接続されたP型送信部と、
前記火災検知器との間で共通とした信号回線に接続された伝送部と、
前記P型伝送方式の信号と前記R型伝送方式の信号との信号変換を制御する変換制御部と、
を備え、
前記変換制御部は、
前記P型受信部で前記P型伝送方式の信号を受信した場合に、当該受信した信号に対応した前記R型伝送方式の信号を前記伝送部から送信させ、
前記伝送部で前記R型伝送方式の信号を受信した場合に、当該受信した信号に対応した前記P型伝送方式の信号を送信するための受信回線に接続された前記P型送信部から送信させることを特徴とする防災システム。
【請求項4】
請求項3記載の防災システムにおいて、
前記防災受信盤と前記火災検知器との間で送受信される信号は、
前記火災検知器が火災を検知した場合に送信する火災検知信号と、
前記防災受信盤が前記火災検知器に所定の試験を行わせるために送信する試験起動入力信号と、
前記火災検知器が前記試験起動入力信号による前記所定の試験が終了した場合に送信する試験起動出力信号と、
前記火災検知器が前記所定の試験により異常状態を判定した場合に送信する異常信号と、
前記火災検知器が前記所定の試験により異常に至ることが予測される状態である予告状態を判定しれた場合に送信する異常予告信号と、
を含み、
前記防災受信盤と前記変換装置との間に接続された信号回線が備える複数の回線は、
前記防災受信盤から前記試験起動入力信号を送信する送信回線となる試験起動入力信号回線と、
前記防災受信盤へ前記火災検知信号及び前記異常予告信号を送信する受信回線となる火災検知/異常予告信号回線と、
前記防災受信盤へ前記試験起動出力信号を送信する受信回線となる試験起動出力信号回線と、
前記防災受信盤へ前記異常信号を送信する受信回線となる異常信号回線と、
を含むことを特徴とする防災システム。
【請求項5】
請求項4記載の防災システムにおいて、
前記変換装置は、前記火災検知/異常予告信号回線に、前記火災検知信号を送信する第1のP型送信部と、前記火災検知信号とは電流値が異なる前記異常予告信号を送信する第2のP型送信部とを並列に接続したことを特徴とする防災システム。
【請求項6】
請求項4記載の防災システムにおいて、
前記火災検知器は、
前記所定の試験として、前記監視エリアで発生する火災炎の光エネルギーを透過させる透光性窓の汚損状態を判定する汚損試験、及び前記監視エリアで発生する火災炎を検出するために設けられた炎検出部の検出感度状態を判定する感度試験を行い、
前記異常信号として、前記汚損試験により汚損状態を判定した場合に汚損信号を送信し、前記感度試験により感度異常状態を判定した場合に感度異常信号を送信し、
前記変換装置は、前記異常信号回線に、前記汚損信号を送信する第1のP型送信部と、前記汚損信号とは電流値が異なる前記感度異常信号を送信する第2のP型送信部とを並列に接続したことを特徴とする防災システム。
【請求項7】
請求項4記載の防災システムにおいて、
前記変換装置は、前記防災受信盤との間で接続される電源回線と試験電源回線を、前記火災検知器との間で接続される電源回線と試験電源回線に接続することを特徴とする防災システム。
【請求項8】
請求項7記載の防災システムにおいて、
前記火災検知器と前記変換装置との配線は、
前記電源回線を構成する第1電源線及び第1電源コモン線と、
前記試験電源回線を構成する第2電源線及び第2電源コモン線と、
前記信号回線を構成するシリアル信号線及びシリアル信号コモン線と、
を備える6線であり、
前記防災受信盤と前記変換装置との配線は、
前記電源回線を構成する電源線及び電源コモン線と、
前記試験電源回線を構成する試験電源線及び試験電源コモン線と、
前記試験起動入力信号回線を構成する試験起動入力信号線と、
前記火災検知/異常予告信号回線を構成する火災検知/異常予告信号線と、
前記試験起動出力信号回線を構成する試験起動出力信号線と、
前記異常信号回線を構成する異常信号線と、
を備える8線であり、
前記電源コモン線と前記試験電源コモン線は接続され共通のコモン線を形成し、当該共通のコモン線は、前記試験起動入力信号回線、前記火災検知/異常予告信号回線、前記試験起動出力信号回線及び前記試験起動出力信号回線を構成するコモン線となるように前記P型受信部及び前記P型送信部に接続されることを特徴とする防災システム。
【請求項9】
請求項3記載の防災システムにおいて、
前記変換制御部は、前記変換装置の故障を検出した場合に、前記受信回線の何れかに接続されるP型送信部から前記防災受信盤へ変換装置故障信号を送信することを特徴とする防災システム。
