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公開番号2024101670
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-30
出願番号2023005698
出願日2023-01-18
発明の名称有機変性粘土及びそれを含むエチレン系重合触媒
出願人東ソー株式会社
代理人
主分類C01B 33/40 20060101AFI20240723BHJP(無機化学)
要約【課題】 高活性なエチレン系重合触媒を提供することが可能であり活性化助剤としての有効性が期待される有機変性粘土、それを含む高活性なエチレン系重合触媒を提供する。
【解決手段】 エチドロネート及びトリアルキルアンモニウムの変性物である有機変性粘土であって、エチドロネートによる変性量が2~20重量%、トリアルキルアンモニウムによる変性量が5~35重量%であり、粘土がスメクタイト系粘土、トリアルキルアンモニウムが、炭素数12以上のアルキル基を少なくとも1以上有するトリアルキルアンモニウムである有機変性粘土、該有機変性粘土,メタロセン錯体,アルキルアルミニウムのそれぞれからなる触媒成分を含むエチレン系重合触媒。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
エチドロネート及びトリアルキルアンモニウムの変性物である有機変性粘土であって、エチドロネートによる変性量が2~20重量%、トリアルキルアンモニウムによる変性量が5~35重量%であり、粘土がスメクタイト系粘土、トリアルキルアンモニウムが、炭素数12以上のアルキル基を少なくとも1以上有するトリアルキルアンモニウムであることを特徴とする有機変性粘土。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
メジアン径が4~50μm、幾何標準偏差が0.25未満であることを特徴とする請求項1に記載の有機変性粘土。
【請求項3】
スメクタイト系粘土が、モンモリロナイト及び/またはヘクトライトであることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機変性粘土。
【請求項4】
炭素数12以上のアルキル基を少なくとも1以上有するトリアルキルアンモニウムが、ドデシル-N,N-ジメチルアンモニウム、トリデシル-N,N-ジメチルアンモニウム、テトラデシル-N,N-ジメチルアンモニウム、ペンタデシル-N,N-ジメチルアンモニウム、ヘキサデシル-N,N-ジメチルアンモニウム、ヘプタデシル-N,N-ジメチルアンモニウム、オクタデシル-N,N-ジメチルアンモニウム、ノナデシル-N,N-ジメチルアンモニウム、イコシル-N,N-ジメチルアンモニウム、ヘンイコシル-N,N-ジメチルアンモニウム、ベヘニル-N,N-ジメチルアンモニウム、N,N-ジドデシルメチルアンモニウム、N,N-ジトリデシルメチルアンモニウム、N,N-ジテトラデシルメチルアンモニウム、N,N-ジペンタデシルメチルアンモニウム、N,N-ジヘキサデシルメチルアンモニウム、N,N-ジヘプタデシルメチルアンモニウム、N,N-ジオクタデシルメチルアンモニウム、N,N-ジノナデシルメチルアンモニウム、N,N-ジイコシルメチルアンモニウム、N,N-ジヘンイコシルメチルアンモニウム、N,N-ジベヘニルメチルアンモニウム及びN,N-ジオレイルメチルアンモニウムからなる群より選択される1種以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機変性粘土。
【請求項5】
メタロセン錯体、有機変性粘土及びアルキルアルミニウムのそれぞれからなる触媒成分を含むエチレン系重合触媒であって、有機変性粘土が、請求項1又は2に記載の有機変性粘土であることを特徴とするエチレン系重合触媒。
【請求項6】
メタロセン錯体が、下記一般式(1)または(2)で示される構造式からなることを特徴とする請求項5に記載のエチレン系重合触媒。
JPEG
2024101670000009.jpg
35
92
JPEG
2024101670000010.jpg
36
79
[式中、M

及びM

はチタン原子、ジルコニウム原子またはハフニウム原子であり、Xは各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数2~20のアルコキシアルキレン基、炭素数3~20のジアルキルアミノアルキレン基、炭素数4~20のトリアルキルシリルアルキレン基であり、R

及びR

は下記一般式(3)で示されるシクロペンタジエニル基または下記一般式(4)で表されるインデニル基であり、
JPEG
2024101670000011.jpg
48
54
JPEG
2024101670000012.jpg
44
69
(式中、R

~R

及びR
10
~R
15
は各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数2~20のアルコキシアルキレン基、炭素数3~20のジアルキルアミノアルキレン基、炭素数4~20のトリアルキルシリルアルキレン基である。)


