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公開番号
2025067881
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2024178558
出願日
2024-10-11
発明の名称
感温性流体を移送するためのシステム及び方法
出願人
ネクサン
代理人
弁理士法人航栄事務所
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20250417BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】 感温性流体を移送するためのシステム及び方法を提供する。
【解決手段】 感温性流体を供給タンクからレシーバタンクに移送するための移送システムが提案される。供給及びレシーバタンク(101、102)は、それぞれレシーバ及び供給タンクに関連付けられる、少なくとも2つの断熱移送ライン(103a、103b)並びに第一及び第二の管アセンブリ(104a~d)を含む配管機構により流体接続される。各移送ラインの一端は供給及びレシーバタンクのうちの一方に接続され、各移送ラインの他方の端には、この他方の端を供給及びレシーバタンクのもう一方に連結するためのカプリングが設けられる。移送システム(100)は、第一及び第二の移送ラインを適切に結合及び分離することによって移送モード及びアイドルモードと選択的に動作可能である。何れのモードでも、配管機構は、移送モードの移送システムの動作温度に、又はその付近に保たれる。
【選択図】 図1B
特許請求の範囲
【請求項1】
感温性流体を供給タンク(102)からレシーバタンク(101)へと移送するための移送システムであって、前記供給タンク及び前記レシーバタンクは、それぞれ前記レシーバタンク及び前記供給タンクに関連付けられる少なくとも2つの断熱移送ライン(103a、b)並びに第一及び第二の管アセンブリ(104a~d)を含む配管機構により流体接続され、各移送ライン(103a、b)の一端は前記供給及びレシーバタンク(102、101)の一方に接続され、各移送ラインの他方の端には、前記他方の端を前記供給及びレシーバタンクのもう一方に連結するためのカプリング(107a、b)が設けられ、
前記第一及び第二の移送ライン(103a、b)を適切に結合及び分離することによって移送モード及びアイドルモードで選択的に動作可能である移送システムにおいて、
前記移送モードで、
前記第一の移送ライン及び前記第二の移送ライン(103a、b)は、前記供給タンク(102)を前記レシーバタンク(101)に流体接続し、それによって流体は前記第一及び第二の移送ライン並びに前記第一及び第二の管アセンブリ(104a~d)を通って流れることと、
前記アイドルモードで、
前記第一及び第二の移送ライン(103a、b)は閉ループを形成して、流体が前記第一及び第二の移送ラインを通って連続的に流れることができるようにすることと、
前記第一の管アセンブリ及び前記第二の管アセンブリ(104a~d)は前記閉ループの一部であり、それによって流体が前記第一の管アセンブリ及び前記第二の管アセンブリを通って連続的に流れることができること
を特徴とする移送システム。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記第一の管アセンブリは液相の流体を輸送し、前記第二の管アセンブリは気相の流体を輸送する、請求項1に記載の移送システム。
【請求項3】
前記第一の管アセンブリ及び前記第二の管アセンブリ(104a~d)は、前記移送ラインの前記閉ループとは別の少なくとも1つの他の閉ループを形成する、請求項1又は2に記載の移送システム。
【請求項4】
接続管(201)が2つの管アセンブリ(104a、b)を接続する、請求項1~3の何れか1項に記載の移送システム。
【請求項5】
前記接続管(201)内に開状態と閉状態を選択的にとることのできる閉止弁(202)が配置される、請求項4に記載の移送システム。
【請求項6】
前記第一の移送ライン及び前記第二の移送ライン(103a、b)は2つの区間(301a、302a;301b、302b)に分割され、各区間はそれぞれ前記レシーバタンク及び前記供給タンクに接続され、前記第一及び第二の移送ラインの前記区間(301a、302a;301b、302b)は釈放可能カプリング(106a、107a、106b、107b)により相互に連結される、請求項1~5の何れか1項に記載の移送システム。
