特許ウォッチ

公開番号2024090419
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206326
出願日2022-12-23
発明の名称ドラム式洗濯機
出願人青島海爾洗衣机有限公司,QINGDAO HAIER WASHING MACHINE CO.,LTD.,アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類D06F 39/08 20060101AFI20240627BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】洗剤泡が洗濯物に長く浸透しやすくなることにより、洗濯物の洗浄効果が高まりやすいドラム式洗濯機を提供する。
【解決手段】ドラム式洗濯機1は、筐体10内に配置された外槽20と、外槽20内に回転可能に配置され、洗濯物が収容されるドラム23と、洗剤液が貯められる貯液槽290と、水道栓に繋がる第1給水バルブ110と、ベンチュリ管を含み、第1給水バルブ110からベンチュリ管に供給された水がベンチュリ管を流れるときに生じる負圧により空気と貯液槽290内の洗剤液とをベンチュリ管内に取り込み、洗剤液を発泡させて洗剤泡を生成する泡生成モジュール310と、泡生成モジュール310から送られてきた洗剤泡をドラム23内に放出する泡放出ノズル320と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
筐体内に配置された外槽と、
前記外槽内に水平な回転軸周りまたは水平方向に対して傾斜する回転軸周りに回転可能に配置され、洗濯物が収容されるドラムと、
洗剤液が貯められる貯液槽と、
水道栓に繋がる第１給水バルブと、
ベンチュリ管を含み、前記第１給水バルブから前記ベンチュリ管に供給された水が前記ベンチュリ管を流れるときに生じる負圧により空気と前記貯液槽内の前記洗剤液とを前記ベンチュリ管内に取り込み、前記洗剤液を発泡させて洗剤泡を生成する泡生成部と、
前記泡生成部から送られてきた前記洗剤泡を前記ドラム内に放出する泡放出部と、
を備えることを特徴とするドラム式洗濯機。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
請求項１に記載のドラム式洗濯機において、
前記ベンチュリ管は、
流路断面積が下流に向かって小さくなる絞り部を有し、前記第１給水バルブからの水が流入して流れる流入路と、
前記流入路の下流に位置し、前記絞り部から放出された水の流れにより負圧が発生する負圧流路と、
前記負圧流路の下流に位置し、前記負圧流路から流入した水が流れる流出路と、を含み、
前記泡生成部は、前記負圧流路に接続されるとともに前記貯液槽内に挿入され、前記貯液槽内から吸い上げられた前記洗剤液が前記負圧流路へと流れる吸液管を、さらに含み、
前記吸液管には、前記洗剤液が吸い上げられるときに空気が取り込まれる吸気孔が設けられる、
ことを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項３】
請求項２に記載のドラム洗濯機において、
前記絞り部は、円形状の出口を有し、
前記流出路は、前記出口と対向し、前記出口と同心円となる入口を有し、
前記入口の直径が前記出口の直径よりも大きい、
ことを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項４】
請求項２に記載のドラム洗濯機において、
前記負圧流路は、前記吸液管が接続される取込口を有し、
前記吸液管の流路断面積が前記取込口の開口面積よりも大きい、
ことを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項５】
請求項２ないし４の何れか一項に記載のドラム式洗濯機において、
液体洗剤が貯められる液剤タンクと、
水道栓に繋がる第２給水バルブと、をさらに備え、
前記液剤タンクから出された前記液体洗剤が前記第２給水バルブから供給された水により希釈され、前記洗剤液として前記貯液槽に貯められる、
ことを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項６】
請求項５に記載のドラム式洗濯機において、
前記第２給水バルブからの水が前記貯液槽へ向かって流れる給水路と、
前記液剤タンク内の前記液体洗剤を前記給水路内に送るためのポンプと、をさらに備える、
ことを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項７】
請求項２ないし４の何れか一項に記載のドラム式洗濯機において、
前記流入路の入口に接続され、前記第１給水バルブからの水が前記流入路に向かって流れるホースを、さらに備え、
前記流入路における前記絞り部よりも上流側は、流路断面が一定となる部分により構成され、または、流路断面が一定となる部分と前記流入路の入口側に向かって流路断面が拡がる部分とにより構成される、
ことを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項８】
請求項７に記載のドラム式洗濯機において、