及びR

は上記一般式(5)で示されるインデニル基または下記一般式(6)で示されるフルオレニル基であり、
JPEG
2024101670000013.jpg
53
79
(式中、R
16
~R
23
は各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~20の炭化水素基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数6~30のアリールアミノ基、炭素数7~30アリールアルキルアミノ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数2~20のアルコキシアルキレン基、炭素数3~20のジアルキルアミノアルキレン基、炭素数4~20のトリアルキルシリルアルキレン基である。)


は、下記一般式(6)または下記一般式(7)で示されるR

とR

の架橋単位であり、
JPEG
2024101670000014.jpg
40
49
JPEG
2024101670000015.jpg
46
56
(式中、R
24
~R
25
およびR
26
~R
27
は各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1~30の炭化水素基、炭素数1~20のアルキルアミノ基、炭素数1~20のアルキルシリル基、炭素数1~20のアルコキシ基、炭素数2~20のアルコキシアルキレン基、炭素数3~20のジアルキルアミノアルキレン基、炭素数4~20のトリアルキルシリルアルキレン基であり、M

はケイ素原子、ゲルマニウム原子または錫原子である。)
lは1~5の整数である。]

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な有機変性粘土及びそれを含むエチレン系重合触媒に関するものであり、さらに詳細には、ポリエチレンを高活性で製造可能なエチレン系重合触媒を提供することが可能となる触媒成分である活性化助剤として有用な有機変性粘土及びそれを含むエチレン系重合触媒に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
メタロセン錯体と活性化助剤からなるエチレン系重合触媒は狭分子量分布のポリエチレンを作ることで知られ、活性化助剤としてはアルキルアルモキサンの他にアルキルアルミニウムとホウ素化合物の組み合わせ(例えば特許文献1参照。)、アルキルアルミニウムと有機変性粘土化合物の組み合わせ(例えば特許文献2参照。)等が提案されている。更には、変性剤の選択により触媒性能を向上する方法として、例えば炭素数12以上のアルキル基を有するアルキルアミン塩を用いること(例えば特許文献3参照。)が提案されている。
【0003】
一方、有機変性粘土の原料となる未変性粘土は天然に算出されるものの他に、合成されるものも多数あり、こうした合成粘土にはピロリン酸ナトリウムやエチドロン酸ナトリウム等の添加剤入りの物が市販されている。これらの添加剤は粘土を水に分散させた際の粘度低減やゲル化防止作用があり、スプレードライにより粘土の粒形制御をする方法(例えば特許文献4参照。)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平09-183817号公報
特開平07-224106号公報
特開平11-335408号公報
特開2018-145402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1~3のいずれの提案においても重合触媒としての触媒活性は十分なものとはいえず、更なる触媒活性の向上が期待されている。また、特許文献4の提案においては、添加剤が触媒活性に及ぼす影響等に関してなんら検討のされていないものである。
【0006】
そして、メタロセン錯体、有機変性粘土及びアルキルアルミニウムからなるエチレン系重合触媒は、スラリー重合、溶液重合、気相重合等のいずれの重合においても使用可能であり、特に超高分子量ポリエチレンのような高嵩密度のポリエチレンパウダーを製造する際には有効な触媒ではあるが、触媒活性が必ずしも十分とは言えず、さらなる高活性化が期待されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、メタロセン錯体、有機変性粘土及びアルキルアルミニウムからなるエチレン系重合触媒において、特定の有機変性粘土が触媒活性の向上に有効であり、効率よく粒子状のポリエチレンを製造することが可能であることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、エチドロネート及びトリアルキルアンモニウムの変性物である有機変性粘土であって、エチドロネートによる変性量が2~20重量%、トリアルキルアンモニウムによる変性量が5~35重量%であり、粘土がスメクタイト系粘土、トリアルキルアンモニウムが、炭素数12以上のアルキル基を少なくとも1以上有するトリアルキルアンモニウムであることを特徴とする有機変性粘土及びそれからなる触媒成分を含むことを特徴とするエチレン系重合触媒に関するものである。
【0009】
以下に、本発明を詳細に説明する。
【0010】
本発明は、エチドロネートによる変性量が2~20重量%、炭素数12以上のアルキル基を少なくとも1以上有するトリアルキルアンモニウムによる変性量が5~35重量%であり、粘土がスメクタイト系粘土である有機変性粘土及び該有機変性粘土、メタロセン錯体、アルキルアルミニウムのそれぞれからなる触媒成分を含むエチレン系重合触媒に関するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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