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公開番号2024101303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023005207
出願日2023-01-17
発明の名称発光素子
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H10K 50/852 20230101AFI20240722BHJP()
要約【課題】マイクロキャビティ構造により発光効率を高めつつ、発光する光の指向性がより高い発光素子を提供する。
【解決手段】本開示の発光素子は、基板上に、第1の下部電極、第1の色の光を発する第1の発光層、電荷発生層、前記第1の色の光を発する第2の発光層、上部電極をこの順で有する第1の素子を有し、前記第1の発光層と前記第1の下部電極との間の間隔は、前記第1の発光層と前記第2の発光層との間の間隔よりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板上に、第1の下部電極、第1の色の光を発する第1の発光層、電荷発生層、前記第1の色の光を発する第2の発光層、上部電極をこの順で有する第1の素子を有し、
前記第1の発光層と前記第1の下部電極との間の間隔は、前記第1の発光層と前記第2の発光層との間の間隔よりも大きい
ことを特徴とする発光素子。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記基板上に、第2の下部電極、前記第1の色とは異なる第2の色の光を発する第3の発光層、前記電荷発生層、前記第2の色の光を発する第4の発光層、前記上部電極をこの順で有する第2の素子をさらに有し、
前記第3の発光層と前記第2の下部電極との間の間隔は、前記第3の発光層と前記第4の発光層との間の間隔よりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項3】
前記第1の下部電極と前記第1の発光層との間の光路長をL1、前記第1の下部電極と前記第2の発光層との間の光路長をL2とすると、以下の式(1)および式(2)が成り立つ。
L1=(2m-(Φ/π))×(λ/4)±(λ/12)(m≧1) ・・・(1)
L2=(2m-(Φ/π))×(λ/4)±(λ/12)(m≧2) ・・・(2)
ここで、λは前記第1の素子が発する光の主波長であり、Φは前記主波長λの光が前記第1の下部電極の界面において反射する際の位相シフトであり、mは整数である
ことを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項4】
前記第1の素子は、前記基板と前記第1の下部電極との間に反射層と第1の光学調整層とを有し、
前記第2の素子は、前記基板と前記第2の下部電極との間に反射層と第2の光学調整層とを有する
ことを特徴とする請求項2に記載の発光素子。
【請求項5】
前記第1の素子は、前記第1の下部電極と前記電荷発生層との間に有機層と、前記第1の下部電極と前記有機層との間に絶縁層と、を有し、
前記絶縁層は、前記有機層側の表面に溝を有し、
前記有機層は、前記溝内に形成されていない
ことを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項6】
前記有機層が複数層を有し、前記複数層のうち最も厚い層が、前記溝内の少なくとも一部に形成されていないことを特徴とする請求項5に記載の発光素子。
【請求項7】
前記第1の素子は、前記基板と前記第1の下部電極との間に反射層と第1の光学調整層とを有することを特徴とする請求項6に記載の発光素子。
【請求項8】
前記第1の素子は、前記第1の下部電極の上面に接する絶縁層と、前記電荷発生層と前記上部電極との間に配された少なくとも1つの有機層とを有し、
前記絶縁層は、前記有機層側の表面に溝を有し、
前記有機層は、前記溝内に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
【請求項9】
前記有機層が複数層を有し、前記複数層のうち最も厚い層が、前記溝内の少なくとも一部に形成されていることを特徴とする請求項8に記載の発光素子。
【請求項10】
前記第1の素子は、前記基板と前記第1の下部電極との間に反射層と第1の光学調整層とを有することを特徴とする請求項9に記載の発光素子。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、発光素子に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
有機発光素子(有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)とも呼ばれる)は、一対の電極とこれらの電極間に配置される有機化合物層とを有する電子素子である。一対の電極から電子および正孔を注入することにより、有機化合物層中の発光性有機化合物の励起子を生成し、励起子が基底状態に戻る際に、有機発光素子は光を放出する。有機発光素子の最近の進歩は著しく、低駆動電圧、多様な発光波長、高速な応答性、発光デバイスの薄型化・軽量化が進められている。
【0003】
この有機発光素子の高効率化を実現する技術として、メタルマスク、フォトリソグラフィなどを用いて色ごとに有機層を成膜する方式(以下、塗分け方式と呼ぶ)が知られている。
【0004】
一方、有機発光素子の消費電力改善のため、複数の発光層間に電荷発生層を設けるタンデム型の有機発光素子が知られている。下部電極と上部電極との間に電界が印加されることで、電荷発生層においてキャリアが発生し、各発光ユニットにキャリアが供給される。このため、各発光ユニットに含まれる発光層を効率よく発光させることができる。
【0005】
特許文献1には、塗分け方式により発光層が成膜された有機発光素子が記載されている。特許文献1には、第1電極と第2電極との間に、第1発光ユニットと第2発光ユニットを有し、発光ユニットの間に電荷生成層を有する有機発光素子が記載されている。また、特許文献1では、第1発光ユニットの発光層と第2発光ユニットの発光層との間の層の厚さを第1発光層と第1電極の間の厚さより大きくすることで、マイクロキャビティ効果により発光効率を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
米国特許第9209422号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、Augmented Reality用のディスプレイパネル(以下、ARパネルと呼ぶ)にも有機発光素子が使われているが、ARパネルでは発光する光の指向性がより強いパネルが好まれる。有機発光素子が発光する光の指向性を高めるには、有機発光素子に用いられるマイクロキャビティ構造の干渉次数は大きい方がよい。しかし、特許文献1の有機発光素子では、干渉次数が大きい場合に、第1発光ユニットの発光層と第2発光ユニットの発光層の間の間隔が、第1発光層と第1電極の間の間隔より大きくなる関係が成り立たないことが分かった。
【0008】
本開示の技術は、上記課題に鑑みてなされたものであり、マイクロキャビティ構造により発光効率を高めつつ、発光する光の指向性がより高い発光素子を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本開示に係る発光素子は、基板上に、第1の下部電極、第1の色の光を発する第1の発光層、電荷発生層、前記第1の色の光を発する第2の発光層
、上部電極をこの順で有する第1の素子を有し、前記第1の発光層と前記第1の下部電極との間の間隔は、前記第1の発光層と前記第2の発光層との間の間隔よりも大きいことを特徴とする発光素子を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示の技術によれば、マイクロキャビティ構造により発光効率を高めつつ、発光する光の指向性がより高い発光素子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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