TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024094032
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-09
出願番号
2022210732
出願日
2022-12-27
発明の名称
ミシン
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D05B
27/24 20060101AFI20240702BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】送り歯により被縫製物を送る構成の内の腕の位置の変化を従来よりも安定して送り台に伝達できるミシンを提供すること。
【解決手段】ミシンは、下軸45、送り歯69、送り台2、第一軸部64、第一腕5、第二軸部21、第二腕7、被嵌合部81、及び調節部材4を備える。第一腕5は、第一軸部64に挿通され、第一軸部64を中心として揺動可能に送り台2を支持する。第二腕7は、第一腕5に固定された第二軸部21に挿通され、軸方向Jに沿って移動可能に支持される。被嵌合部81は、第二腕7に対して移動可能に第二腕7と嵌合する。調節部材4は、下軸45の回転に応じて、第一軸部64を中心として第一腕5を揺動させ、送り台2に支持された送り歯69を搬送方向Fに沿った双方向に揺動させる。付勢部材9は、第二腕7に対して、作用方向Cの付勢力を作用させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
下軸と、
被縫製物を搬送方向に搬送する送り歯と、
前記送り歯を支持する送り台と、
上下方向及び前記搬送方向の各々に直交する軸方向に延びる第一軸部と、
前記第一軸部に挿通され、前記第一軸部を中心として揺動可能に前記送り台を支持する第一腕と、
前記第一腕に固定され、前記軸方向に延出する第二軸部と、
前記第二軸部に挿通され、前記軸方向に沿って移動可能に支持される第二腕と、
前記第二腕に対して移動可能に前記第二腕と嵌合する被嵌合部と、
前記下軸の回転に応じて、前記被嵌合部と前記第二腕とが嵌合した状態で前記第二腕を変位させることにより、前記第一軸部を中心として前記第一腕を揺動させ、前記送り台に支持された前記送り歯を前記搬送方向に沿った双方向に揺動させる調節部材と、
前記第二腕に対して、前記軸方向に沿った作用方向の付勢力を作用させる付勢部材と、
を備えるミシン。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第二腕は、
板部材と、
前記板部材に挿通される嵌合ピンと、
前記嵌合ピンに固定され、前記第二腕に付与された前記付勢部材の前記付勢力を前記嵌合ピンに作用させる作用部と、
を有し、
前記被嵌合部は、前記第二腕の前記嵌合ピンと嵌合することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項3】
前記被嵌合部には、前記作用方向に凹む溝部が形成され、
前記嵌合ピンは、前記溝部に沿って移動可能に前記溝部と嵌合する
ことを特徴とする請求項2に記載のミシン。
【請求項4】
前記調節部材は、前記第二腕の下方において、前記下軸に固定された送りカムを有し、前記被嵌合部と前記第二腕とが嵌合した状態で、前記送りカムが回転することに応じて前記第二腕を変位させることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項5】
前記嵌合ピンを挿通するピン挿通部が形成され、前記ピン挿通部に挿通された前記嵌合ピンを支持する支持部材を更に備えることを特徴とする請求項2に記載のミシン。
【請求項6】
前記付勢部材は、前記第二腕に連結することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
【請求項7】
前記支持部材には、前記第二軸部を挿通する軸挿通部が形成され、
前記支持部材は、前記軸挿通部に挿通された前記第二軸部を介して、前記第一腕に支持されることを特徴とする請求項5に記載のミシン。
【請求項8】
前記第二腕は、前記第二軸部が挿通される第二腕軸挿通部を有し、
前記第二腕軸挿通部の直径は、前記支持部材の前記軸挿通部より大きい
ことを特徴とする請求項7に記載のミシン。
【請求項9】
前記支持部材は、前記軸方向において互いに対向する一対の壁部を有し、
前記一対の壁部の各々には、前記ピン挿通部と、前記軸挿通部とが形成され、
前記支持部材は、一対の前記軸挿通部に挿通された前記第二軸部を介して、前記第一腕に支持されることを特徴とする請求項7に記載のミシン。
【請求項10】
前記第二腕は、前記軸方向において、前記支持部材の前記一対の壁部の間に配置されることを特徴とする請求項9に記載のミシン。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミシンに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のミシンは、送り歯により被縫製物を送る構成として、送りカム、腕、及び付勢部材を備える(例えば、特許文献1参照)。送りカムは、下軸の回動に応じて揺動する。腕は、中間部が送りカムに嵌合され、送りカムの偏心カム面の作用により揺動に応じて位置が変更される。付勢部材は、腕を付勢することで、腕と、送りカムとが嵌合した状態を維持させる。腕の一端部は、送り台に設けられた軸に挿通される。腕は、送り台に腕の位置の変化を伝達することで、送り台に支持される送り歯を動作させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実公平3-21730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のミシンでは、付勢部材による付勢力が腕に加わる。故に、ミシンでは、腕に生じた力のモーメントに起因して、腕の焼き付き、及び送り動作不良等の不具合が生じる可能性がある。
