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公開番号2024078940
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191574
出願日2022-11-30
発明の名称インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
出願人株式会社リコー
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/54 20140101AFI20240604BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】水溶性高分子を含んだインクでも記録ヘッドのメンテナンス性が良好であり、画像濃度に優れる画像を形成可能なインクジェット記録装置の提供。
【解決手段】数平均分子量Mnが560以上3,300以下である水溶性高分子を含むインクと、インクを吐出するノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、下式(1)で表される構造を有する化合物を含む洗浄液と、
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ノズル面に対して前記洗浄液を噴射する噴射部材と、インクを加圧して前記ノズル面上に前記インクの液滴を形成する加圧部材と、ノズル面に接触して前記洗浄液が噴射されたノズル面を払拭するブレード部材を有し、水溶性高分子の含有量が、インクに対して11.0質量%以上30.0質量%以下であり、上式で表される構造を有する化合物の含有量が、洗浄液に対して0.2質量%以上1.5質量%以下であるインクジェット記録装置。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
数平均分子量Mnが560以上3,300以下である水溶性高分子を含むインクと、
前記インクを吐出するノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、
下記構造式(1)で表される構造を有する化合物を含む洗浄液と、
JPEG
2024078940000023.jpg
40
83
前記ノズル面に対して前記洗浄液を噴射する噴射部材と、
前記インクを加圧して前記ノズル面上に前記インクの液滴を形成する加圧部材と、
前記ノズル面に接触して前記洗浄液が噴射された前記ノズル面を払拭するブレード部材と、を有し、
前記水溶性高分子の含有量が、前記インクに対して11.0質量%以上30.0質量%以下であり、
前記構造式(1)で表される構造を有する化合物の含有量が、前記洗浄液に対して0.2質量%以上1.5質量%以下であることを特徴とするインクジェット記録装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記洗浄液が、下記構造式(2)で表される構造及びSiを有さず、かつ炭素数8以上の化合物を含有し、
前記化合物の含有量が、前記洗浄液に対して1.0質量%以上10.0質量%以下である、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
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2024078940000024.jpg
32
91
【請求項3】
前記洗浄液が、下記構造式(2)で表される構造を有し、かつSiを有さない化合物を含有し、
前記構造式(2)で表される構造を有し、かつSiを有さない化合物の含有量が、前記洗浄液に対して1.0質量%6.0質量%以下である、請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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2024078940000025.jpg
32
91
【請求項4】
前記構造式(1)で表される構造を有する化合物の含有量が、前記洗浄液に対して0.8質量%以上1.2質量%以下である、請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【請求項5】
前記水溶性高分子の数平均分子量Mnが、900以上2,200以下である、請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【請求項6】
前記水溶性高分子の含有量が、前記インクに対して15.0質量%以上20.0質量%以下である請求項1から2のいずれかに記載の記録装置。
【請求項7】
数平均分子量Mnが560以上3,300以下である水溶性高分子を含むインクを液体吐出ヘッドのノズル面から吐出するインク吐出工程と、
前記ノズル面に対して下記構造式(1)の構造を有する化合物を含む洗浄液を噴射する噴射工程と、
前記インクを加圧して前記ノズル面上に前記インクの液滴を形成する加圧工程と、
前記ノズル面に接触して前記洗浄液が噴射された前記ノズル面を、ブレード部材によって払拭する払拭工程と、を有し、
前記水溶性高分子の含有量が、前記インクに対して11.0質量%以上30.0質量%以下であり、
前記構造式(1)の構造を有する化合物の含有量が、前記洗浄液に対して0.2質量%以上1.5質量%以下であることを特徴とするインクジェット記録方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェットプリンタは、低騒音、低ランニングコスト、カラー印刷が容易であるなどの利点を有し、デジタル信号の出力機器として広く普及している。インクジェットプリンタに用いる被印刷物として、普通紙等の吸収性記録媒体、コート紙等の低吸収性記録媒体、プラスチックフィルム等の非吸収性記録媒体などが使用されている。
前記低吸収性記録媒体に印字した場合、インク(以下、「インクジェット組成物」と称することがある)が十分に広がることができず画像品質の低下が発生するという問題がある。
前記インクジェット組成物が水溶性高分子を含むことでインクジェット組成物の広がりが改善し画像品質が向上することが知られている。
【0003】
インクジェット組成物としては、例えば、耐擦性及び柔軟性に優れた画像を記録することを目的として、数平均分子量が1,000~100,000である、ポリエチレングリコール、及び、エチレングリコールとプロピレングリコールとのブロック共重合体からなる群より選択される少なくとも1種の水溶性高分子と、多官能(メタ)アクリルアミド型重合性化合物と、着色剤と、水と、を含有するインクジェットインク組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
前記インクジェット組成物を用いたインクジェット記録装置としては、例えば、吐出口からインクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにおける吐出口の形成面に対してインクを塗布する塗布手段と、前記記録ヘッドの吐出口をキャッピングするキャッピングユニットと、前記キャッピングユニットにキャッピングされた前記記録ヘッドに対して吸引のための圧力を作用させて吸引を行う吸引手段と、前記吸引手段による吸引を行うとき、吸引動作の前に前記塗布手段によって前記吐出口の形成面にインクを塗布するよう制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、水溶性高分子を含んだインクでも記録ヘッドのメンテナンス性が良好であり、かつ画像濃度に優れる画像を形成することができるインクジェット記録装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための手段としての本発明のインクジェット記録装置は、数平均分子量Mnが560以上3,300以下である水溶性高分子を含むインクと、
前記インクを吐出するノズルが設けられたノズル面を有する液体吐出ヘッドと、
下記構造式(1)で表される構造を有する化合物を含む洗浄液と、
TIFF
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38
前記ノズル面に対して前記洗浄液を噴射する噴射部材と、
前記インクを加圧して前記ノズル面上に前記インクの液滴を形成する加圧部材と、
前記ノズル面に接触して前記洗浄液が噴射された前記ノズル面を払拭するブレード部材と、を有し、
前記水溶性高分子の含有量が、前記インクに対して11.0質量%以上30.0質量%以下であり、
前記構造式(1)の構造を有する化合物の含有量が、前記洗浄液に対して0.2質量%以上1.5質量%以下である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、水溶性高分子を含んだインクでも記録ヘッドのメンテナンス性が良好であり、かつ画像濃度に優れる画像を形成することができるインクジェット記録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明におけるインクジェット記録装置の一例とそのメンテナンス動作を示す概略図である。
図2は、本発明におけるインクジェット記録装置の一例を示す概略図である。
図3は、比較例14において用いたインクジェット記録装置の一例とそのメンテナンス動作を示す概略図である。
図4は、比較例15において用いたインクジェット記録装置の一例とそのメンテナンス動作を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法)
本発明のインクジェット記録装置は、インクと、液体吐出ヘッドと、洗浄液と、噴射部材と、加圧部材と、ブレード部材と、を有し、必要に応じてその他の部材を有することができる。
本発明のインクジェット記録方法は、インク吐出工程と、噴射工程と、加圧工程と、払拭工程と、を有し、必要に応じてその他の工程を有することができる。
なお、本発明の記録装置は、画像形成装置、インクジェット記録装置、インクジェットプリンタ、造形装置などと称することがある。
【0010】
特許文献1に記載のインクジェットインク組成物は、水溶性高分子を含まないインクは上質紙に印字した際の画像品質が低下し、濃度ムラやスジが発生することが報告されている。
特許文献2に記載のインクジェット記録装置は、ノズル面に付着した樹脂はインクの塗布だけでは十分に除去することができない。
(【0011】以降は省略されています)

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