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公開番号2024101253
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-29
出願番号2023005132
出願日2023-01-17
発明の名称除染システムおよび除染方法
出願人澁谷工業株式会社
代理人個人,個人
主分類A61L 2/20 20060101AFI20240722BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】密閉室内の凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度を検出することにより、密閉室内または密閉室内の除染対象物の除染をより確実に行う。
【解決手段】ポンプ16Aにより蒸発器16Bに注入される過酸化水素水を気化させ、除染ガス供給ライン16を通してアイソレータ12内に除染ガスとして供給する。アイソレータ12内で除染ガスを凝縮させアイソレータ12内またはアイソレータ12内の除染対象物を除染する。凝縮物に含まれる過酸化水素の濃度を検知する凝縮物センサ26をアイソレータ12内に設ける。凝縮物センサ26で検出された凝縮物の過酸化水素濃度に基づいてアイソレータ12内に供給する過酸化水素ガスの供給量を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
除染液をガス化させて除染ガスを発生させる除染ガス発生手段と、上記除染ガス発生手段により発生された除染ガスを密閉室内に供給する除染ガス供給手段とを備え、上記密閉室内に除染液をガス化させた除染ガスを供給し、上記密閉室内で除染ガスを凝縮させることにより上記密閉室内または上記密閉室内の除染対象物を除染する除染システムにおいて、
上記密閉室内に設けられ、凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度を検知する検知センサと、
上記検知センサで検知された凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度に基づいて上記密閉室内に供給する除染ガスの供給量を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする除染システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
上記密閉室内に給気する給気手段と、
上記密閉室内の排気をする排気手段とを備え、
上記制御手段は、上記密閉室内の除染時に上記給気手段及び上記排気手段を作動させて上記密閉室内の換気を行いつつ、上記密閉室内に供給する除染ガスの供給量を制御する
ことを特徴とする請求項1に記載の除染システム。
【請求項3】
上記制御手段は、上記検知センサで検知された凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度が所定の値よりも低い場合には、除染ガスの供給量を下げることを特徴とする請求項2に記載の除染システム。
【請求項4】
除染液をガス化させて除染ガスを発生させる除染ガス発生手段と、上記除染ガス発生手段により発生された除染ガスを密閉室内に供給する除染ガス供給手段とを備え、上記密閉室内に除染液をガス化させた除染ガスを供給し、上記密閉室内で除染ガスを凝縮させることにより上記密閉室内または上記密閉室内の除染対象物を除染する除染システムにおいて、
上記密閉室内に設けられ、凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度を検知する検知センサと、上記密閉室内の温度および/または湿度を調整する空調手段と、
上記検知センサで検知された凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度に基づいて、上記空調手段を作動させて上記密閉室内の温度および/または湿度を制御する制御手段を備えることを特徴とする除染システム。
【請求項5】
上記除染ガス発生手段に供給される除染液を濃縮または希釈する除染液濃度調整手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の除染システム。
【請求項6】
密閉室内に除染液をガス化させた除染ガスを供給し、上記密閉室内で除染ガスを凝縮させることにより上記密閉室内または上記密閉室内の除染対象物を除染する除染方法において、
上記密閉室内の湿度が所定値以下となるように除湿を行う除染前工程と、
上記密閉室内に設置された検知センサが除染ガスの凝縮を検知するまで上記密閉室内に除染ガスを供給する凝縮前供給工程と、
凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度を上記検知センサにより検知し、当該検知センサで検知された凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度に基づいて上記密閉室内に供給する除染ガスの供給量を制御する凝縮後供給工程と
を備えることを特徴とする除染方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、密閉室内に除染ガスを供給して、密閉室内で凝縮した除染ガスにより密閉室内または密閉室内の除染対象物を除染する除染システムおよび除染方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
アイソレータなどの密閉室内に過酸化水素ガスなどの除染ガスを供給し、密閉室内の除染対象物の表面に除染ガスを凝縮させて、除染対象物の表面を除染するウェット式の除染方法が公知である。また、密閉室内に除染ガスの凝縮を検知することができる凝縮センサを設け、この凝縮センサにより凝縮物の凝縮量を測定して、密閉室内における除染状況を管理する除染方法も知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4447893号公報
特許第4742058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
密閉室内に除染ガスとして過酸化水素ガスを供給する場合、過酸化水素の方が水よりも蒸気圧が低いので、まず過酸化水素が凝縮し始めて、後に水が凝縮される。そのため凝縮が進むにつれて凝縮物における過酸化水素の濃度が低下する。除染のためには、凝縮物における過酸化水素の濃度が所定値以上で、所要の時間維持されることが望ましい。しかし、特許文献1、2のように凝縮センサにより凝縮の有無や凝縮量を検知する構成では、密閉室内の除染が十分に行われていない可能性がある。
【0005】
本発明は、密閉室内の凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度を検出することにより、密閉室内の除染をより確実に行う除染システムおよび除染方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の発明である除染システムは、除染液をガス化させて除染ガスを発生させる除染ガス発生手段と、上記除染ガス発生手段により発生された除染ガスを密閉室内に供給する除染ガス供給手段とを備え、上記密閉室内に除染液をガス化させた除染ガスを供給し、上記密閉室内で除染ガスを凝縮させることにより上記密閉室内または上記密閉室内の除染対象物を除染する除染システムにおいて、上記密閉室内に設けられ、凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度を検知する検知センサと、上記検知センサで検知された凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度に基づいて上記密閉室内に供給する除染ガスの供給量を制御する制御手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
本発明の第2の発明である除染システムは、第1の発明において、上記密閉室内に給気する給気手段と、上記密閉室内の排気をする排気手段とを備え、上記制御手段が、上記密閉室内の除染時に上記給気手段及び上記排気手段を作動させて上記密閉室内の換気を行いつつ、上記密閉室内に供給する除染ガスの供給量を制御することを特徴としている。
【0008】
本発明の第3の発明である除染システムは、第2の発明において、上記制御手段が、上記検知センサで検知された凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度が所定の値よりも低い場合には、除染ガスの供給量を下げることを特徴としている。
【0009】
本発明の第4の発明である除染システムは、除染液をガス化させて除染ガスを発生させる除染ガス発生手段と、上記除染ガス発生手段により発生された除染ガスを密閉室内に供給する除染ガス供給手段とを備え、上記密閉室内に除染液をガス化させた除染ガスを供給し、上記密閉室内で除染ガスを凝縮させることにより上記密閉室内または上記密閉室内の除染対象物を除染する除染システムにおいて、上記密閉室内に設けられ、凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度を検知する検知センサと、上記密閉室内の温度および/または湿度を調整する空調手段と、上記検知センサで検知された凝縮物に含まれる除染ガス成分濃度に基づいて、上記空調手段を作動させて上記密閉室内の温度および/または湿度を制御する制御手段を備えることを特徴としている。
【0010】
本発明の第5の発明である除染システムは、第1乃至第4の発明において、上記除染ガス発生手段に供給される除染液を濃縮または希釈する除染液濃度調整手段を備えることを特徴としている。
(【0011】以降は省略されています)

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