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公開番号2024092453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022208382
出願日2022-12-26
発明の名称食肉処理装置
出願人株式会社前川製作所
代理人SSIP弁理士法人
主分類A22C 21/00 20060101AFI20240701BHJP(屠殺;肉処理;家禽または魚の処理)
要約【課題】食鳥の首部からより多くの高品質の肉部を採取する。
【解決手段】本開示の少なくとも一実施形態に係る食肉処理装置は、ギャップを挟んで互いに対向して配置される一対のガイド板と、ギャップから肉部がはみ出るようにワークを一対のガイド板に対して押し付けるための押圧ユニットと、ギャップの延在方向に沿ってワークを搬送するための搬送装置と、一対のガイド板の下流側に位置し、ギャップからはみ出た肉部を搬送装置で搬送されているワークから分離するための切断刃を有する切断装置と、を備える。一対のガイド板のそれぞれは、ワークを第1方向の一方側から支持可能であるとともに、ギャップを挟んで第1方向と交差する第2方向に互いに対向して配置され、押圧ユニットは、ギャップの延在方向から見たときに、一対のガイド板で支持されているワークを一対のガイド板よりも第1方向の他方側の領域から押圧可能な一対の押圧片を含む。
【選択図】図1A
特許請求の範囲【請求項1】
食鳥屠体の首部を含むワークから首部の肉部を採取するための食鳥の食肉処理装置であって、
ギャップを挟んで互いに対向して配置される一対のガイド板と、
前記ギャップから前記肉部がはみ出るように前記ワークを前記一対のガイド板に対して押し付けるための押圧ユニットと、
前記ギャップの延在方向に沿って前記ワークを搬送するための搬送装置と、
前記一対のガイド板の下流側に位置し、前記ギャップからはみ出た前記肉部を前記搬送装置で搬送されている前記ワークから分離するための切断刃を有する切断装置と、
を備え、
前記一対のガイド板のそれぞれは、前記ワークを第1方向の一方側から支持可能であるとともに、前記ギャップを挟んで前記第1方向と交差する第2方向に互いに対向して配置され、
前記押圧ユニットは、前記ギャップの延在方向から見たときに、前記一対のガイド板で支持されている前記ワークを前記一対のガイド板よりも前記第1方向の他方側の領域から押圧可能な一対の押圧片を含む、
食肉処理装置。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記一対の押圧片は、前記ギャップの延在方向から見たときに、前記一対のガイド板よりも前記第1方向の前記他方側であって、前記ギャップを前記第1方向に通過する仮想線を挟んだ領域から、前記一対のガイド板で支持されている前記ワークの前記肉部を前記ギャップに向かって押圧可能である、
請求項1に記載の食肉処理装置。
【請求項3】
前記搬送装置は、前記ギャップの延在方向に沿って前記一対のガイド板に対して前記第1方向の他方側に配置された搬送チェーンを含む、
請求項1又は2に記載の食肉処理装置。
【請求項4】
前記一対の押圧片は、前記ギャップの延在方向から見たときに、前記一対のガイド板よりも前記第1方向の前記他方側であって前記搬送チェーンを挟んだ領域から前記一対のガイド板で支持されている前記ワークの前記肉部を前記ギャップに向かって押圧可能である、
請求項3に記載の食肉処理装置。
【請求項5】
搬送される前記ワークの通過タイミングを検出するための検出器、
を備え、
前記押圧ユニットは、前記通過タイミングを基準として規定のスケジュールに従って前記ワークを押圧するように構成されている、
請求項1又は2に記載の食肉処理装置。
【請求項6】
前記規定のスケジュールは、前記切断刃による前記ワークの切断を開始した後に前記押圧ユニットによる前記ワークの押圧が開始され、前記切断刃による前記ワークの切断を終了する前に前記押圧ユニットによる前記ワークの押圧を終了するように設定されている、
請求項5に記載の食肉処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、食肉処理装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、鶏などの家禽類からなる食鳥屠体を解体し、肉部と骨部を分離する解体処理工程は、食鳥屠体を脱羽放血し、内蔵などの除去(中抜き)等の前処理を行い、その後、解体及び脱骨を行っている。この解体・脱骨処理は人手で行うと作業効率が悪いので、自動化が進められている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6216056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、食鳥の首部から骨部等の異物の混入を防ぐことで高品質な肉部をより多く採取しようとする作業は、自動化することが困難であった。そのため、このような作業は人手で行われているが、自動化を図ることが望まれていた。
