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公開番号
2024083306
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-20
出願番号
2023207762
出願日
2023-12-08
発明の名称
クロックスプリングアセンブリ
出願人
ネクサン
代理人
弁理士法人航栄事務所
主分類
H01R
35/04 20060101AFI20240613BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】 クロックスプリングアセンブリを提供する。
【解決手段】 クロックスプリングアセンブリは固定ハウジングとロータとを備える。固定ハウジング及びロータは、ロータ上に第1の回転方向で巻回されて、一端がロータに且つ他端が固定ハウジングに固定された少なくとも1つの可撓性リボンケーブル(501)を収容するチャンバを協働して画定する。可撓性リボンケーブルは、ロータ(601)のまわりに巻回され、ロータと固定ハウジングとの間に電気的接続を確立する。断裂ピン(502)は、少なくとも1つのリボンケーブルに取り付けられる。スロット(605)は、ハウジング内に設けられ、断裂ピンがリボンケーブル(501)のそれ以上の巻出を阻止するように、ロータが第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に過巻された場合に、断裂ピンを捕捉する。
【選択図】 図6B
特許請求の範囲
【請求項1】
固定ハウジング(201)と、ロータ(601)とを備え、前記固定ハウジング(201)及び前記ロータ(601)が、前記ロータ(601)上に第1の回転方向で巻回されて、一端が前記ロータ(601)に且つ他端が前記固定ハウジング(305)に固定された少なくとも1つの可撓性リボンケーブル(501)を収容するチャンバ(203)を協働して画定し、前記可撓性リボンケーブル(501)が、前記ロータ(601)と前記固定ハウジング(305)との間に電気的接続を確立する、クロックスプリングアセンブリにおいて、断裂ピン(502、502’)が、前記少なくとも1つのリボンケーブル(501)に取り付けられること、スロット(605)が、前記ハウジング内に設けられること、及び、前記断裂ピンが前記リボンケーブル(501)のそれ以上の巻出を阻止するように、前記ロータが前記第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に過巻された場合に、前記スロット(605)が、前記断裂ピン(502、502’)を捕捉することを特徴とする、クロックスプリングアセンブリ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ロータ(601)及び前記固定ハウジング(302)にそれぞれ取り付けられた電気コネクタ(306、307)を有し、前記電気コネクタ(306、307)が前記少なくとも1つのリボンケーブル(501)によって接続される、請求項1に記載のクロックスプリングアセンブリ。
【請求項3】
前記リボンケーブル(501)が前記断裂ピン(502、502’)によって妨げられた後、前記ロータ(601)が前記第2の回転方向にさらに回転すると、前記リボンケーブル(501)が引きちぎられる、請求項2に記載のクロックスプリングアセンブリ。
【請求項4】
前記少なくとも1つのリボンケーブル(501)が、前記電気コネクタ(306)から引きちぎられる、請求項3に記載のクロックスプリングアセンブリ。
【請求項5】
前記スロット(605)が湾曲している、請求項1に記載のクロックスプリングアセンブリ。
【請求項6】
前記ロータが前記第1の回転方向に逆転されたときに、前記チャンバ(203)内の側壁(309)が前記リボンケーブル(303d)を阻止する、請求項1に記載のクロックスプリングアセンブリ。
【請求項7】
前記断裂ピン(502、502’)が、前記少なくとも1つのリボンケーブル(501)の一方又は両方の長手方向縁(503、506)を越えて延在する、請求項1に記載のクロックスプリングアセンブリ。
【請求項8】
前記断裂ピン(502’)が、前記少なくとも1つのリボンケーブル(501)の両方の長手方向縁(503、506)を越えて延在するスプリングピンとして実現される、請求項7に記載のクロックスプリングアセンブリ。
【請求項9】
前記クロックスプリングアセンブリ(600)が、前記ロータ(601)が前記第2の回転方向に過巻された場合に前記断裂ピン(502、502’)を捕捉するスロット(702)が設けられたカバー(701)を備える、請求項7に記載のクロックスプリングアセンブリ。
【請求項10】
前記クロックスプリングアセンブリがその中心位置に取り付けられた場合、前記断裂ピンが前記スロット(605)を通過するとき、前記断裂ピン(502、502’)が、前記リボンケーブル(501)の少なくとも1つの層で覆われている、請求項1に記載のクロックスプリングアセンブリ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、クロックスプリングアセンブリに関し、特に、クロックスプリングが誤装着された場合の誤った電気信号を防ぐクロックスプリングアセンブリに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
