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公開番号2024090641
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206657
出願日2022-12-23
発明の名称航空機訓練システムおよび航空機訓練方法
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人クロスボーダー特許事務所
主分類G09B 9/44 20060101AFI20240627BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】訓練航空機を改修せずに、訓練航空機のパイロットがコックピットで訓練状況を把握できるようにする。
【解決手段】可搬携帯端末300が教官航空機201のコックピットに持ち込まれる。可搬携帯端末300は、教官航空機201の訓練通信機材から訓練状況情報を受信し、前記訓練状況情報を使って提示情報を生成し、前記提示情報を端末ディスプレイに表示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
可搬携帯端末がコックピットに持ち込まれる訓練航空機を含む複数の訓練航空機を有する航空機訓練システムであり、
前記複数の訓練航空機のそれぞれは、
自己の訓練航空機の飛行諸元を取得する諸元取得装置と、
前記自己の訓練航空機の前記飛行諸元を他の訓練航空機へ送信し、前記他の訓練航空機の飛行諸元を前記他の訓練航空機から受信する遠距離通信装置と、
を備え、
前記可搬携帯端末が持ち込まれる前記訓練航空機は、
前記自己の訓練航空機の前記飛行諸元と前記他の訓練航空機の前記飛行諸元を含む訓練状況情報を前記可搬携帯端末へ送信する近距離通信装置を備え、
前記可搬携帯端末は、
端末通信装置と、
端末ディスプレイと、
前記端末通信装置を用いて前記近距離通信装置から前記訓練状況情報を受信する端末通信部と、
前記訓練状況情報を使って提示情報を生成する情報生成部と、
前記提示情報を前記端末ディスプレイに表示する情報提示部と、
を備える
航空機訓練システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記可搬携帯端末は、訓練中に使用される地図と訓練中に使用されるマニュアルとの少なくともいずれかを含む静的訓練データを記憶する記憶部を備え、
前記情報生成部は、前記静的訓練データと前記訓練状況情報を組み合わせて前記提示情報を生成する
請求項1に記載の航空機訓練システム。
【請求項3】
前記可搬携帯端末は、訓練のために事前に設定される事項を示す訓練設定情報を記憶する記憶部を備え、
前記情報生成部は、前記訓練設定情報と前記訓練状況情報を組み合わせて前記提示情報を生成する
請求項1に記載の航空機訓練システム。
【請求項4】
前記可搬携帯端末は、前記訓練状況情報に基づいて注意喚起条件が成立するか判定する注意喚起判定部を備え、
前記情報提示部は、前記注意喚起条件が成立すると判定された場合に注意喚起のための出力を行う
請求項1に記載の航空機訓練システム。
【請求項5】
前記可搬携帯端末は、前記訓練状況情報に基づいて、前記複数の訓練航空機が構成する編隊の状況を示す編隊状況情報を算出する状況算出部を備え、
前記情報生成部は、前記編隊状況情報と前記訓練状況情報を組み合わせて前記提示情報を生成する
請求項1に記載の航空機訓練システム。
【請求項6】
前記情報提示部は、前記複数の訓練航空機に含まれる訓練航空機の選択を受け付け、
前記情報生成部は、前記訓練航空機の前記選択が受け付けられた場合、前記訓練状況情報に基づいて、選択された前記訓練航空機のコックピットの画面表示に相当する提示情報を生成し、
前記情報提示部は、選択された前記訓練航空機の前記コックピットの前記画面表示に相当する前記提示情報を前記端末ディスプレイに表示する
請求項1に記載の航空機訓練システム。
【請求項7】
前記複数の訓練航空機は、一人以上の訓練生に対応する1機以上の訓練生航空機を含み、
前記可搬携帯端末は、前記一人以上の訓練生のそれぞれの教育履歴を示す教育履歴情報を記憶する記憶部を備え、
前記情報提示部は、前記一人以上の訓練生に含まれる訓練生の選択を受け付け、
前記情報生成部は、前記訓練生の前記選択が受け付けられた場合、前記教育履歴情報に基づいて、選択された前記訓練生の前記教育履歴を示す提示情報を生成し、
前記情報提示部は、選択された前記訓練生の前記教育履歴を示す前記提示情報を前記端末ディスプレイに表示する
請求項1に記載の航空機訓練システム。
【請求項8】
可搬携帯端末がコックピットに持ち込まれる訓練航空機を含む複数の訓練航空機を使って実施される航空機訓練方法であり、
前記複数の訓練航空機のそれぞれは、諸元取得装置と遠距離通信装置を備え、
前記可搬携帯端末が持ち込まれる前記訓練航空機は、近距離通信装置を備え、
前記可搬携帯端末は、端末通信装置と端末ディスプレイと端末通信部と情報生成部と情報提示部を備え、