【0005】
本開示の少なくとも一実施形態は、上述の事情に鑑みて、食鳥の首部からより多くの高品質の肉部を採取できる食肉処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本開示の少なくとも一実施形態に係る食肉処理装置は、
食鳥屠体の首部を含むワークから首部の肉部を採取するための食鳥の食肉処理装置であって、
ギャップを挟んで互いに対向して配置される一対のガイド板と、
前記ギャップから前記肉部がはみ出るように前記ワークを前記一対のガイド板に対して押し付けるための押圧ユニットと、
前記ギャップの延在方向に沿って前記ワークを搬送するための搬送装置と、
前記一対のガイド板の下流側に位置し、前記ギャップからはみ出た前記肉部を前記搬送装置で搬送されている前記ワークから分離するための切断刃を有する切断装置と、
を備え、
前記一対のガイド板のそれぞれは、前記ワークを第1方向の一方側から支持可能であるとともに、前記ギャップを挟んで前記第1方向と交差する第2方向に互いに対向して配置され、
前記押圧ユニットは、前記ギャップの延在方向から見たときに、前記一対のガイド板で支持されている前記ワークを前記一対のガイド板よりも前記第1方向の他方側の領域から押圧可能な一対の押圧片を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示の少なくとも一実施形態によれば、食鳥の首部からより多くの高品質の肉部を採取できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る食肉処理装置の要部についての斜視図である。
図1Aに示した食肉処理装置の要部についての平面図である。
図1Bに示した食肉処理装置の要部についての1C-1C矢視断面図である。
図1Cに示した食肉処理装置の要部についての1D-1D矢視断面図である。
ワークの通過を検出について説明するための図である。
一実施形態に係る食肉処理装置の要部についての斜視図である。
図3Aに示した食肉処理装置の要部についての平面図である。
図3Bに示した食肉処理装置の要部についての3C-3C矢視断面図である。
一実施形態に係る食肉処理装置の要部についての斜視図である。
図4Aに示した食肉処理装置の要部についての平面図である。
図4Bに示した食肉処理装置の要部についての4C-4C矢視断面図である。
一実施形態に係る食肉処理装置の要部についての斜視図である。
図5Aに示した食肉処理装置の要部についての平面図である。
図5Bに示した食肉処理装置の要部についての5C-5C矢視断面図である。
一実施形態に係る食肉処理装置の要部についての斜視図である。
図6Aに示した食肉処理装置の要部についての平面図である。
図6Bに示した食肉処理装置の要部についての6C-6C矢視断面図である。
搬送装置について説明するための模式的な図である。
ワークの模式的な正面図である。
図8Aに示したワークの模式的な側面図である。
図8Aに示したワークの模式的な底面図である。
ワークの断面位置を説明するための図である。
一対のガイド板の平面図である。
図9のX-X矢視断面図である。
ギャップから肉部がはみ出た状態を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
【0010】
図1Aは、一実施形態に係る食肉処理装置の要部についての斜視図であり、ワークの投入時の状態を示している。
図1Bは、図1Aに示した食肉処理装置の要部についての平面図である。
図1Cは、図1Bに示した食肉処理装置の要部についての1C-1C矢視断面図である。
図1Dは、図1Cに示した食肉処理装置の要部についての1D-1D矢視断面図である。
図2は、一実施形態に係る食肉処理装置の要部について、図1Cと同様の断面図であり、ワークの通過を検出について説明するための図である。
図3Aは、一実施形態に係る食肉処理装置の要部についての斜視図であり、ワークの切断開始直前の状態を示している。
図3Bは、図3Aに示した食肉処理装置の要部についての平面図である。
図3Cは、図3Bに示した食肉処理装置の要部についての3C-3C矢視断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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