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公開番号
2024085604
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-27
出願番号
2022200201
出願日
2022-12-15
発明の名称
ケーシング基材
出願人
日本製紙パピリア株式会社
,
OCI株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A22C
13/00 20060101AFI20240620BHJP(屠殺;肉処理;家禽または魚の処理)
要約
【課題】燻煙でのスモーク適性(スモークの色や風味の付着)が良好であって、肉からの剥離性が良好なケーシング基材を提供すること。
【解決手段】
不織布と、この不織布に付着した2種以上の脂肪酸エステルを含むケーシング基材。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
不織布と、該不織布に付着した2種以上の脂肪酸エステルを含むケーシング基材。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記脂肪酸エステルが、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルのいずれか、または両方を含むことを特徴とする請求項1に記載のケーシング基材。
【請求項3】
前記脂肪酸エステルの付着量が、0.7g/m
2
以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のケーシング基材。
【請求項4】
前記不織布の坪量が、15~40g/m
2
であることを特徴とする請求項1または2に記載のケーシング基材。
【請求項5】
吸水量が30ml/m
2
以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のケーシング基材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燻製食品の製造に用いられるケーシング基材に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ハムやソーセージ、ベーコンなどの燻製食品の製造時に、風味や色味を効率的に付与するためにケーシング基材が用いられている。ケーシング基材としては、一般的に、麻繊維紙にビスコース加工を施したファイブラスケーシングが用いられており、また、近年、不織布を用いることで使用性を改善したケーシング基材が提案されている。しかしながら、不織布を使用したケーシング基材は、ファイブラスケーシングと比較してスモークの付着の均一性が劣る。そのため、特許文献1には、ショ糖脂肪酸エステルを付着させて濡れ性を改善した不織布に燻液等を含浸させることで、肉への色素やフレーバーの転写を容易にした燻製シート(ケーシング基材)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-221222号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ハム、ベーコンなどの燻製食品の製造時に一般的な不織布を使用した場合、不織布を肉から剥がすときに肉表面が不織布に接着してしまい、不織布とともに肉片が剥がれてしまうことがあった。またスモークの付着も不均一になってしまう場合もあった。
特許文献1に記載の燻製シートは、濡れ性をショ糖脂肪酸エステルで向上させ燻液を保持させたシートであり、ムラなく燻液をハムに転写できる。しかし、燻液を使用する必要があり、燻煙工程でのスモークの付着が不均一になってしまう課題を解決しているわけではない。さらに、ケーシング基材には肉へ色素やフレーバーを均一に転写するために均一性が求められるが、特許文献1に記載の燻製シートは、長繊維から製造された不織布を使用しており坪量を大きくしないと均一な不織布を得ることができないため、坪量50~100g/m
2
程度とする必要があり、軽量化が難しかった。
そこで、本発明は、燻煙でのスモーク適性(スモークの色や風味の付着)が良好であって、肉からの剥離性が良好なケーシング基材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の課題を解決するための手段は、以下の通りである。
1.不織布と、該不織布に付着した2種以上の脂肪酸エステルを含むケーシング基材。
2.前記脂肪酸エステルが、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルのいずれか、または両方を含むことを特徴とする1.に記載のケーシング基材。
3.前記脂肪酸エステルの付着量が、0.7g/m
2
以上であることを特徴とする1.または2.に記載のケーシング基材。
4.前記不織布の坪量が、15~40g/m
2
であることを特徴とする1.または2.に記載のケーシング基材。
5.吸水量が30ml/m
2
以上であることを特徴とする1.または2.に記載のケーシング基材。
【発明の効果】
【0006】
本発明のケーシング基材は、スモーク適性に優れており、風味、色味の良好な燻製食品を製造することができる。本発明のケーシング基材は、肉からの剥離性に優れている。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、不織布と、この不織布に付着した2種以上の脂肪酸エステルを含むケーシング基材に関する。本明細書において、ケーシング基材とは、畜肉加工品等を製造する際に使用する筒状又はシート状の資材のことである。
なお、本明細書において「A~B(A、Bは数値)」との記載は、その両端の値を含む数値範囲、すなわち、「A以上B以下」を意味する。
【0008】
・不織布
不織布を構成する合成繊維は、特に制限されず、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリアクリル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリビニルアルコール系繊維、ポリ乳酸系繊維、再生セルロース系繊維、ポリブチレンサクシネート系繊維、ポリエチレンサクシネート系繊維、ポリブチレンサクシネート・アジペート系繊維、ポリブチレンサクシネート・カーボネート系繊維、ポリカプロラクトン系繊維等の1種または2種以上を混合して使用することができる。これらの中で、使用する合成繊維の80質量%以上がポリエステル系繊維であることが好ましい。ポリエステル系繊維が80質量%未満であると引張り強さが低下するなどの問題が発生する場合がある。
【0009】
不織布を構成する繊維は、基材の構成部分となる主体繊維と、基材の製造工程で溶けて接着剤として機能するバインダー繊維とに大別することができる。本発明の不織布は、主体繊維がポリエステル系繊維であることが好ましい。また、主体繊維であるポリエステル系繊維としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、または、ポリブチレンテレフタレートを、単独または組み合わせて使用することができる。
主体繊維の繊度は、0.01~3.0dtexであることが好ましく、0.05~1.5dtexであることがより好ましい。主体繊維の繊維長は、2~10mmであることが好ましい。
【0010】
バインダー繊維としては、未延伸繊維で軟化点100℃以上のものが好ましく、軟化点110℃以上のものがより好ましい。また、バインダー繊維は、未延伸繊維の他に複合繊維を使用することができる。
バインダー繊維の配合量は、主体繊維100重量部に対して、20~80重量部が好ましく、30~70重量部がより好ましい。バインダー繊維をこの範囲内で配合することにより、ケーシング基材に用いる不織布として適した密度や引張り強さとすることができる。
バインダー繊維の繊度は、0.01~3.0dtexであることが好ましい。また、バインダー繊維の繊維長は、2~10mmであることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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