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公開番号2024085972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200786
出願日2022-12-16
発明の名称バッテリ温度調整装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類H01M 10/633 20140101AFI20240620BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】バッテリの消費電力を低減することができるバッテリ温度調整装置を提供する。
【解決手段】車両に搭載される走行用バッテリ5の電力を用いて冷却水を冷却または加熱し、冷却水によってバッテリ5を冷却または適温加熱してバッテリ5の温度を調整するバッテリ温度調整装置10。車両の現在地から目的地までの距離が所定距離以下の場合であって、車両が目的地に到着してから所定時間だけ駐車された後に次回走行する場合には、所定時間におけるバッテリ5の温度の変化である温度変化分を予測し、次回走行する時のバッテリ5の目標の温度である次回走行前目標温度を第1温度範囲以内にて決定し、温度変化分と次回走行前目標温度とからバッテリ5の駐車前の目標温度である駐車前目標温度を算出し、目的地に到着した時にバッテリ5の温度が駐車前目標温度になるために必要な最小能力にてバッテリ5の温度を調整する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される走行用バッテリの電力を用いて熱媒体を冷却または加熱し、前記熱媒体によって前記バッテリを冷却または適温加熱して前記バッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置であって、
前記バッテリの温度がその範囲以外では前記バッテリの出力が制限される第1温度範囲と、前記バッテリの温度が前記第1温度範囲よりも上限温度が小さくかつ下限温度が大きい第2温度範囲と、が設定され、
前記車両の現在地から目的地までの距離が所定距離より大きい場合には、前記バッテリの温度が前記第2温度範囲となるように前記バッテリの温度を調整し、
前記車両の現在地から目的地までの距離が前記所定距離以下の場合であって、前記車両が目的地に到着してから所定時間だけ駐車された後に次回走行する場合には、前記所定時間における前記バッテリの温度の変化である温度変化分を予測し、次回走行する時の前記バッテリの目標の温度である次回走行前目標温度を前記第1温度範囲以内にて決定し、前記温度変化分と前記次回走行前目標温度とから前記バッテリの駐車前の目標温度である駐車前目標温度を算出し、目的地に到着した時に前記バッテリの温度が前記駐車前目標温度になるために必要な最小能力にて前記バッテリの温度を調整する制御部を備える、
バッテリ温度調整装置。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
請求項1に記載のバッテリ温度調整装置であって、
前記制御部は、前記温度変化分が上昇している場合には、前記次回走行前目標温度を前記第1温度範囲の中央値から下限値までの間にて決定する、
バッテリ温度調整装置。
【請求項3】
請求項1に記載のバッテリ温度調整装置であって、
前記制御部は、前記温度変化分が低下している場合には、前記次回走行前目標温度を前記第1温度範囲の中央値から上限値までの間にて決定する、
バッテリ温度調整装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリ温度調整装置であって、
前記制御部は、算出された前記駐車前目標温度が前記第1温度範囲外の場合には、前記駐車前目標温度を前記第1温度範囲の上限値または下限値のうちの近い方に設定する、
バッテリ温度調整装置。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリ温度調整装置であって、
前記制御部は、少なくとも現在地から目的地までの距離、現在地から目的地までの勾配情報、現在地から目的地までの天気情報、現在地から目的地までの渋滞情報に基づいて前記最小能力を算出する、
バッテリ温度調整装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される走行用バッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ハイブリッド車両(HEV(Hybrid Electric Vehicle))または電気車両(BEV(Battery Electric Vehicle))は、走行用のバッテリを搭載している。また、バッテリを搭載している車両は、バッテリの温度が適正温度となるようにバッテリを冷却または適温加熱してバッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置を有している(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-013726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、バッテリ温度調整装置は、バッテリの電力を用いて冷凍サイクル回路によって冷却水を冷却し、冷却水によってバッテリを冷却している。また、バッテリ温度調整装置は、バッテリの電力を用いてヒータによって冷却水を加熱し、冷却水によってバッテリを適温加熱している。そのため、バッテリ温度調整装置の消費電力を少しでも低減することができれば、車両の航続可能距離を向上させることができる。
【0005】
そこで、本発明は、バッテリの消費電力を低減することができるバッテリ温度調整装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るバッテリ温度調整装置は、車両に搭載される走行用バッテリの電力を用いて熱媒体を冷却または加熱し、熱媒体によってバッテリを冷却または適温加熱してバッテリの温度を調整するバッテリ温度調整装置であって、バッテリの温度がその範囲以外ではバッテリの出力が制限される第1温度範囲と、バッテリの温度が第1温度範囲よりも上限温度が小さくかつ下限温度が大きい第2温度範囲と、が設定され、車両の現在地から目的地までの距離が所定距離より大きい場合には、バッテリの温度が第2温度範囲となるようにバッテリの温度を調整し、車両の現在地から目的地までの距離が所定距離以下の場合であって、車両が目的地に到着してから所定時間だけ駐車された後に次回走行する場合には、所定時間におけるバッテリの温度の変化である温度変化分を予測し、次回走行する時のバッテリの目標の温度である次回走行前目標温度を第1温度範囲以内にて決定し、温度変化分と次回走行前目標温度とからバッテリの駐車前の目標温度である駐車前目標温度を算出し、目的地に到着した時にバッテリの温度が駐車前目標温度になるために必要な最小能力にてバッテリの温度を調整する制御部を備えることを特徴とする。
【0007】
上記構成とすることによって、バッテリの消費電力を低減することができる。
【0008】
本発明に係るバッテリ温度調整装置において、制御部は、温度変化分が上昇している場合には、前記次回走行前目標温度を第1温度範囲の中央値から下限値までの間にて決定することが好ましい。
【0009】
上記構成とすることによって、さらにバッテリの消費電力を低減することができる。
【0010】
本発明に係るバッテリ温度調整装置において、制御部は、温度変化分が低下している場合には、次回走行前目標温度を第1温度範囲の中央値から上限値までの間にて決定することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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