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公開番号2024078711
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022191206
出願日2022-11-30
発明の名称漏油検知装置、漏油検知システム及び漏油検知方法
出願人日本電気株式会社,東北電力株式会社
代理人個人
主分類G01M 3/38 20060101AFI20240604BHJP(測定;試験)
要約【課題】漏油を検知する精度を向上させることができる漏油検知装置、漏油検知システム及び漏油検知方法を提供する。
【解決手段】漏油検知装置20は、測定対象をスキャンしたビームの反射光を受光することにより、測定対象上の各点の座標値及び輝度値を含む複数のデータを点群データとして入力される点群データ入力部21と、第1時刻の点群データにおける輝度値と、第1時刻よりも後の第2時刻の点群データにおける輝度値と、の差の輝度差を算出し、輝度差が所定の閾値以上の輝度低下領域を抽出する領域抽出部22と、輝度低下領域において、少なくとも第2時刻よりも後の第3時刻の輝度値の変化量を抽出する輝度変化抽出部23と、輝度値の変化量に基づいて、漏油の発生を判定する漏油判定部24と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
測定対象をスキャンしたビームの反射光を受光することにより、前記測定対象上の各点の座標値及び輝度値を含む複数のデータを点群データとして入力される点群データ入力部と、
第1時刻の前記点群データにおける前記輝度値と、前記第1時刻よりも後の第2時刻の前記点群データにおける前記輝度値と、の差の輝度差を算出し、前記輝度差が所定の閾値以上の輝度低下領域を抽出する領域抽出部と、
前記輝度低下領域において、少なくとも前記第2時刻よりも後の第3時刻の前記輝度値の変化量を抽出する輝度変化抽出部と、
前記輝度値の変化量に基づいて、漏油の発生を判定する漏油判定部と、
を備えた漏油検知装置。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記輝度値の変化量が所定の変化量未満の場合には、前記漏油判定部は、前記輝度低下領域に前記漏油が発生したと判定する、
請求項1に記載の漏油検知装置。
【請求項3】
測定対象をスキャンしたビームの反射光を受光することにより、前記測定対象上の各点の座標値及び輝度値を含む複数のデータを点群データとして入力される点群データ入力部と、
前記点群データのうち、コンクリートの基礎部分であるコンクリート領域の前記点群データを抽出するコンクリート領域抽出部と、
乾燥時の前記コンクリート領域の前記点群データを保持する乾燥時データ保持部と、
前記乾燥時の前記コンクリート領域の前記点群データにおける前記輝度値と、前記コンクリート領域抽出部が抽出した前記コンクリート領域の前記点群データにおける前記輝度値と、の差である前記輝度値の低下量を算出する輝度値低下量算出部と、
前記輝度値の前記低下量が所定の閾値以上を示す場合に、漏油の発生を判定する漏油判定部と、
を備えた漏油検知装置。
【請求項4】
前記漏油判定部は、前記輝度値の前記低下量が前記所定の閾値よりも小さい場合に、前記コンクリート領域が水濡れ状態か判定する、
請求項3に記載の漏油検知装置。
【請求項5】
前記輝度値低下量算出部は、前記コンクリート領域が水濡れ状態の場合に、前記輝度値の前記低下量の分布を抽出し、前記分布の平均値及び分散のうち少なくともいずれかを算出する、
請求項4に記載の漏油検知装置。
【請求項6】
前記漏油判定部は、前記平均値と所定の平均値との比較、及び、前記分散と所定の分散との比較の少なくともいずれかにより、漏油の発生を判定する、
請求項5に記載の漏油検知装置。
【請求項7】
前記所定の閾値は、前記コンクリート領域に油が付着した場合、前記コンクリート領域に水が付着した場合、前記水が付着した前記コンクリート領域に前記油が付着した場合、及び、前記油が付着した前記コンクリート領域に前記水が付着した場合、の各場合における前記輝度値の前記低下量の分布に基づいて算出される、
請求項3~6のいずれか1項に記載の漏油検知装置。
【請求項8】
前記測定対象をスキャンしたビームの反射光を受光することにより、前記測定対象上の各点の座標値及び輝度値を含む複数のデータを点群データとして取得する点群データ取得装置と、
請求項1~6のいずれか一項に記載の漏油検知装置と、
を備えた漏油検知システム。
【請求項9】
