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公開番号2024092128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207839
出願日2022-12-26
発明の名称表面改質酸化チタン、表面改質酸化チタンの製造方法、分散液、組成物、化粧料
出願人タキロンシーアイ株式会社
代理人個人,個人
主分類C01G 23/04 20060101AFI20240701BHJP(無機化学)
要約【課題】本発明は、活性酸素の発生を充分に抑制でき、また、分散性に優れる表面改質酸化チタンおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の表面改質酸化チタンは、酸化チタン粒子の表面がケイ素化合物で処理された表面改質酸化チタンであり、ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEが、5.0以下である、表面改質酸化チタン。
表面改質酸化チタンの製造方法は、超臨界二酸化炭素の存在下にて、酸化チタン粒子およびケイ素化合物を容器内で接触させること;容器内を減圧することで、二酸化炭素を除去して酸化チタン粒子およびケイ素化合物の混合物を回収すること、および;混合物を加熱することで、酸化チタン粒子およびケイ素化合物を反応させること;を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
酸化チタン粒子の表面がケイ素化合物で処理された表面改質酸化チタンであり、
ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEが、5.0以下である、表面改質酸化チタン。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記ケイ素化合物が、シラン化合物、シリコーン化合物およびシランカップリング剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項1に記載の表面改質酸化チタン。
【請求項3】
前記酸化チタン粒子の表面が、水酸化アルミニウムでも処理されている、請求項1に記載の表面改質酸化チタン。
【請求項4】
超臨界二酸化炭素の存在下にて、酸化チタン粒子およびケイ素化合物を容器内で接触させること、
前記容器内を減圧することで、二酸化炭素を除去して前記酸化チタン粒子および前記ケイ素化合物の混合物を回収すること、および、
前記混合物を加熱することで、前記酸化チタン粒子および前記ケイ素化合物を反応させること、
を含む、表面改質酸化チタンの製造方法。
【請求項5】
前記ケイ素化合物が、シラン化合物、シリコーン化合物およびシランカップリング剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
前記ケイ素化合物で処理する前の前記酸化チタン粒子の表面が、水酸化アルミニウムで処理されている、請求項4に記載の製造方法。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか一項に記載の表面改質酸化チタンと、分散媒とを含む、分散液。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか一項に記載の表面改質酸化チタンと、分散媒と、樹脂と、を含む、組成物。
【請求項9】
請求項1~3のいずれか一項に記載の表面改質酸化チタンと、化粧品基剤原料と、を含む、化粧料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、表面改質酸化チタン、表面改質酸化チタンの製造方法、分散液、組成物、化粧料に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
日焼け止め等に使用される顔料粉体には、活性酸素の発生の抑制のために表面処理を施すことがある。表面処理された顔料粉体を得るための表面処理方法として、乾式方法、湿式方法がある(例えば、特許文献1、2)。
乾式方法では、表面処理剤と顔料粉体とを直接的に接触させて混合する。
湿式方法では、表面処理剤を媒体に溶解または懸濁させてから顔料粉体を混合した後、媒体を除去する。媒体を除去した後、必要に応じて粉砕が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-181136号公報
特開2007-238690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、乾式方法では、細かい酸化チタン粒子の粉体の内部まで表面処理剤を充分に接触させることができない。この場合、未処理の酸化チタン粒子が残る結果、活性酸素の発生を充分に抑制できない。湿式方法では、媒体を除去するときに粉体が凝集しやすい。凝集した粉体を細かく粉砕することは容易ではない。
【0005】
本発明は、活性酸素の発生を充分に抑制でき、また、分散性に優れる表面改質酸化チタンおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]酸化チタン粒子の表面がケイ素化合物で処理された表面改質酸化チタンであり;ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEが、5.0以下である、表面改質酸化チタン。
[2]前記ケイ素化合物が、シラン化合物、シリコーン化合物およびシランカップリング剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[1]に記載の表面改質酸化チタン。
[3]前記酸化チタン粒子の表面が、水酸化アルミニウムでも処理されている、[1]または[2]に記載の表面改質酸化チタン。
[4]超臨界二酸化炭素の存在下にて、酸化チタン粒子およびケイ素化合物を容器内で接触させること;前記容器内を減圧することで、二酸化炭素を除去して前記酸化チタン粒子および前記ケイ素化合物の混合物を回収すること、および;前記混合物を加熱することで、前記酸化チタン粒子および前記ケイ素化合物を反応させること;を含む、表面改質酸化チタンの製造方法。
[5]前記ケイ素化合物が、シラン化合物、シリコーン化合物およびシランカップリング剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である、[4]に記載の製造方法。
[6]前記ケイ素化合物で処理する前の前記酸化チタン粒子の表面が、水酸化アルミニウムで処理されている、[4]または[5]に記載の製造方法。
[7][1]~[3]のいずれかに記載の表面改質酸化チタンと、分散媒とを含む、分散液。
[8][1]~[3]のいずれかに記載の表面改質酸化チタンと、分散媒と、樹脂と、を含む、組成物。
[9][1]~[3]のいずれかに記載の表面改質酸化チタンと、化粧品基剤原料と、を含む、化粧料。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、活性酸素の発生を充分に抑制でき、また、分散性に優れる表面改質酸化チタンおよびその製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<表面改質酸化チタン>
本発明の表面改質酸化チタンは、酸化チタン粒子の表面がケイ素化合物で処理された表面改質酸化チタンである。「ケイ素化合物で処理された」とは、ケイ素化合物および酸化チタン粒子の間の相互作用により、ケイ素化合物が酸化チタン粒子に対して接触または結合することをいう。
接触としては、例えば、物理吸着が挙げられる。結合としては、例えば、イオン結合、水素結合、共有結合が挙げられる。酸化チタン粒子およびケイ素化合物については後述する。
【0009】
(表面改質酸化チタンの色差ΔE)
本発明の表面改質酸化チタンのビタミンE混合試験の前後の色差ΔEは、5.0以下である。ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEとは、ビタミンEとの混合の前後における表面改質酸化チタンのL





表色系色度図における色差である。該色差ΔEが5.0以下であるため、表面改質酸化チタンにおいては活性酸素の発生が充分に抑制されている。
【0010】
「L

」は、JIS Z 8781-4:2013「測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間」(対応国際規格ISO 11664-4:2008)において定義される明度の相関量である。また、「a

」および「b

」は、JIS Z 8781-4:2013「測色-第4部:CIE 1976 L*a*b*色空間」(対応国際規格ISO 11664-4:2008)において定義される色座標である。
ビタミンE混合試験の前後の色差ΔEの測定方法は以下に述べる通りである。
(【0011】以降は省略されています)

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