【0005】
本発明の目的は、送り歯により被縫製物を送る構成の内の腕の位置の変化を従来よりも安定して送り台に伝達できるミシンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係るミシンは、下軸と、被縫製物を搬送方向に搬送する送り歯と、前記送り歯を支持する送り台と、上下方向及び前記搬送方向の各々に直交する軸方向に延びる第一軸部と、前記第一軸部に挿通され、前記第一軸部を中心として揺動可能に前記送り台を支持する第一腕と、前記第一腕に固定され、前記軸方向に延出する第二軸部と、前記第二軸部に挿通され、前記軸方向に沿って移動可能に支持される第二腕と、前記第二腕に対して移動可能に前記第二腕と嵌合する被嵌合部と、前記下軸の回転に応じて、前記被嵌合部と前記第二腕とが嵌合した状態で、前記第二腕を変位させることにより、前記第一軸部を中心として前記第一腕を揺動させ、前記送り台に支持された前記送り歯を前記搬送方向に沿った双方向に揺動させる調節部材と、前記第二腕に対して、前記軸方向に沿った作用方向の付勢力を作用させる付勢部材とを備える。
【0007】
第一態様のミシンでは、調節部材が第二腕を変位させた場合に、第一腕に支持された送り台が第一軸部を中心に揺動され、送り歯は搬送方向に沿った双方向に揺動する。付勢部材により第二腕に作用方向の付勢力が加えられることで、被嵌合部と第二腕とは安定して嵌合した状態を維持する。一方、第二腕に付勢部材からの付勢力が作用された場合に、第二腕が軸方向に沿って移動可能とする。ミシンでは、第二腕に加わった付勢力は、第一腕及び第二軸部に伝達されにくい。したがって、ミシンの第二腕は、被嵌合部と第二腕とが安定して嵌合した状態を維持することと、付勢力が第二軸部に伝達されることに起因する第二軸部の焼き付き、及び送り動作不良等の問題が発生する可能性を従来よりも低減することとの両立に貢献する。つまり、ミシン1は、第二腕の位置の変化を従来よりも安定して送り台に伝達することに貢献する。
【0008】
本発明の第二態様に係るミシンは、下軸と、被縫製物を搬送方向に搬送する送り歯と、前記送り歯を支持する送り台と、上下方向及び前記搬送方向の各々に直交する軸方向に延びる第一軸部と、前記第一軸部に挿通され、前記第一軸部を中心として揺動可能に前記送り台を支持する第一腕と、前記第一腕に固定され、前記軸方向に延出する第二軸部と、前記第二軸部に挿通され、前記軸方向に沿って移動可能に支持される第二腕であって、前記第二腕に挿通される嵌合ピンと、前記嵌合ピンに固定された作用部とを有する前記第二腕と、前記嵌合ピンに対して移動可能に前記嵌合ピンと嵌合する被嵌合部と、前記下軸の回転に応じて、前記被嵌合部と前記第二腕の前記嵌合ピンとが嵌合した状態で、前記第二腕を変位させることにより、前記第一軸部を中心として前記第一腕を揺動させ、前記送り台に支持された前記送り歯を前記搬送方向に沿った双方向に揺動させる調節部材と、前記軸方向の内、前記第二腕に対して、前記第一腕と前記第二軸部との連結部分が位置する方向である作用方向の付勢力を前記第二腕に作用させる付勢部材と、前記嵌合ピンを挿通するピン挿通部と前記第二軸部を挿通する軸挿通部とが各々形成され、前記軸方向において互いに対向する一対の壁部を有し、前記一対の壁部を側面とするU字形状で、一対の前記軸挿通部に挿通された前記第二軸部を介して、前記第一腕に対し、一対の前記ピン挿通部に挿通された前記嵌合ピンを支持する支持部材と、を備える。
【0009】
第二態様のミシンは、第一態様のミシンと同様の効果を奏する。更に第二態様のミシンの被嵌合部は、被嵌合部の構成を比較的簡単にでき、第一腕と第二軸部との連結部分及び第二軸部の先端部の各々に付勢部材の付勢力が伝達されることを回避できる。ミシンは、支持部材で嵌合ピンを支持することで、支持部材がない場合に比べ、嵌合ピンが被嵌合部に対して移動する時に嵌合ピンがガタつくことを抑制でき、嵌合ピンと被嵌合部とが嵌合した状態を安定して維持しやすい。つまり、ミシンの支持部材は、第二腕の位置の変化を従来よりも安定して送り台に伝達することに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
ミシン1の斜視図である。
前後送り機構6の斜視図である。
第一腕5、第二腕7、支持部材3、第一調節部材8、第二調節部材4、付勢部材9、及び下軸45の斜視図である。
第一腕5、第二腕7、支持部材3、及び付勢部材9の平面図である。
第一腕5、第二腕7、支持部材3、付勢部材9、及び第二調節部材4の背面図である。
第一腕5、第二腕7、及び支持部材3の右側面図である。
第一腕5、第二腕7、支持部材3、第一調節部材8、第二調節部材4、付勢部材9、及び下軸45の左側面図である。
搬送方向Fに被縫製物を搬送する場合の前後送り機構6の動作を説明する左側面図である。
搬送方向Fとは反対の返し方向Bに被縫製物を搬送する場合の前後送り機構6の動作を説明する左側面図である。
変形例の第二腕107及び支持部材103の平面図である。
変形例の第二軸部121、第二腕207及び付勢部材109の平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社バルダン
刺繍ミシンの糸道装置
4日前
カイマブ・リミテッド
抗PD-L1抗体
今日
他の特許を見る