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公開番号2024093596
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022210089
出願日2022-12-27
発明の名称結晶性ベーマイトスラリーおよびその製造方法
出願人日揮触媒化成株式会社
代理人弁理士法人エスエス国際特許事務所
主分類C01F 7/026 20220101AFI20240702BHJP(無機化学)
要約【課題】密に充填可能な結晶性ベーマイト粉末を調製することができ、かつ高濃度であっても粘度が低く取り扱い易い結晶性ベーマイトスラリーを提供すること。
【解決手段】結晶性ベーマイトのスラリーであって、レーザー回折・散乱法により測定される前記結晶性ベーマイトの粒度分布において、粒子径が1.0μm未満の領域および粒子径が1.0μm以上の領域のそれぞれに極大値が観測される結晶性ベーマイトスラリー。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結晶性ベーマイトのスラリーであって、
レーザー回折・散乱法により測定される前記結晶性ベーマイトの粒度分布において、粒子径が1.0μm未満の領域および粒子径が1.0μm以上の領域のそれぞれに極大値が観測される結晶性ベーマイトスラリー。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記結晶性ベーマイトは、
X線回析測定における(020)面のピークから算出される結晶子径が10~30μmであり、
窒素吸着法による比表面積が70~140m
2
/gであり、
SEM画像から決定されるアスペクト比が5以上である、
請求項1に記載の結晶性ベーマイトスラリー。
【請求項3】
水中に前記結晶性ベーマイトが分散している請求項1又は2に記載の結晶性ベーマイトスラリー。
【請求項4】
前記粒度分布において、粒子径が1.0μm未満の領域に含まれる粒子の体積基準の割合が5~65%であり、粒子径が1.0μm以上の領域に含まれる粒子の体積基準の割合が35~95%であり、体積基準のd
50
(メジアン径)が1~15μmである、請求項1又は2に記載の結晶性ベーマイトスラリー。
【請求項5】
前記結晶性ベーマイトのアルミナ換算の濃度が5~30質量%である請求項1又は2に記載の結晶性ベーマイトスラリー。
【請求項6】
前記結晶性ベーマイトの濃度を15質量%に調整した際の粘度(25℃)が500~6000cPである請求項1又は2に記載の結晶性ベーマイトスラリー。
【請求項7】
請求項1に記載の結晶性ベーマイトスラリーの製造方法であって、
レーザー回折・散乱法により測定される体積基準のd
50
(メジアン径)が1~10μmのギブサイトと、X線回析測定における(020)面のピークから算出される結晶子径が2~6nmの擬ベーマイトと、水とを混合して混合液(1)を調製する工程であって、前記混合液(1)のpHが7.0以下とならないように実施される第一の工程と、
前記混合液(1)に無機塩基性化合物を加えて、pHが9.0~12.5の混合液(2)を調製する第二の工程と、
前記混合液(2)を水熱処理する第三の工程と、
を含む結晶性ベーマイトのスラリーの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、結晶性ベーマイトスラリーおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
結晶性ベーマイトは、例えば、難燃剤、吸着剤、研磨剤、触媒担体として、あるいはγアルミナおよびαアルミナ用の原料として用いられている。
特許文献1には、d
50
が7μm以下の結晶性ベーマイトの製造方法およびこの方法により製造される結晶性ベーマイトが開示され、この結晶性ベーマイトが難燃性プラスチック混合物の形成に有効であることなどが記載されている。
【0003】
特許文献2には、低アスペクト比ないし球状のベーマイト生成物粒子およびその製造方法が開示され、このベーマイト生成物粒子が難燃性能等に優れていることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2018-503583号公報
特表2011-515307号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来、結晶性ベーマイト粉末の充填性の向上および高濃度のスラリーの粘度低減の観点から、十分な研究はなされていなかった。
そこで本発明は、密に充填可能な結晶性ベーマイト粉末を調製することができ、かつ高濃度であっても粘度が低く取り扱い易い結晶性ベーマイトスラリー、およびその製造方法等を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、たとえば以下の[1]~[7]に関する。
[1]
結晶性ベーマイトのスラリーであって、
レーザー回折・散乱法により測定される前記結晶性ベーマイトの粒度分布において、粒子径が1.0μm未満の領域および粒子径が1.0μm以上の領域のそれぞれに極大値が観測される結晶性ベーマイトスラリー。
【0007】
[2]
前記結晶性ベーマイトは、
X線回析測定における(020)面のピークから算出される結晶子径が10~30μmであり、
窒素吸着法による比表面積が70~140m
2
/gであり、
SEM(走査型電子顕微鏡)画像から決定されるアスペクト比が5以上である、
前記[1]の結晶性ベーマイトスラリー。
【0008】
[3]
水中に前記結晶性ベーマイトが分散している前記[1]または[2]の結晶性ベーマイトスラリー。
【0009】
[4]
前記粒度分布において、粒子径が1.0μm未満の領域に含まれる粒子の体積基準の割合が5~65%であり、粒子径が1.0μm以上の領域に含まれる粒子の体積基準の割合が35~95%であり、体積基準のd
50
(メジアン径)が1~15μmである、前記[1]~[3]のいずれかの結晶性ベーマイトスラリー。
【0010】
[5]
前記結晶性ベーマイトのアルミナ(Al
2

3
)換算の濃度が5~30質量%である前記[1]~[4]のいずれかの結晶性ベーマイトスラリー。
(【0011】以降は省略されています)

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