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公開番号2024078491
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2022190899
出願日2022-11-30
発明の名称ミシン
出願人株式会社PEGASUS
代理人
主分類D05B 55/14 20060101AFI20240604BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】
従来の縫い目よりもデザイン性に富んだ環縫い目を施すことができるミシンを提供する
【解決手段】
アームに上下動可能に支持される針棒と、針棒の下方に位置すると共にベッドの上面に設けられる針板と、針棒の下端に取り付けられると共に針板の針落ちを貫通して上下動する2本の針と、ベッド内の針板の下方に配置されると共に剣先部が針に設けられたえぐり部近傍を通過して該えぐり部に形成される針糸ループを補足するルーパとを備え、針とルーパの協働によって環縫い目を形成するミシンにおいて、針板の上面において針棒を軸回りに回動させる針棒回動機構を備え、前記2本の針は各針のえぐり部が互いに外向き又は内向きとなるように配置され、各針と個別に協働する2つのルーパとを備える。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
アームに上下動可能に支持される針棒と、針棒の下方に位置すると共にベッドの上面に設けられる針板と、針棒の下端に取り付けられると共に針板の針落ちを貫通して上下動する2本の針と、ベッド内の針板の下方に配置されると共に剣先部が針に設けられたえぐり部近傍を通過して該えぐり部に形成される針糸ループを補足するルーパとを備え、針とルーパの協働によって環縫い目を形成するミシンにおいて、針板の上面において針棒を軸回りに回動させる針棒回動機構を備え、前記2本の針は各針のえぐり部が互いに外向き又は内向きとなるように配置され、各針と個別に協働する2つのルーパとを備えることを特徴とするミシン。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記ルーパは被縫製物の送り方向に沿って揺動する揺動ルーパであって、ルーパに挿通される下糸と針に挿通される針糸との係合によって二重環縫い目を形成する、請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記ルーパは被縫製物の送り方向と直交する軸線回りに回転する回転ルーパであって、針に挿通される針糸によって単環縫い目を形成する、請求項1に記載のミシン。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被縫製物に環縫い目を施すためのミシンに関する。
本発明において、前後左右とはミシンを正面から見たときの前後左右方向をいう。また上下とはミシンの上下方向をいう。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
この種のミシンとして、ミシンのフレームの一部にポストベッド部を設けたポストベッドミシンが従来より知られている(例えば、特許文献1参照。)。
アーム先端の下部より針棒の一部が下方に突出しており、針棒の下端に複数の針が取り付けられている。針棒の下方に針板が配置され、針板は柱状のポストベッド部の上面に取り付けられている。針棒は上下に摺動可能にアームに支持されており、針は針板の針落ちを貫通して上下動する。針には針糸が挿通されており、針が下死点から上方に移動する際に針の背面(後面)に設けられたえぐり部分において針糸ループを形成する。
【0003】
ポストベッド部の内部にルーパが配置されており、ルーパはその先端(剣先部)が針の上昇時には針の背面を通過して針糸ループを補足する。また、ルーパは針の降下時には針の前面を通過してルーパから被縫製物に連なるルーパ糸とルーパとの間に針が通過する。
上述のように針とルーパが協働することによって針糸とルーパ糸(下糸)とが係合して、公知の二重環縫い目が形成される。
【0004】
台湾特許公開第201303105号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したポストベッドミシンは、自動車のシートやインパネなどの内装を縫製するのにも用いられる。自動車の内装の縫製には従来本縫い目を施すための本縫いミシンがよく用いられていたが、上述した二重環縫い目などの環縫い目を施すための環縫いミシンはボビンを用いないため、糸の巻き取り量が比較的小さいボビンの交換が不要で、長尺な被縫製物が多い自動車の内装の縫製に適している。
また、環縫い目は本縫い目と比較して1針ごとのステッチが被縫製物の送り方向に対してより平行に並ぶので見栄えが良い。
【0006】
上述した自動車の内装の縫製について、近年は被縫製物を縫い合わせるのではなくデザインの一つとして、被縫製物に縫い目を施すことが増えてきている。
本発明の目的は、従来の縫い目よりもデザイン性に富んだ環縫い目を施すことができるミシンを提供することにある。
【0007】
上記目的を達成する為に、請求項1の発明は、アームに上下動可能に支持される針棒と、針棒の下方に位置すると共にベッドの上面に設けられる針板と、針棒の下端に取り付けられると共に針板の針落ちを貫通して上下動する2本の針と、ベッド内の針板の下方に配置されると共に剣先部が針に設けられたえぐり部近傍を通過して該えぐり部に形成される針糸ループを補足するルーパとを備え、針とルーパの協働によって環縫い目を形成するミシンにおいて、針板の上面において針棒を軸回りに回動させる針棒回動機構を備え、前記2本の針は各針のえぐり部が互いに外向き又は内向きとなるように配置され、各針と個別に協働する2つのルーパとを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1のミシンにおいて前記ルーパは被縫製物の送り方向に沿って揺動する揺動ルーパであって、ルーパに挿通される下糸と針に挿通される針糸との係合によって二重環縫い目を形成することを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1のミシンにおいて前記ルーパは被縫製物の送り方向と直交する軸線回りに回転する回転ルーパであって、針に挿通される針糸によって単環縫い目を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、針棒回動機構によって針棒を回動させることで、2本の針の位置を任意に入れ替えることが可能となる。このような針棒の回動操作によって針糸のステッチ列を任意に交差させた装飾性に富む環縫い目を形成できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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