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公開番号2024123328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023030638
出願日2023-03-01
発明の名称ミシン
出願人株式会社鈴木製作所
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類D05B 1/10 20060101AFI20240905BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約【課題】スプレッダーが縫製作業の邪魔になることなく円滑な縫製作業が行えるだけでなく、安全性が高く、外観良好で、使い勝手の良いミシンを提供する。
【解決手段】針板18上の布を押さえる押え金1と、押え金1を支持する押え足8と、縫い糸が上下に貫通する糸穴14を有して回転自在のスプレッダー3と、スプレッダー3の回転を駆動するスプレッダー駆動機構4と、上軸7の回転を直線的な往復運動に変換する往復運動変換機構5と、往復運動変換機構5による往復運動をスプレッダー駆動機構4に伝達するリンク機構6とを備える。スプレッダー3とスプレッダー駆動機構とは共に押え金に設けられている。リンク機構6は押え足8に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
布の上面に飾り縫い目を形成するミシンにおいて、
針板上の布を上下する縫い針に隣接して押さえる押え金と、該押え金を支持する押え足と、縫い糸が上下に貫通する糸穴を有して回転自在のスプレッダーと、該スプレッダーの回転を駆動するスプレッダー駆動機構と、前記針板の上方に位置して上軸の回転を前後方向の直線的な往復運動に変換する往復運動変換機構と、前記往復運動変換機構による往復運動を前記スプレッダー駆動機構に伝達するリンク機構とを備え、
前記スプレッダーと前記スプレッダー駆動機構とは共に前記押え金に設けられており、前記リンク機構は前記押え足に設けられていることを特徴とするミシン。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
請求項1記載のミシンにおいて、
前記押え金は、前記縫い針よりも後方に位置して上下に延びる枢軸を備え、
前記スプレッダーは、前記枢軸に支持された本体部と、該本体部に形成されて回転軌道に沿って湾曲するカム溝と、前記本体部から前方に延設されて前記糸穴が形成されたアーム部とを備え、
前記スプレッダー駆動機構は、前記往復運動変換機構から前記リンク機構を介して伝達された往復運動により前記枢軸に向かって進退移動するスライダーと、該スライダーに設けられ、該スライダーの移動に伴い前記スプレッダーのカム溝に沿って摺動して前記スプレッダーを回転させるカムフォロワーとを備えることを特徴とするミシン。
【請求項3】
請求項2記載のミシンにおいて、
前記糸穴は長穴形状に形成され、当該長穴形状は前記枢軸側から離間するに従って次第に拡開する形状とされていることを特徴とするミシン。
【請求項4】
請求項2記載のミシンにおいて、
前記スプレッダーは、前記本体部と前記カム溝と前記アーム部とを備える左右対称形状の一対の回転部材で構成され、両回転部材が共に前記枢軸に回転自在に支承され、前記スライダーの進退に伴う前記カムフォロワーの移動により、両部材の糸穴が互いに相反する方向に移動することを特徴とするミシン。
【請求項5】
請求項1記載のミシンにおいて、
前記押え金は、針板上の布に当接させる布押え部材と、該布押え部材の上面側に設けられて前記押え足に連結する連結部材とを備え、
前記スプレッダーと前記スプレッダー駆動機構とは、前記布押え部材と前記連結部材との間に設けられていることを特徴とするミシン。
【請求項6】
請求項1記載のミシンにおいて、
前記リンク機構は、前記押え足に沿って上下方向に長手のリンク部材と、該リンク部材の上端と下端との間で該リンク部材を揺動自在に支持すべく前記押え足に設けられた揺動支持部とを備え、
前記リンク部材の上端部から前記往復運動変換機構の往復運動が入力され、前記リンク部材の下端部から前記スプレッダー駆動機構に向かって往復運動が出力されることを特徴とするミシン。
【請求項7】
請求項6記載のミシンにおいて、
前記押え足は、前記リンク機構を収容するリンク機構収容部と、該リンク機構収容部を着脱自在に封止してリンク機構収容部に収容した前記リンク機構を隠蔽するカバー部材とを備えることを特徴とするミシン。
