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公開番号2024086418
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201530
出願日2022-12-16
発明の名称部品実装機および個片基板吸引制御方法
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人個人,個人
主分類H05K 13/04 20060101AFI20240620BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】搬送治具の装着箇所に装着された個片基板を吸引によって固定するにあたり、搬送治具の全ての装着箇所への個片基板の装着を不要とする。
【解決手段】複数の装着孔22のそれぞれにおける個片基板Bの有無を示す基板装着情報が取得されて(ステップS102)、この基板装着情報に基づき吸引部76による吸引が制御される。つまり、複数の吸引部76のうち、対応する装着孔22に個片基板Bがある吸引部76に吸引を実行させるとともに、対応する装着孔22に個片基板Bがない吸引部76に吸引を実行させない吸引制御が、基板装着情報に基づき実行される(ステップS103、S104)。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれに個片基板を装着可能な複数の装着箇所を有する搬送治具を所定の搬入位置に搬入する治具搬入部と、
前記搬入位置の前記搬送治具の前記複数の装着箇所にそれぞれ対応する複数の吸引部を有し、前記吸引部が対応する前記装着箇所を吸引する個片基板吸引部と、
前記複数の装着箇所のそれぞれにおける前記個片基板の有無を示す基板装着情報を取得する情報取得部と、
前記複数の吸引部のうち、対応する前記装着箇所に前記個片基板がある前記吸引部に吸引を実行させるとともに、対応する前記装着箇所に前記個片基板がない前記吸引部に吸引を実行させない吸引制御を、前記情報取得部が取得した前記基板装着情報に基づき実行する吸引制御部と
を備える部品実装機。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記情報取得部は、前記装着箇所における前記個片基板の有無を検出するセンサを前記複数の装着箇所のそれぞれに有し、前記センサが前記個片基板を検出した結果を前記基板装着情報として取得する請求項1に記載の部品実装機。
【請求項3】
前記情報取得部は、前記搬送治具のうち部品を実装する位置を示す基板データに基づき、前記複数の装着箇所それぞれでの前記個片基板の有無を確認した結果を前記基板装着情報として取得する請求項1に記載の部品実装機。
【請求項4】
前記個片基板吸引部は、前記搬入位置に下側から対向する吸引テーブルと、吸引ポンプとを有し、
前記吸引部は、対応する前記装着箇所に向かって前記吸引テーブルの上面で開口する吸引口と、前記吸引口と前記吸引ポンプとの間に設けられたバルブとを有し、前記バルブを開くことで前記吸引口と前記吸引ポンプとを連通させて前記吸引ポンプにより前記吸引口を吸引する一方、前記バルブを閉じることで前記吸引口と前記吸引ポンプとを遮断して前記吸引ポンプによる前記吸引口の吸引を制限し、
前記吸引制御部は、前記複数の吸引部のうち、対応する前記装着箇所に前記個片基板がある前記吸引部の前記バルブを開く一方、対応する前記装着箇所に前記個片基板がない前記吸引部の前記バルブを閉じる請求項1ないし3のいずれか一項に記載の部品実装機。
【請求項5】
それぞれに個片基板を装着可能な複数の装着箇所を有する搬送治具を所定の搬入位置に搬入する工程と、
前記搬入位置の前記搬送治具の前記複数の装着箇所にそれぞれ対応する複数の吸引部を有し、前記吸引部が対応する前記装着箇所を吸引する個片基板吸引部の前記複数の装着箇所のそれぞれにおける前記個片基板の有無を示す基板装着情報を取得する工程と、
前記複数の吸引部のうち、対応する前記装着箇所に前記個片基板がある前記吸引部に吸引を実行させるとともに、対応する前記装着箇所に前記個片基板がない前記吸引部に吸引を実行させない吸引制御を、前記基板装着情報に基づき実行する工程と