【請求項10】
請求項1記載の防災システムにおいて、
前記変換装置は、前記監視エリアに前記火災検知器と一体にして設置されることを特徴とする防災システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防災受信盤と監視エリアの火災を検知する火災検知器とを信号回線で接続して火災を含む異常を監視する防災システム及び変換装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、監視エリアとなる自動車専用道路のトンネル内等で発生する火災事故から人身及び車両等を守るために火災を含む異常を監視する防災システムとして、トンネル内には火災検知器が設置され、火災検知器はトンネルの電気室等に設置された防災受信盤から引き出された信号回線に接続されている。
【0003】
火災検知器は、例えばトンネルの長手方向となる上り側及び下り側の両方向に検知エリアを持ち、トンネルの長手方向に沿って、例えば25m間隔或いは50m間隔で連続的に設置され、隣りに設置される火災検知器と検知エリアが重なって相互補完するように設置されている。
【0004】
また、火災検知器は、透光性窓を介して検知エリアからの光エネルギーとして、例えばトンネル内で発生する火災炎からの赤外線を受光センサで受光して受光感度(受光値)を検出することで火災を検知しており、火災の検知機能を維持するために、受光センサの検出感度を監視するための感度試験や透光性窓の汚れを監視するための汚損試験を行っている。
【0005】
受光センサの感度試験は、防災受信盤から定期的に送信される試験起動入力信号を受信した場合に、炎からの赤外線に相当する疑似的な試験光を試験光源から受光センサに入射して受光感度を検出する。検出された受光感度(検出感度)が所定の感度閾値に低下するまでは、検出感度の逆数となる補正値で受光感度を補正し、検出感度が所定の感度閾値を下回り補正が不可能となった場合には、受光センサの故障を示す感度異常信号を防災受信盤に送信して防災受信盤から感度異常警報を出力させている。また、感度閾値に対して高い感度となる予告感度閾値を設定し、検出感度が予告感度閾値を下回った場合には感度異常予告信号を防災受信盤へ送信して防災受信盤から感度異常の予告警報を出力させている。
【0006】
透光性窓の汚損試験は、防災受信盤から定期的に送信される試験起動入力信号を受信した場合に、火災検知器の外側に設けられた試験光源から試験光を透光性窓に入射し、受光センサで受光して検出された受光感度から減光率を求め、減光率が所定の汚損閾値を下回った場合には汚損信号を防災受信盤へ送信して防災受信盤から汚損警報を出力させている。また、汚損閾値に対して低い予告汚損閾値を設定し、減光率が予告汚損閾値を下回った場合には汚損予告信号を防災受信盤へ送信して防災受信盤から汚損予告警報を出力させている。
【0007】
また、防災システムには、信号の伝送方式に対応してP型防災システムとR型防災システムが存在している。
【0008】
P型トンネル防災システムでは、火災検知信号、試験起動入力信号等の信号の種類に対応してP型防災受信盤から引き出された複数の信号回線にトンネル長手方向の所定区画に設置されている複数のP型火災検知器を並列接続し、P型防災受信盤は個別の信号回線により火災検知器から火災検知信号を受信して火災警報を出力し、個別の信号回線により試験起動入力信号を送信してP型火災検知器の感度試験と汚損試験を行わせ、個別の信号回線により感度異常信号、感度異常予告信号、汚損信号又は汚損予告信号を受信して対応する警報を出力するようにしている。
【0009】
また、R型防災システムでは、火災検知信号、試験起動入力信号等の信号の種類に関わらずR型防災受信盤から共通の信号回線を引き出し、設置されているR型火災検知器を接続し、R型防災受信盤は共通の信号回線により火災検知器から火災検知信号を受信して火災警報を出力し、試験起動入力信号を送信してR型の火災検知器の感度試験と汚損試験を行わせ、感度異常信号、感度異常予告信号、汚損信号又は汚損予告信号を受信して対応する警報を出力するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開平6-325271号公報
特開2013-105370号公報
特開2020-187401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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