特許ウォッチ

公開番号2024098775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023002469
出願日2023-01-11
発明の名称情報処理装置、制御方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G06F 3/0484 20220101AFI20240717BHJP(計算;計数)
要約【課題】全体進捗プログレス表示において、ファイル転送処理の成功、失敗がどの程度発生したかを容易に把握することを可能とする。
【解決手段】電子機器から受信した転送ファイルをファイルサーバに送信する転送処理の成功と失敗の積算値を求める積算部と、積算部により求められた成功と失敗の積算値を記憶する記憶部と、記憶部から成功と失敗の積算値を読み出し、始点側から或る方向に、読み出した成功の積算値に応じた表示を表示部に行わせるとともに、終点側から或る方向とは反対方向に、読み出した失敗の積算値に応じた表示を表示部に行わせる表示制御部とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
電子機器から受信した転送ファイルをファイルサーバに送信して転送する転送処理の全体進捗プログレスを表示可能な表示部を備えた情報処理装置であって、
前記受信した転送ファイルを前記ファイルサーバに送信する転送処理の成功と失敗の積算値を求める積算部と、
前記積算部により求められた成功と失敗の積算値を記憶する記憶部と、
前記記憶部から成功と失敗の積算値を読み出し、始点側から或る方向に、読み出した成功の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせるとともに、終点側から前記或る方向とは反対方向に、読み出した失敗の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせる表示制御部と、を備えたことを特徴とする情報処理装置。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
前記表示制御部は更に、
前記成功の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせる表示色と、前記失敗の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせる表示色とを異なる色として、両者に挟まれて表示される未処理部を更に異なる表示色で前記表示部に表示することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記表示制御部は更に、
バー状表示物の一端側を前記始点側とするとともに、前記バー状表示物の他端側を前記終点側とし、前記バー状表示物が伸びる一方向に、前記一端側から前記読み出した成功の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせるとともに、前記一方向とは反対方向に、前記他端側から前記読み出した失敗の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせることを特徴とする請求項１または２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記表示制御部は更に、
サークル状の表示物の１２時の位置を前記始点側および前記終点側の起点とし、当該位置から時計回り方向（または反時計回り方向）に、前記読み出した成功の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせるとともに、前記位置から反時計回り方向（または時計回り方向）に、前記読み出した失敗の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせることを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記表示制御部は更に、
前記成功の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせるとともに、前記失敗の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせ、両者に挟まれた表示領域において、ファイル転送未処理とファイル転送中の夫々の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせることを特徴とする請求項１または２に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記表示制御部は更に、
前記ファイル転送中の表示は、前記成功の積算値に応じた前記表示部における表示に接するように、前記表示部に表示することを特徴とする請求項５に記載の情報処理装置。
【請求項７】
前記表示制御部は更に、
前記サークル状の表示物に重ねて、前記表示部にファイル転送の全体進捗の総量を表示することを特徴とする請求項４に記載の情報処理装置。
【請求項８】
前記表示制御部は更に、
前記サークル状の表示物とともに、前記読み出した成功の積算値に相当する数と前記読み出した失敗の積算値に相当する数とを前記表示部に表示することを特徴とする請求項４に記載の情報処理装置。
【請求項９】
前記表示制御部は更に、
転送ファイルと対応する転送状況とを表すサムネイルを合わせて前記表示部に表示することを特徴とする請求項４に記載の情報処理装置。
【請求項１０】
電子機器から受信した転送ファイルをファイルサーバに送信して転送する転送処理の全体の進捗プログレス表示する表示部を備えた情報処理装置の制御方法であって、
前記受信した転送ファイルを前記ファイルサーバに送信する転送処理の成功と失敗の積算値を求める積算工程と、
前記積算工程により求められた成功と失敗の積算値を記憶する記憶工程と、
前記記憶工程から成功と失敗の積算値を読み出し、始点側から或る方向に、読み出した成功の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせるとともに、終点側から前記或る方向とは反対方向に、読み出した失敗の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせる表示制御工程と、を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子機器から受信した転送ファイルをファイルサーバに送信して転送する転送処理の全体の進捗プログレス表示をする表示部を備えた情報処理装置、制御方法およびプログラムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
ファイル転送実行時に、ユーザに対して、全体の転送状況を容易に伝えるために進捗プログレス表示がなされている。また、全体進捗プログレス表示とは別に、各ファイル転送処理における「成功」と「失敗」を個別で表示する機能を有する装置もあった。
【０００３】
一例として、特許文献１に記載の情報処理システムによれば、以下のものが提案されていた。この情報システムは、画像データを送信するＭＦＰと、ＭＦＰに画像データの送信を指示するクライアントＰＣとを備え、ＭＦＰとクライアントＰＣとがネットワークで接続されている。そして、クライアントＰＣは、ＭＦＰに送信指示画像データを含む送信履歴を送信ジョブ毎に記憶するＨＤＤと、記憶した送信履歴の画像データをサムネイル化してサムネイル画像を生成する履歴データ生成部を備える。さらに、履歴データ生成部により生成したサムネイル画像を表示させる表示データ制御部を備えていた。
【０００４】
これによれば、ＦＡＸジョブ等の送信履歴を表示する場合、送信履歴に含まれる画像をサムネイル化し、履歴一覧における送信履歴を送信結果等の特定条件を区別して表示する。この構成により、送信履歴中から特定情報を迅速に検索できていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００９－１２４３１５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、先行文献１に開示された技術によれば、サムネイル化には配慮がなされてはいるものの、送信履歴に対応する送信が「成功」、「失敗」についてユーザが直感的に把握する術については開示されていない。結局、従来技術においては以下の課題が存在していた。
【０００７】
つまり、「全体進捗プログレス」と「個別結果確認画面」とが分かれて表示される構成にあっては、表示はあくまでも処理したデータの進捗を表示するに過ぎない。この結果、ファイル転送処理に「成功」、「失敗」の内訳は把握できない。例えば、「失敗」した情報は「個別結果確認画面」にて個別確認はできるものの、全体進捗状況をユーザが容易に確認することができない問題があった。
【０００８】
また、全体進捗状況のファイル転送結果を時系列で順次表示する構成にあっては、「成功」、「失敗」が全体の中でどの程度の割合を占めるかをユーザが直感的に把握できない問題もあった。更に、全体進捗プログレスにおいて、ファイル転送結果をステータス毎に積算して表示する構成においては、「成功」が増加する度に「失敗」の表示位置が移動する。このため、進捗状況の更新により、「失敗」が増加したか否かについてユーザが直感的に把握できない問題もあった。特に、細かい頻度で大量の進捗状況が更新される場合、当該問題は顕著になっていた。
【０００９】
本発明の目的は、全体進捗プログレス表示において、ファイル転送の成功、失敗がどの程度発生したかをユーザが容易に把握することを可能とする情報処理装置、制御方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記目的を達成すために、本発明は、電子機器から受信した転送ファイルをファイルサーバに送信して転送する転送処理の全体進捗プログレスを表示可能な表示部を備えた情報処理装置であって、前記受信した転送ファイルを前記ファイルサーバに送信する転送処理の成功と失敗の積算値を求める積算部と、前記積算部により求められた成功と失敗の積算値を記憶する記憶部と、前記記憶部から成功と失敗の積算値を読み出し、始点側から或る方向に、読み出した成功の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせるとともに、終点側から前記或る方向とは反対方向に、読み出した失敗の積算値に応じた表示を前記表示部に行わせる表示制御部と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許