【請求項8】
請求項1記載のミシンにおいて、
前記往復運動変換機構は、上軸により回転されるカムと、該カムの回転を直線的な往復運動に変換するヨークと、該ヨークの往復運動を前記リンク機構に伝達する伝達ピンと、該伝達ピンと前記リンク機構の支点との距離を一定に保つための押え高さ検出体とを備え、
前記押え高さ検出体は、ミシンのフレームに上下移動自在に支持されて、前記押え足を支持する押え棒と前記ヨークとを連結していることを特徴とするミシン。
【請求項9】
請求項8記載のミシンにおいて、
前記ヨークは、前記伝達ピンが設けられた基部と、前記カムの回転軸を介して対向方向に位置して該カムに接する2つの壁部とを備え、
前記基部は、両壁部を各別に水平方向に移動自在に支持すると共に、両壁部を互いに接近する方向に付勢する付勢部材を備え、
両壁部は、前記スプレッダーに付与される回転停止力に応じて前記往復運動変換機構から前記リンク機構への動力の伝達を解除すべく、互いに離反する方向に前記付勢部材の付勢に抗して移動することを特徴とするミシン。
【請求項10】
請求項6記載のミシンにおいて、
前記リンク機構は、前記往復運動変換機構の一部に係合することにより該往復運動変換機構に連結されていて、該往復運動変換機構の一部から離間することにより該往復運動変換機構から切り離すリンク切離機構を備え、
前記リンク切離機構は、切離操作を行う操作レバーと、該操作レバーの切離操作により前記揺動支持部を介して、前記リンク部材を、往復運動変換機構との係合を解除させる方向へ移動させる移動部材とを備えることを特徴とするミシン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、布の上面に飾り縫い目を形成するミシンに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、布の上面飾り縫を可能とするために、ミシンに設けられる左右一対のスプレッダーとその駆動機構が知られている(下記特許文献1参照)。このものでは、左右のスプレッダーを対称動作させるために、駆動軸の駆動力が各スプレッダーに分配されるようになっている。
【0003】
即ち、一方のスプレッダーを支持する第1の支持アームは、駆動軸に固設されていることによって駆動軸により直接的に駆動される。他方のスプレッダーを支持する第2の支持アームは、第1の支持アームに接続されたリンク機構を介して駆動軸により駆動される。
【0004】
また、従来においては、押え金に帯状のスプレッダーを組込み、スプレッダーへの外部からの接触の回避と複合機への付設を可能とするものが提案されている(下記特許文献2参照)。このものでは、針棒の動きを駆動源とし、この駆動力をスプレッダーへ伝達するリンク機構は、押え金を支持する押え棒から離れた位置に設けられている。
【0005】
更に、従来では、スプレッダーによる縫製の妨げ防止と安全性確保するために、スプレッダー駆動装置を着脱可能とする機構を備えるミシンが提案されている(下記特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実開昭54-102368号公報
特開2001-120864号公報
特開2003-169982号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載されている構成によると、左右のスプレッダーで動力伝達経路が異なるため、可動部分のクリアランスや摩耗によって左右のスプレッダーが対称動作にならないという不都合がある。
【0008】
また、特許文献2に記載されている構成によると、押え金の後方に帯状のスプレッダーを含む動力伝達構造が露出しているため、縫製作業の際に作業者の手指に触れるおそれがあり、外観上も悪い。
【0009】
また、特許文献3に記載されている構成によると、上面飾りをしない場合に、取り外したスプレッダーを紛失するおそれがある。しかも、スプレッダーの取り外し、及び取付け作業が煩わしく、使い勝手が悪い。
【0010】
上記の点に鑑み、本発明は、スプレッダーが縫製作業の邪魔になることなく円滑な縫製作業が行えるだけでなく、安全性が高く、外観良好で、使い勝手の良いミシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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