すでに、長年にわたって、自動車はエアバッグクラッシュシステムを備えている。通常、1つのエアバッグが自動車の回転ハンドルに配置される。ほとんどの場合、ハンドルは、運転手がハンドルから手を離すことなく、たとえば、自動車のオーディオ及び電話システム又はクルーズコントロール設定を制御することができる、スイッチ及びボタンなどの追加の電気的入力装置を備えている。当然、電子部品及びエアバッグの適切な作動のために、自動車の回転可能なハンドルと固定ケーブルとの間の回転可能な電気的接続が必要である。導電リング上に載る電気ブラシは、自動車にとっては選択肢ではなく、それは、特に事故が発生したときの電気接点の信頼性が不十分であるためである。したがって、今日の自動車においては、クロックスプリングインターコネクタ(簡潔に、クロックスプリング)が、自動車のハンドルと固定ケーブルとの間の回転可能な電気的接続を提供するために開発されてきた。クロックスプリングは、カバーを含む、固定ハウジングと回転可能なロータとを備える。これらの構成要素は、1つ又はいくつかのフラットリボンケーブルを収容するチャンバを協働して画定する。リボンケーブルは、一端がロータと接続され、他端が自動車の固定ケーブルと接続される。リボンケーブルはロータに巻回され、ロータがハンドルと一緒に回転すると巻き出される又は巻き取られる。リボンケーブルは、ハンドルの左停止位置から右停止位置までの回転を可能にするだけ十分に長い。たとえば、トラックでは、ハンドルは、+/-3.25回転することができ、自動車では、たとえば、+/-1.5~2回転することができる。これらのパラメータは単なる例であり、他の実施態様が可能である。いかなる場合でも、リボンケーブルは、その左停止位置からその右停止位置まで回転するハンドルが、最大可能ステアリング角を実現するだけ十分に長い。
【0003】
適切に中心に置かれたクロックスプリング、すなわち、その中立位置のハンドルに取り付けられたときに左及び右への同じ数の回転が可能であるクロックスプリングは、長期間にわたって問題なく機能する。しかしながら、たとえば事故の後に、クロックスプリング及び/又はエアバッグを交換しなければならない場合、交換されたクロックスプリングが中心位置に取り付けられないことが起こることがある。そのためにリボンケーブルが途絶した場合、通常、故障信号が運転手に示される。故障信号、たとえば、警告灯の点灯により、運転手は問題に気がつく。しかしながら、故障信号をトリガすることなく、リボンケーブルの巻出のみ妨げられ、エアバッグの膨張をトリガし、最悪の場合、事故を引き起こすことがある誤った電気信号が生成されることも起こることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既存のクロックスプリングの制限を考慮して、冒頭で言及された問題の1つ又は複数を克服又は少なくとも改善するクロックスプリングの改善に対する要望が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様によると、本開示は、固定ハウジングとロータとを備えるクロックスプリングアセンブリを提案する。固定ハウジング及びロータは、ロータ上に第1の回転方向で巻回されて、一端がロータに且つ他端が固定ハウジングに固定された少なくとも1つの可撓性リボンケーブルを収容するチャンバを協働して画定する。可撓性リボンケーブルは、ロータと固定ハウジングとの間に電気的接続を確立する。断裂ピンは、少なくとも1つのリボンケーブルに取り付けられる。スロットは、ハウジング内に設けられ、ロータが第1の回転方向とは反対の第2の回転方向に過巻された場合に、断裂ピンがリボンケーブルのそれ以上の巻出を阻止するように、断裂ピンを捕捉する。特に、第1の回転方向は反時計回りの方向であり且つ第2の回転方向は時計回りの方向である、又は逆もまた同じである。
【0006】
クロックスプリングアセンブリは、クロックスプリングアセンブリのリボンケーブル上の導体経路が損傷を受けて、その結果、最悪の場合、エアバッグの膨張をトリガすることがある誤った電気信号を生じることがあることを防ぐ。
【0007】
1つの実施形態において、クロックスプリングアセンブリは、ロータ及び固定ハウジングにそれぞれ取り付けられた電気コネクタを備える。電気コネクタは、少なくとも1つのリボンケーブルによって接続される。リボンケーブルは、電気コネクタ間に信頼性が高く、耐久性がある電気的接続を確立する。
【0008】
有利なことには、リボンケーブルが断裂ピンによって阻止された後、ロータが第2の回転方向にさらに回転すると、リボンケーブルは引きちぎられる。電気的接続の損失は、検出可能であり、運転手に警告信号をトリガするために使用することができる。
【0009】
1つの実施形態において、少なくとも1つのリボンケーブルは、電気コネクタから引きちぎられる。
【0010】
有利な実施形態において、スロットは湾曲している。湾曲スロットは、スロットにおける断裂ピンの改善された捕捉を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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