前記諸元取得装置が、自己の訓練航空機の飛行諸元を取得し、
前記遠距離通信装置が、前記自己の訓練航空機の前記飛行諸元を他の訓練航空機へ送信し、前記他の訓練航空機の飛行諸元を前記他の訓練航空機から受信し、
前記近距離通信装置が、前記自己の訓練航空機の前記飛行諸元と前記他の訓練航空機の前記飛行諸元を含む訓練状況情報を前記可搬携帯端末へ送信し、
前記端末通信部が、前記端末通信装置を用いて前記近距離通信装置から前記訓練状況情報を受信し、
前記情報生成部が、前記訓練状況情報を使って提示情報を生成し、
前記情報提示部が、前記提示情報を前記端末ディスプレイに表示する
航空機訓練方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、航空機の訓練のためのシステムに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
複数の航空機が参加した編隊の訓練が行われる。訓練に参加する航空機(訓練航空機)は、高速で高機動な飛行が可能である。
安全で効率よく訓練を実施するためには、訓練航空機の位置および速度を常時正確に記録することが重要である。
【0003】
訓練は、参加するパイロットが訓練生(被訓練者)と教官に分かれて実施されることがある。
訓練において、教官は全体の機動を統制する。訓練に適した状況を生起させるためには、教官が全ての訓練航空機の位置および速度を把握することが重要である。
【0004】
訓練航空機は、搭載センサを使って周辺の訓練航空機を観測することができる。管制用センサは、各訓練航空機の位置および速度を観測することが可能である。
ただし、センサには、観測可能距離の制約および覆域の制約がある。また、センサは、一定確率でしか探知(観測)をできない。そのため、各訓練航空機の位置などの情報を得られないことがある。
【0005】
そこで、訓練用通信機材がある。この通信機材は、測位機能と測位情報を交換する通信機能を有する。
訓練用通信機材の利用により、上空の訓練航空機間および訓練航空機と地上設備の間で情報交換を行うことができる。これにより、各訓練航空機の位置の表示および記録が可能となる。
訓練用通信機材を利用して得られた情報を上空の訓練航空機のパイロットが確認する方法として、コックピットの内装機材を使って表示または音声などで情報を通知するという方法が考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開2017/126026号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1には、ADS-Bを活用した端末装置が記載されている。この端末装置は、周辺の航空機の位置情報を表示することが可能である。
この端末装置は、航空機のコックピットで使用され、ヘッドセットが付属する。この端末装置は、訓練生の交話に基づいて訓練状況を記録して再生することが可能であり、交話内容および交話の有無に基づいて記録方法および再生方法などを工夫するという特徴を有する。
ADS-Bは、民間航空機用の位置情報サービスの一種であり、通信を利用する。航空機材(例えばGPS)を使って観測された位置情報を航空機間で交換することで、各航空機間が相互に飛行位置を知ることができる。
ADS-Bは、Automatic Dependent Surveillance-Broadcastの略称である。
GPSは、Global Positioning Systemの略称である。
【0008】
コックピット搭載機材で表示または音声などで情報を通知する方法には、以下のような課題がある。
コックピット搭載機材は航空機に内装する必要がある。
コックピット搭載機材のためのプログラム(航空機搭載プログラム)の改修が必要になる。
航空機の安全確保などの制約のため、航空機搭載プログラムの開発には大きなコストおよび長期の期間が必要である。
実際の運用では使用されない機能を航空機搭載プログラムに含める必要がある。
【0009】
訓練は、決められた訓練空域内で訓練航空機が高速で機動しながら実施される。
訓練が周辺空域への影響を考慮して安全に実施されるためには、訓練航空機が訓練空域から逸脱しないための対処が必要になる。
教官役のパイロットには、全体を俯瞰して注意喚起を行うことが求められる。このため、教官用の航空機機材には、上空のコックピット環境で全体を俯瞰して訓練空域を提示する機能が必要である。また、訓練航空機が訓練空域から逸脱する可能性がある際に逸脱の可能性が発生したことを教官のボイスなどで注意喚起する機能が必要である。
【0010】
特許文献1に記載された端末装置は、訓練生の発話などを記録するための機材であり、上空の教官が訓練を統制するための機能を持たない。例えば、訓練空域を表示する機能および位置と速度に応じて注意喚起する機能がない。
(【0011】以降は省略されています)

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