を備える個片基板吸引制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、部品実装機に搬入された基板を、当該基板への部品実装のために固定する技術に関し、特に複数の装着箇所を有する搬送治具の装着箇所に装着された個片基板を固定する技術に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1では、フレキシブル基板等のフィルム状の基板に対して部品実装を行うために、下側から基板に接触するバックアップ部材によって基板を吸引することで、基板を固定する部品実装機が開示されている。また、このような部品実装機では、個片基板が部品実装の対象となる場合がある。具体的には、複数の装着箇所を有する搬送治具が用意され、個片基板は搬送治具の装着箇所に装着されて当該搬送治具とともに部品実装機に搬入される。また、部品実装機では、複数の装着箇所を吸引する吸引機構が具備されており、複数の装着箇所のそれぞれに装着された個片基板が吸引機構によって吸引されることで、個片基板が固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-154627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の方法では、搬送治具に設けられた複数の装着箇所のうちに、個片基板が装着されていない装着箇所があると、各装着箇所に十分な吸引力を発生させることができず、個片基板をしっかりと固定できない場合があった。そのため、搬送治具の全ての装着箇所に個片基板を装着する必要があるといった不便があった。
【0005】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、それぞれに個片基板を装着可能な複数の装着箇所を有する搬送治具の装着箇所に装着された個片基板を吸引によって固定するにあたり、搬送治具の全ての装着箇所への個片基板の装着を不要とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る部品実装機は、それぞれに個片基板を装着可能な複数の装着箇所を有する搬送治具を所定の搬入位置に搬入する治具搬入部と、搬入位置の搬送治具の複数の装着箇所にそれぞれ対応する複数の吸引部を有し、吸引部が対応する装着箇所を吸引する個片基板吸引部と、複数の装着箇所のそれぞれにおける個片基板の有無を示す基板装着情報を取得する情報取得部と、複数の吸引部のうち、対応する装着箇所に個片基板がある吸引部に吸引を実行させるとともに、対応する装着箇所に個片基板がない吸引部に吸引を実行させない吸引制御を、情報取得部が取得した基板装着情報に基づき実行する吸引制御部とを備える。
【0007】
本発明に係る個片基板吸引制御方法は、それぞれに個片基板を装着可能な複数の装着箇所を有する搬送治具を所定の搬入位置に搬入する工程と、搬入位置の搬送治具の複数の装着箇所にそれぞれ対応する複数の吸引部を有し、吸引部が対応する装着箇所を吸引する個片基板吸引部の複数の装着箇所のそれぞれにおける個片基板の有無を示す基板装着情報を取得する工程と、複数の吸引部のうち、対応する装着箇所に個片基板がある吸引部に吸引を実行させるとともに、対応する装着箇所に個片基板がない吸引部に吸引を実行させない吸引制御を、基板装着情報に基づき実行する工程とを備える。
【0008】
このように構成された本発明(部品実装機および個片基板吸引制御方法)では、搬入位置に搬入された搬送治具の複数の装着箇所にそれぞれ対応して複数の吸引部が設けられ、各吸引部は対応する装着箇所を吸引する。この際、複数の装着箇所のそれぞれにおける個片基板の有無を示す基板装着情報が取得されて、この基板装着情報に基づき吸引部による吸引が制御される。つまり、複数の吸引部のうち、対応する装着箇所に個片基板がある吸引部に吸引を実行させるとともに、対応する装着箇所に個片基板がない吸引部に吸引を実行させない吸引制御が、基板装着情報に基づき実行される。このように、複数の装着箇所のうち、個片基板がある装着箇所に対して選択的に吸引が実行される。したがって、個片基板がない装着箇所を吸引することで、個片基板がある装着箇所に対する吸引力が不足するのが防止される。その結果、それぞれに個片基板を装着可能な複数の装着箇所を有する搬送治具の装着箇所に装着された個片基板を吸引によって固定するにあたり、搬送治具の全ての装着箇所への個片基板の装着が不要となっている。
【0009】
また、情報取得部は、装着箇所における個片基板の有無を検出するセンサを複数の装着箇所のそれぞれに有し、センサが個片基板を検出した結果を基板装着情報として取得するように、部品実装機を構成してもよい。かかる構成では、複数の装着箇所のそれぞれに対して設けられたセンサによって各装着箇所での個片基板の有無を検出した結果に基づき、基板装着情報を的確に取得することができる。
【0010】
また、情報取得部は、搬送治具のうち部品を実装する位置を示す基板データに基づき、複数の装着箇所それぞれでの個片基板の有無を確認した結果を基板装着情報として取得するように、部品実装機を構成してもよい。かかる構成では、複数の装着箇所それぞれでの個片基板の有無を基板データに基づき確認することで基板装着情報を取得できるため、個片基板を検出するセンサが不要となる。
(【0011】以降は省略されています)

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