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公開番号2024082455
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-20
出願番号2022196315
出願日2022-12-08
発明の名称電界効果トランジスタ
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 21/338 20060101AFI20240613BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ゲートの配線抵抗とゲート・ドレイン間の寄生容量成分を下げること。
【解決手段】電界効果トランジスタ100は、電子走行層と、電子走行層の上に配置された電子供給層18と、電子供給層18の上に配置された複数のソース電極22、複数のドレイン電極24、および複数のゲート構造26とを備える。各ゲート構造26は、ゲート層26Aと、ゲート層26Aの上に配置されたゲート電極26Bとを含む。電界効果トランジスタ100はさらに、X方向に隣り合うドレイン電極24間の位置にて電子走行層および電子供給層18の双方に設けられた第1高抵抗領域52と、X方向に隣り合うゲート構造26を各々電気的に接続する複数のゲート連結部30と、第1高抵抗領域52の上方に位置し、複数のゲート連結部30と電気的に接続されるゲート配線36と、ゲート配線36と第1高抵抗領域52との間に設けられた絶縁層とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、
前記基板の上方に配置された第1窒化物半導体層と、
前記第1窒化物半導体層の上に配置され、前記第1窒化物半導体層よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体層と、
前記第2窒化物半導体層の上に、平面視で第1方向に各々延在し且つ前記第1方向および該第1方向と直交する第2方向に並んで配置された複数のソース電極と、
前記第2窒化物半導体層の上に、前記第1方向に各々延在し且つ前記第1方向および前記第2方向に並んで配置されるとともに、前記第2方向に前記複数のソース電極と1つずつ交互に配置された複数のドレイン電極と、
前記第2窒化物半導体層の上に、前記第1方向に各々延在し且つ前記第1方向および前記第2方向に互いに並んで配置されるとともに、平面視で前記複数のソース電極の1つを各々囲む複数のゲート構造と、を備え、
前記複数のゲート構造は各々、前記第2窒化物半導体層の上に配置された第3窒化物半導体層と、前記第3窒化物半導体層の上に配置されたゲート電極とを含み、
前記第1方向に隣り合う前記ドレイン電極間の位置にて前記第1窒化物半導体層および前記第2窒化物半導体層に設けられた第1高抵抗領域と、
複数のゲート連結部であって、前記第1方向に隣り合う前記ゲート構造を各々電気的に接続する前記複数のゲート連結部と、
前記第1高抵抗領域の上方に位置し、前記複数のゲート連結部と電気的に接続され、前記第2方向に延在するゲート配線と、
前記複数のソース電極、前記複数のドレイン電極、前記複数のゲート構造、および前記複数のゲート連結部を覆い、前記ゲート配線と前記第1高抵抗領域との間に設けられた絶縁層と、
を備える電界効果トランジスタ。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1方向における前記ゲート配線の配線幅は、前記第1方向における前記第1高抵抗領域の幅以下である、請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項3】
平面視で前記複数のソース電極と前記複数のドレイン電極と前記複数のゲート構造とを囲み、前記第1窒化物半導体層および前記第2窒化物半導体層に設けられた第2高抵抗領域をさらに備え、
前記第2高抵抗領域は前記第1高抵抗領域に接続されている、請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項4】
各前記ドレイン電極は、
前記第1方向における一方側に隣接する前記第1高抵抗領域と、前記第1方向における他方側に隣接する前記第2高抵抗領域と、前記第2方向における両側に隣接する前記ゲート構造とによって囲まれているか、または、
前記第1方向における両側に隣接する前記第1高抵抗領域と、前記第2方向における両側に隣接する前記ゲート構造とによって囲まれている、請求項3に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項5】
前記第1方向における前記ドレイン電極と前記第1高抵抗領域との間の距離は、前記第2方向における前記ドレイン電極と前記ゲート構造との間の距離よりも大きい、請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項6】
前記絶縁層は、
前記第2窒化物半導体層の上に配置された第1絶縁層を含み、
各前記ソース電極は、前記第1絶縁層のソース開口部内に埋め込まれて前記第2窒化物半導体層に接するソース電極コンタクト部を含み、
各前記ドレイン電極は、前記第1絶縁層のドレイン開口部内に埋め込まれて前記第2窒化物半導体層に接するドレイン電極コンタクト部を含む、請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項7】
前記複数のソース電極と一体に形成され、前記複数のゲート構造を覆うとともに前記複数のドレイン電極に向けて延在するソース電極延在部をさらに備える請求項1に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項8】
各前記ドレイン電極は、平面視で前記ソース電極延在部によって囲まれている、請求項7に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項9】
前記ソース電極延在部は、前記第1方向に隣り合う前記ドレイン電極間の位置で前記第1高抵抗領域の上方に位置するドレイン間延在領域を含み、
前記第1方向における前記ドレイン間延在領域の幅は、前記第1方向における前記第1高抵抗領域の幅以下である、請求項8に記載の電界効果トランジスタ。
【請求項10】
前記複数のソース電極と一体に形成され、前記複数のゲート構造を覆うとともに前記複数のドレイン電極に向けて延在するソース電極延在部をさらに備え、