【請求項7】
前記第一及び第二の移送ラインの前記区間は、前記移送システムの前記アイドルモードで閉ループを形成し、前記閉ループの各々は1つの管アセンブリを含む、請求項6に記載の移送システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、感温性流体を供給タンクからレシーバタンクへと移送するための移送システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ほぼ無数の種類の流体のための様々な規模の積み込みシステムは、グローバルサプライチェーンインフラストラクチャの重要な部分である。これらは、各種の液体又は気体物質をほとんどが静止している貯蔵タンクとほとんどが移動する受容タンクとの間で移送するのに使用される。典型的な用途としては、タンカへの積み込み、貨物船への燃料のバンカリングの他、あらゆるタンク及びタンク車への積み込み/積み下ろしが含まれるが、これらに前提されない。これらの流体の中には感温性のものがあり、すなわち、それらを液相に保つために低温又は高温に保持しなければならない。例えば、液化水素等の極低温ガスは、液相のままにするために20Kの低温に保持しなければならない。
【0003】
それに対して、例えば硫黄は、その固化と移送ラインの閉塞を防止するために、移送温度を135℃~140℃に保持しなければならない。
【0004】
液化天然ガス(LNG)、液化水素(LH
2
)及びアンモニア(NH
3
)等の低温及び極低温液化ガスは、気候中立エネルギ源のエネルギ担体としてますますその重要性を模している。
【0005】
しかしながら、充填される多くの物質は可燃性、毒性、及び/又はそれ以外の有害性が高く、したがって、環境中に放出してはならず、及び/又はその特性を保持する、例えばこれらを液状に保持するために、これらを特定の温度に保たなければならない。積み込みシステムをレシーバタンクに連結し、切り離すプロセスは特に重要である。積み込みシステムを流体移送できる状態にすること及び積み込みシステムをレシーバタンクから切り離せる状態にすることは、非常に労力を要する。
【0006】
LH
2
及びLNG等の極低温流体のための既存のソリューションは、一端に閉止弁及び開放カプリングを持つラインを有する。閉止弁とカプリングとの間の区間は、アイドル状態では周囲空気と接触している。これらのラインの反対の端は供給タンクに連結される。移送動作のために、カプリングはレシーバタンクのその相手となるカプリングに連結される。その結果、空気に触れていた区間はパージが必要であり、移送システム全体を動作温度まで冷却しなければならない。移送後は、この区間はドレインし、パージし、温度を上げてから切り離される((特許文献1))。
【0007】
他の積み込みシステムは(特許文献2)に記載されている。このソリューションでは、流体は移送ラインの中を循環し、それを低温に保つ。しかし、(特許文献1)のソリューションと同様に、閉止弁とカプリングとの間の区間はアイドル状態では周辺空気と接触していて、循環する流体によって冷却されない。この区間は、移送可能な状態とするには、パージし、動作温度まで冷却しなければならない。
【0008】
市販されているその他のソリューションは、移送のたびに毎回、供給タンクとレシーバタンクの両方に接続する必要のあるラインからなる。それゆえ、アイドル状態ではライン全体が周囲空気と接触し、前述のように移送と切り離しのために準備が必要となる。
【0009】
このような構成には、ラインを移送可能な状態とし、また移送後に切り離せる状態とする前にそれぞれ、時間のかかる数段階のパージ作業が必要となる。極低温流体/高温流体を移送する場合、結合区間及び移送ラインを特定の温度まで冷却/加温しなければならない。
【0010】
例えば液化ガスLH
2
及びLNG等の極低温流体のための現行のソリューションでは、安全な取り扱いのために、移送システムをレシーバタンクに結合した後、ラインをまず乾燥した不活性ガスで、次に気体流体で慎重にパージしなければならない。これは、開放区間から周囲空気と不活性流体がライン系に入るのを防止する。そうでなければ、その結果として極低温流体が汚染され、ライン内部の水分と凍結ガスにより氷が形成されることになる。
(【0011】以降は省略されています)
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