第1時刻において、測定対象をスキャンしたビームの反射光を受光することにより、前記測定対象上の各点の座標値及び輝度値を含む複数のデータを第1の点群データとして入力させ、
前記第1時刻よりも後の第2時刻において、前記測定対象をスキャンした前記ビームの前記反射光を受光することにより、前記測定対象上の各点の前記座標値及び前記輝度値を含む複数の前記データを第2の点群データとして入力させ、
前記第1の点群データにおける前記輝度値と、前記第2の点群データにおける前記輝度値との差の輝度差を算出させ、
前記輝度差が所定の閾値以上の輝度低下領域を抽出させ、
前記輝度低下領域において、少なくとも前記第2時刻よりも後の第3時刻の前記輝度値の変化量を抽出させ、
前記輝度値の変化量に基づいて、漏油の発生を判定させる、
漏油検知方法。
【請求項10】
測定対象をスキャンしたビームの反射光を受光することにより、前記測定対象上の各点の座標値及び輝度値を含む複数のデータを点群データとして入力させ、
前記点群データのうち、コンクリートの基礎部分であるコンクリート領域の前記点群データを抽出させ、
乾燥時の前記コンクリート領域の前記点群データを入力させ、
前記乾燥時の前記コンクリート領域の前記点群データにおける前記輝度値と、抽出された前記コンクリート領域の前記点群データにおける前記輝度値と、の差である前記輝度値の低下量を算出させ、
前記輝度値の前記低下量が所定の閾値以上を示す場合に、漏油の発生を判定させる、
漏油検知方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、漏油検知装置、漏油検知システム及び漏油検知方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
施設内の機器の冷却、絶縁等のために機械油等の油が使用される設備がある。機器の老朽化及び劣化等によって、油が通る配管の継ぎ目や、油が充填された容器の取り付け部分から漏油する場合がある。漏油が発生すると、設備機器の動作不良を発生させる他、地面の土壌汚染につながるため、漏油は、重要度の高い検知対象である。
【0003】
特許文献1には、絶縁油が吸収する波長帯の赤外線レーザを照射し、反射光の受光強度が低下した場合に、漏油の発生を検知する装置が記載されている。
【0004】
特許文献2には、油に照射すると励起光が生ずる波長の光を照射し、その励起光をカメラでとらえることで漏油の発生を検知する装置が記載されている。
【0005】
特許文献3には、可視光カメラ及び照度センサを用いて、輝度値の平常時との変化に基づいて天候を判定し、天候を点検スケジュールに反映することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5946993号公報
特許第5351081号公報
特開平10-162287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1~3では、例えば、雨水等の水が漏油に与える影響を考慮しておらず、雨水等の水が存在する場合の漏油を検知する精度は低下する。
【0008】
本開示の目的は、このような課題を解決するためになされたものであり、漏油を検知する精度を向上させることができる漏油検知装置、漏油検知システム及び漏油検知方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る漏油検知装置は、測定対象をスキャンしたビームの反射光を受光することにより、前記測定対象上の各点の座標値及び輝度値を含む複数のデータを点群データとして入力される点群データ入力部と、第1時刻の前記点群データにおける前記輝度値と、前記第1時刻よりも後の第2時刻の前記点群データにおける前記輝度値と、の差の輝度差を算出し、前記輝度差が所定の閾値以上の輝度低下領域を抽出する領域抽出部と、前記輝度低下領域において、少なくとも前記第2時刻よりも後の第3時刻の前記輝度値の変化量を抽出する輝度変化抽出部と、前記輝度値の変化量に基づいて、漏油の発生を判定する漏油判定部と、を備える。
【0010】
また、本開示に係る漏油検知システムは、前記測定対象をスキャンしたビームの反射光を受光することにより、前記測定対象上の各点の座標値及び輝度値を含む複数のデータを点群データとして取得する点群データ取得装置と、上記に記載の漏油検知装置と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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