前記ソース電極延在部は、前記第1方向に隣り合う前記ドレイン電極間の位置で前記第1高抵抗領域の上方に位置するドレイン間延在領域を含み、
前記絶縁層は、
前記第1絶縁層上に設けられ、前記ゲート配線と前記ドレイン間延在領域との間に位置する第2絶縁層を含み、
前記第1方向における前記ドレイン間延在領域の幅は、前記第1方向における前記第1高抵抗領域の幅以下であり、
前記第1方向における前記ゲート配線の配線幅は、前記第1方向における前記ドレイン間延在領域の幅以下である、請求項6に記載の電界効果トランジスタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電界効果トランジスタに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
現在、窒化ガリウム(GaN)等のIII-V族半導体を用いた電界効果トランジスタ(FET)の一つである高電子移動度トランジスタ(HEMT)の製品化が進んでいる。HEMTは、半導体ヘテロ接合の界面付近に形成された二次元電子ガス(2DEG)を導電経路(チャネル)として使用する(例えば、特許文献1参照)。HEMTを利用したパワートランジスタは、典型的なシリコン(Si)パワートランジスタと比較して、低オン抵抗および高速・高周波動作を可能にしたデバイスとして認知されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-73506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
パワー用途のHEMTでは、スイッチングロスを低減しつつ高速スイッチングを実現することが求められている。この要求に応えるべく、ゲート・ドレイン間寄生容量とゲート配線抵抗の更なる低減が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様による電界効果トランジスタは、基板と、前記基板の上方に配置された第1窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層の上に配置され、前記第1窒化物半導体層よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体層と、前記第2窒化物半導体層の上に、平面視で第1方向に各々延在し且つ前記第1方向および該第1方向と直交する第2方向に並んで配置された複数のソース電極と、前記第2窒化物半導体層の上に、前記第1方向に各々延在し且つ前記第1方向および前記第2方向に並んで配置されるとともに、前記第2方向に前記複数のソース電極と1つずつ交互に配置された複数のドレイン電極と、前記第2窒化物半導体層の上に、前記第1方向に各々延在し且つ前記第1方向および前記第2方向に互いに並んで配置されるとともに、平面視で前記複数のソース電極の1つを各々囲む複数のゲート構造とを備える。前記複数のゲート構造は各々、前記第2窒化物半導体層の上に配置された第3窒化物半導体層と、前記第3窒化物半導体層の上に配置されたゲート電極とを含む。電界効果トランジスタはさらに、前記第1方向に隣り合う前記ドレイン電極間の位置にて前記第1窒化物半導体層および前記第2窒化物半導体層に設けられた第1高抵抗領域と、複数のゲート連結部であって、各々前記第1方向に隣り合う前記ゲート構造を電気的に接続する前記複数のゲート連結部と、前記第1高抵抗領域の上方に位置し、前記複数のゲート連結部と電気的に接続され、前記第2方向に延在するゲート配線と、前記複数のソース電極、前記複数のドレイン電極、前記複数のゲート構造、および前記複数のゲート連結部を覆い、前記ゲート配線と前記第1高抵抗領域との間に設けられた絶縁層とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本開示の一態様による電界効果トランジスタは、ゲート・ドレイン間寄生容量とゲート配線抵抗の低減を可能とすることで、スイッチングロスを低減しつつ高速スイッチングを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1実施形態に係る例示的な電界効果トランジスタの概略平面図である。
図2は、図1の電界効果トランジスタの部分拡大平面図である。
図3は、図2のF3-F3線に沿った概略断面図である。
図4は、図1のF4-F4線に沿った概略断面図である。
図5は、図2のF5-F5線に沿った概略断面図である。
図6は、第2実施形態に係る例示的な電界効果トランジスタの概略平面図である。
図7は、図6の電界効果トランジスタの部分拡大平面図である。
図8は、図7のF8-F8線に沿った概略断面図である。
図9は、図6のF9-F9線に沿った概略断面図である。
図10は、図7のF10-F10線に沿った概略断面図である。
図11は、第1応用例を示す電界効果トランジスタの概略平面図である。
図12は、第2応用例を示す電界効果トランジスタの概略平面図である。
図13は、第2応用例を示す電界効果トランジスタの概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して本開示による電界効果トランジスタのいくつかの実施形態を説明する。なお、図面に示される構成要素は、分かり易さおよび明瞭化のために部分的に拡大されている場合があり、必ずしも一定の縮尺で描かれていない。また、理解を容易にするために、断面図ではハッチング線が省略されている場合があり、平面図では構成要素がハッチング線によって示されている場合がある。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するものに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
【0009】
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図しない。
【0010】
[第1実施形態]
以下、図1~図5を参照して、第1実施形態に係る例示的な電界効果トランジスタ100について説明する。図1は、電界効果トランジスタ100の概略平面図であり、図2は、図1の電界効果トランジスタ100の部分拡大平面図である。図3は、図2のF3-F3線に沿った概略断面図であり、図4は、図1のF4-F4線に沿った概略断面図であり、図5は、図2のF5-F5線に沿った概略断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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