前記ホースは、前記ベンチュリ管よりも柔らかい、
ことを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項９】
請求項２ないし４の何れか一項に記載のドラム式洗濯機において、
前記貯液槽の上面開口を覆い、前記吸液管が貫通するカバー部材を、さらに備え、
前記吸液管は、少なくとも前記ベンチュリ管に接続され且つ前記カバー部材を貫通する管部分が、前記ベンチュリ管および前記カバー部材と一体形成される、
ことを特徴とするドラム式洗濯機。
【請求項１０】
請求項１ないし４の何れか一項に記載のドラム式洗濯機において、
水道栓に繋がる外槽用給水バルブと、
前記外槽用給水バルブからの水を前記外槽内に供給するための給水経路と、をさらに備え、
前記第１給水バルブの定格流量は、前記外槽用給水バルブの定格流量よりも小さくされる、
ことを特徴とするドラム式洗濯機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ドラム式洗濯機に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
回転ドラムと水槽とを含む収容槽と、循環ポンプと、泡生成部とを備え、洗い工程において、収容槽内に溜められた洗剤を含む水（以下、「洗剤水」と称する）が循環ポンプにより泡生成部へ送られ、泡生成部により泡が生成されて収容槽に送られるドラム式の洗濯機が、特許文献１に記載されている。この洗濯機では、洗い工程において、収容槽、即ち回転ドラム内の衣類が泡との接触により効果的に洗浄される。泡は、発泡した洗剤、即ち洗剤泡である。
【０００３】
泡生成部は、泡が生成される生成空間を規定する筐体を備える。循環ポンプにより洗剤水が筐体内に送られると、筐体内に液層と空気層との境界が形成される。筐体内には、送風ファンから空気が送られる。生成空間に空気が流入すると、当該空気が空気層を通じて境界に向けて吹き出され、生成空間内で泡が生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１４－１２８３４５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記の洗濯機では、収容槽、即ち水槽内に溜められた洗剤水から洗剤泡が生成される。このため、水槽内に洗剤水が溜まるのを待つ必要があるので、洗い工程における早い段階から衣類、即ち洗濯物に洗剤泡を接触させることが難しい。
【０００６】
洗い工程における早い段階から洗濯物に洗剤泡を接触させることができれば、洗剤泡が洗濯物に長く浸透しやすくなり、より効果的に衣類を洗浄することが可能となる。
【０００７】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、洗剤泡が洗濯物に長く浸透しやすくなることにより、洗濯物の洗浄効果が高まりやすいドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の主たる態様に係るドラム式洗濯機は、筐体内に配置された外槽と、前記外槽内に水平な回転軸周りまたは水平方向に対して傾斜する回転軸周りに回転可能に配置され、洗濯物が収容されるドラムと、洗剤液が貯められる貯液槽と、水道栓に繋がる第１給水バルブと、ベンチュリ管を含み、前記第１給水バルブから前記ベンチュリ管に供給された水が前記ベンチュリ管を流れるときに生じる負圧により空気と前記貯液槽内の前記洗剤液とを前記ベンチュリ管内に取り込み、前記洗剤液を発泡させて洗剤泡を生成する泡生成部と、前記泡生成部から送られてきた前記洗剤泡を前記ドラム内に放出する泡放出部と、を備える。
【０００９】
本態様に係るドラム式洗濯機によれば、洗い工程での給水工程において、第１給水バルブが開放されると、泡生成部により貯液槽に貯められた洗剤液から洗剤泡が生成され、生成された洗剤泡が泡放出部からドラム内に放出されて、ドラム内の洗濯物に掛けられる。これにより、給水工程の段階、即ち、洗い工程における早い段階から洗剤泡を洗濯物に接触させることができる。よって、洗い工程において、洗剤泡が洗濯物に長く浸透しやすくなり、洗濯物の洗浄効果が高まりやすくなる。
【００１０】
本態様に係るドラム式洗濯機において、前記ベンチュリ管は、流路断面積が下流に向かって小さくなる絞り部を有し、前記第１給水バルブからの水が流入して流れる流入路と、前記流入路の下流に位置し、前記絞り部から放出された水の流れにより負圧が発生する負圧流路と、前記負圧流路の下流に位置し、前記負圧流路から流入した水が流れる流出路と、を含むような構成とされ得る。この場合、前記泡生成部は、前記負圧流路に接続されるとともに前記貯液槽内に挿入され、前記貯液槽内から吸い上げられた前記洗剤液が前記負圧流路へと流れる吸液管を、さらに含むような構成とされ得る。そして、前記吸液管には、前記洗剤液が吸い上げられるときに空気が取り込まれる吸気孔が設けられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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