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公開番号
2024081958
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-19
出願番号
2022195583
出願日
2022-12-07
発明の名称
釣り用リール
出願人
株式会社シマノ
代理人
弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類
A01K
89/015 20060101AFI20240612BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】静電気等の影響による異常な電流、異常な電圧から電気ユニットを保護することができる釣り用リールの提供。
【解決手段】釣り用リール100は、リール本体1と、カウンタユニット4と、電源ユニット5と、複数のケーブル30と、導電部材40とを備える。リール本体1は、導電性のフレーム6を含む。カウンタユニット4は、リール本体1に配置され、電気回路を含む。電源ユニット5は、リール本体1に配置される。複数のケーブル30は、電気ユニット4と電源ユニット5とを電気的に接続する電源ケーブル31を含む。導電部材40は、複数のケーブル30のうち少なくとも電源ケーブル31と接触する接触部43、及びフレーム6に固定される固定部45を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
導電性のフレームを含むリール本体と、
前記リール本体に配置され電気回路を含む電気ユニットと、
前記リール本体に配置される電源ユニットと、
前記電気ユニットと前記電源ユニットとを電気的に接続する電源ケーブルを含む複数のケーブルと、
前記複数のケーブルのうち少なくとも前記電源ケーブルと接触する接触部、及び、前記フレームに固定される固定部を含む導電部材と、
を備える釣り用リール。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記複数のケーブルは、前記電源ケーブルによる前記電源ユニットから前記電気ユニットへの電力供給を制御するリードケーブルを含む、
請求項1に記載の釣り用リール。
【請求項3】
前記複数のケーブルは、前記電源ケーブル及び前記リードケーブルを含む複数のケーブルが並列に接続されたケーブル束である、
請求項2に記載の釣り用リール。
【請求項4】
前記リードケーブルは、複数のケーブルのうち、最も前記フレームに近接して配置される、請求項2又は3に記載の釣り用リール。
【請求項5】
前記接触部は、前記電源ケーブル及び前記リードケーブルを含む複数のケーブルを構成するすべてのケーブルと接触する、
請求項2又は3に記載の釣り用リール。
【請求項6】
前記複数のケーブルのうち少なくとも前記電源ケーブル及び前記リードケーブルは、前記導電部材の前記接触部において挟持される、
請求項2又は3に記載の釣り用リール。
【請求項7】
前記導電部材は、板状部材からなり、
前記接触部は、前記板状部材を折り曲げて形成される、
請求項1又は2に記載の釣り用リール。
【請求項8】
前記導電部材は、互いに対向する第1板状部及び第2板状部からなり、
前記接触部は、前記第1板状部と前記第2板状部との間に形成される、
請求項1又は2に記載の釣り用リール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り用リールに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、電気ユニットを備えた釣り用リール知られている。例えば、特許文献1では、水深表示等を表示するためのカウンタユニットを備える釣り用リールが開示されている。カウンタユニットは、リール本体に配置される電源ユニットと、電源ケーブルを含むフラットケーブル(ケーブル束)を介して電気的に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-247322号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の釣り用リールでは、例えば、静電気によって異常な高電圧が電源ユニットに印加された場合、静電気による電流がフラットケーブル(ケーブル束)を伝い、CPU等の電子部品が実装された電気ユニットの制御基板を介してリール本体にアースされるおそれがある。静電気による電流が制御基板を介してリール本体にアースされると、CPUに悪影響を与える可能性がある。特に、電源ケーブルによる電源の供給を制御するリードケーブルに短絡が発生した場合、電源ユニットからの電源が、電気ユニットを介して、アースされるため、CPU等の制御基板に悪影響を与えることがある。
【0005】
本発明の課題は、静電気等の影響による異常な電流、異常な電圧から電気ユニットを保護することができる釣り用リールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1側面の釣り用リールは、リール本体と、電気ユニットと、電源ユニットと、複数のケーブルと、導電部材とを備える。リール本体は、導電性のフレームを含む。電気ユニットは、リール本体に配置され、電気回路を含む。電源ユニットは、リール本体に配置される。複数のケーブルは、電気ユニットと電源ユニットとを電気的に接続する電源ケーブルを含む。導電部材は、複数のケーブルのうち少なくとも電源ケーブルと接触する接触部、及びフレームに固定される固定部を含む。
【0007】
この釣り用リールでは、導電部材の接触部は、複数のケーブルのうち少なくとも電源ケーブルに接触して配置され、導電部材の固定部は、導電性のフレームに固定される。このため、例えば、静電気等による異常な電流、異常な電圧が複数のケーブルに流れた場合であっても、導電部材の接触部及び固定部を介してリール本体のフレームにアースされるので、静電気等による異常な電流、異常な電圧から電気ユニットを保護することができる。
【0008】
本発明の第1側面に従う第2側面の釣り用リールの複数のケーブルは、電源ケーブルによる電源ユニットから電気ユニットへの電力供給を制御するリードケーブルを含む。この場合は、電気ユニットへの電力供給を制御するリードケーブルに、静電気等による異常な電流、異常な電圧によって、短絡が発生しても、電源ユニットから電気ユニットへ電源が供給される前に、導電部材からアースされるので、電気ユニットへの異常な電流、異常な電圧が付加されることなく、電気ユニットを保護することができる。
【0009】
本発明の第2側面に従う第3側面の釣り用リールの複数のケーブルは、電源ケーブル及びリードケーブルを含む複数のケーブルが並列に接続されたケーブル束である。この場合は、ケーブルを纏めて配置することができるので、複数のケーブルを有する釣り用リールにおいて、釣り用リールの組立性が向上する。また、導電部材との接触が容易に、確実にできる。
【0010】
本発明の第2側面又は第3側面に従う第4側面の釣り用リールのリードケーブルは、複数のケーブルのうち、最もフレームに近接して配置される。この場合は、リードケーブルがフレームから離れた位置に配置される場合に比べて、静電気等による異常な電流、異常な電圧がリードケーブルに影響を与えたとしても、確実にアースできるので、電気ユニットへの異常な電流、異常な電圧が付加されることなく、電気ユニットをより確実に保護することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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