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公開番号2024086484
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201640
出願日2022-12-16
発明の名称音響設計支援方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G06F 30/20 20200101AFI20240620BHJP(計算;計数)
要約【課題】複数の受音点における目標音響指標を満たす室の設計を支援する。
【解決手段】音響設計支援装置10は、室を表すパラメータを各成分として持つパラメータベクトルと、室内の音源位置と、室内の複数の受音点の位置とに基づいて、音響シミュレーションを実行することにより、複数の受音点の各々における音響指標の各々を各成分として持つ音響指標ベクトルを演算する。音響設計支援装置10は、音響指標ベクトルと、複数の受音点の各々の目標音響指標を各成分として持つ目標音響指標ベクトルとの間の誤差ベクトルを演算し、誤差ベクトルが小さくなるように新たなパラメータベクトルを演算する。音響設計支援装置10は、音響指標ベクトルの演算、誤差ベクトルの演算、及び新たなパラメータベクトルの演算を繰り返し、所定の条件が満たされた場合に、新たなパラメータベクトルの各成分を、室を表すパラメータとして取得する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数受音点における目標音響指標を満たす室の設計支援をする音響設計支援方法であって、
前記室を表すパラメータを各成分として持つパラメータベクトルと、前記室内の音源位置と、前記室内の複数の受音点の位置とに基づいて、所定の音響シミュレーションを実行することにより、複数の受音点の各々における音響指標の各々を各成分として持つ音響指標ベクトルを演算し、
前記音響指標ベクトルと、前記複数の受音点の各々の目標音響指標を各成分として持つ目標音響指標ベクトルとの間の誤差ベクトルを演算し、
前記誤差ベクトルが小さくなるように、新たな前記パラメータベクトルを演算し、
前記音響指標ベクトルの演算、前記誤差ベクトルの演算、及び新たな前記パラメータベクトルの演算を繰り返し、
所定の条件が満たされた場合に、新たな前記パラメータベクトルの各成分を、前記室を表すパラメータとして取得する、
処理をコンピュータが実行する音響設計支援方法。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
複数の受音点の各々における、第1受音点の音響指標の種類と第2受音点の音響指標の種類とは異なる、
請求項1に記載の音響設計支援方法。
【請求項3】
誤差修正法としてMIEC(Modal Iterative Error Correction)法を用いる、
請求項1又は請求項2に記載の音響設計支援方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、音響設計支援方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、演奏者の演奏環境を考慮した音響反射板の設計を効率的に支援する装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この装置は、音響反射板候補の各々について、設定された音響反射板候補情報と、空間内における音源の位置に関する情報及び該音源から音を発して演奏をする演奏者の受聴位置に関する情報とに基づいて、音線を発生させるシミュレーションを実行して、音響反射板候補から演奏者の受聴位置までの反射音に関する情報を取得する。そして、この装置は、音響反射板候補の各々についての反射音に関する情報に基づいて、反射音に関する情報が予め定められた条件を満たす音響反射板候補を、設計対象の音響反射板として選択する。
【0003】
また、受音点における騒音レベルを目標値とするために最小限必要な遮音材の任意形状のサイズを求めることが可能な遮音材サイズ算定装置が知られている(例えば、特許文献2を参照)。この装置は、最初に、目標騒音レベルに基づき、受音点における目標騒音補正量を設定する。次いで、この装置は、設定された目標騒音補正量に対し、遮音材上下左右端辺で回折する二次元回折行路の行路差を求め、それら行路差から遮音材の位置及びサイズを算出し、この位置及びサイズの遮音材に対し三次元最短回折行路による音響レベル演算から騒音補正量を演算する、という操作を目標騒音補正量に達するまで繰り返す。最後に、各騒音点及び各受音点の組に対し算出された遮音材の位置及びサイズを同一図画面上に図画出力する。これにより目標騒音レベルに対して必要最小限な遮音材の高さ及び延長が算出される。
【0004】
また、室内の受音点の音響指標を考慮しつつ音響設計を行う手法が知られている(例えば、非特許文献1,2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-34838号公報
特開2018-206104号公報
【非特許文献】
【0006】
保手浜拓也,安藤四一ら:GAを用いたオペラハウス音響指標最適化-天井反射板の最適音響設計-,日本建築学会大会学術講演梗概集(北海道), AIJ, 2004.8
太刀岡勇気:Particle Swarm Optimizationによる音響反射板の最適設計,日本建築学会大会学術講演梗概集(近畿),AIJ,2014.9
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
室の音響設計が行われる際、設計者は、室内の音源と受音点の位置を想定し、受音点において適切な音響指標(例えば、残響時間等)が満たされるように室を設計する。
【0008】
この際、通常、設計者は、設計対象の室の音響シミュレーション結果を参照しつつ、受音点において目標となる音響指標が満たされるように試行錯誤をしながら室の形状及び壁又は天井面の仕上げ材等を設計する。室の音響設計を行う際には、設計対象の室内の複数の受音点における音響指標を考慮する必要がある。
【0009】
特許文献1,2及び非特許文献1,2の技術は、設計対象の室内の複数の受音点を考慮しているものの、複数の受音点毎に目標となる音響指標を満たす室を設計することは考慮されていない。
【0010】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、複数の受音点における目標音響指標を満たす室の設計を支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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