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公開番号
2024095161
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-10
出願番号
2022212241
出願日
2022-12-28
発明の名称
サージングミシンの生地ガイド
出願人
株式会社PEGASUS
代理人
主分類
D05B
35/10 20060101AFI20240703BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】
サージングミシンにおいて、搬送プレートに工具を用いず取り付けおよび取り外し可能な手締め固定部材と、生地上部案内部材を押圧する押圧部材を備える生地ガイドを提供する。
【解決手段】
サージングミシン1において、ミシン本体2の針板14の手前および左方に針板14から離接可能に設けられた搬送プレート12を配置し、針板14の前方、搬送プレート12の上面に生地ガイド13を取り付ける。生地ガイド13は生地端案内部材15,生地上部案内部材17,押圧部材30,手締め固定部材31を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
針板を有するミシン本体と、前記ミシン本体の周辺に配置され前記針板と上面の高さが一致しかつ離接可能な搬送プレートと、前記針板の手前かつ前記搬送プレートの上方に配置される生地ガイドを備え、前記生地ガイドは前記搬送プレートの上面と所定の間隔を持って設けられて生地の上面を案内する生地上部案内部材と、前記生地上部案内部材の下方に位置し生地の右端縁を案内する生地端案内部材を備えるサージングミシンの生地ガイドにおいて、前記生地ガイドが前記搬送プレートに工具を用いず取り付けおよび取り外し可能な手締め固定部材と、前記生地ガイドが前記生地上部案内部材を押圧する押圧部材を備えることを特徴とする、サージングミシンの生地ガイド。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、サージングミシンの生地ガイドに関するものである。本発明において、前後とは布送り方向における前後方向をいい、左右とはミシンを正面から見たときの左右方向をいう。また上下とはミシンの上下方向をいう。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
スカート,パンツ,ジーンズ等を仕立てる目的で裁断した生地に縁かがり縫いをして、縁部の切揃えとほつれ防止を行うことを一般にサージングと呼ばれている。サージングの縫製では生地の左右の縁部が正しくミシンの縫い目形成部に送られるようにするため、縁部の形状に応じて生地を左右に動かしながらミシンの縫い目形成部に供給することが必要である。そのためにサージングミシンには押えと送り歯が生地を挟み込む部分の手前に、板状やブロック状で厚さがありその側面で生地端を案内する生地端案内部材と、生地の浮上がりを防ぐ生地上部案内部材を備える生地ガイドが設けられている。またサージングミシンには、送り歯の上方に針板が設けられ、針板の周辺、特に針板の左方や手前には生地を積載し搬送するために、針板と上面の高さが一致した天板を備えるテーブルが設けられている。天板は例えばその一部が針板から離接可能な可動天板で構成され、可動天板はその一部が取り外し可能な搬送プレートで構成され、ミシンの保守保全の際には可動天板,搬送プレートを離間させ、ミシンの前側に保守保全のための作業領域を設けることができる。
【0003】
この種のサージングミシンの生地ガイドとして、生地ガイドがネジ締結により搬送プレートに取り付けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。生地ガイドは主に生地端プレート,ブラケット,上部プレートで構成されており、ミシンの針板の手前で押えと送り歯が生地を挟み込む入口部分の手前に設置される。生地端プレートは前述の生地端案内部材の機能をもち、搬送プレートの上面に長手方向を左右方向にして取り付けられている。生地端プレートは例えばその側面の前端縁の右側が前方側にあり前端縁の左側が後方側にあり、前端縁の右側から前端縁の左側の間で上方から見て単一または複数の円弧形状を持つ曲面を形成している。ブラケットは生地端プレートの上面に配置され、ネジによって生地端プレートに取り付けられている。上部プレートは前述の生地上部案内部材の機能をもつ。上部プレートは例えば主に水平方向に伸びた板状の部材で、長手方向が左右方向に沿うように配置されており、右端部はL字状に上方に屈曲して形成されており、この上に延びた面に長穴が形成されており、この長穴を通じてネジによってブラケットの左端に取り付けられている。上部プレートの高さ方向位置は長穴の範囲で調節可能となっており、これによって上部プレート下面と天板上面との高さ間隔を調節することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019ー58216号公報(段落番号0015、図3)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の生地ガイドがネジ締結により天板に取り付けられているものでは、縫製する生地の厚みが異なる場合に生地上部を案内する上部プレートの高さを変更する必要があり、そのためにネジを緩めたり締めたりするための工具が必要となる。生地の厚みに合わせた高さに正確に調節することも容易ではない。これは頻繁に生地の厚みが異なるものを縫製する場合に不便という問題があった。
【0006】
また生地端プレートは前述の通り前端縁の右側から前端縁の左側の間に単一または複数の円弧形状を持つ曲線の端面を形成していることで以下の機能をもつ。複数の円弧形状を持つ曲線の端面では、小物の生地は生地端プレートの前端縁の左側にある円弧形状のみに生地端をあてがって案内し、長尺の生地は複数の円弧形状に生地端をあてがって案内する。生地端の形状は直線部のみや曲線部のみや直線部と曲線部を含むといった様々な種類があり、通常はこれらの生地端の形状を案内する際に抵抗が少なく滑らかに生地を移動させることができるように、生地端プレートの端縁の円弧形状は一定程度の汎用性を持つように形成されている。しかし生地端の形状の曲線の種類によっては抵抗が生じることがあり、その際には抵抗が少なくなる形状を持つ別の生地端プレートに交換することが望まれる。特に小規模の縫製工場にて様々な生地に対応するために、生地端プレートを板状の材料を入手して内製し複数所持して容易に交換することができれば利便性が向上する。しかし前述の生地ガイドがネジ締結により天板に取り付けられているものでは、交換する際に工具が必要でありまた高さを正確に調節することが容易でないため不便という問題があった。
【0007】
また小物の生地では生地端プレートの前端縁の左側にある円弧形状のみに生地端をあてがって案内し、案内している部分の前後方向の長さに合わせて上部プレートも前後方向の短いものを通常は必要とする。生地は押えと送り歯の間に挿入されれば挟みこまれてミシンの縫い目形成部に送り込まれていくが、それまでは人の手で支えて生地を移動させるためであり、上部プレートの前後方向が長い場合、小物の生地が上部プレートの下部に入り込んでいても、生地が押えと送り歯の間に届かずかつ上部プレートが邪魔で生地を手で送り込めない不具合が生じる。また長尺の生地では生地端プレートの前端縁の複数の円弧形状に生地端をあてがって案内し、案内している部分の前後方向の長さに合わせて上部プレートも前後方向の長いものを通常は必要とする。これは押えと送り歯による生地の移動の際に長尺の生地が上下にばたつくことを防ぐため、および案内部分を長くすることで人の手で支える時間を減らして生地の重量による負担を軽減するためである。百枚単位等の数量の多い長尺の生地の縫製では少しでも生地の重量による負担を軽減することが望まれる。したがって小物の生地の縫製と長尺の生地の縫製では形状の異なる上部プレートが必要となる。しかし前述の生地ガイドがネジ締結により天板に取り付けられているものでは、交換する際に工具が必要でありまた高さを正確に調節することが容易でないため不便という問題があった。
【0008】
また上部プレートは生地の左右位置が把握できるように通常はポリカーボネート等の透明な樹脂材料製である。透明な樹脂材料を上部プレートの機能に適するように形状を切削加工した場合、切削加工の際の材料の把持や切削抵抗や発熱により塑性変形等を引き起こし反りが生じることが頻繁にみられる。このような反りは修正加工して水平に戻すことが難しく特殊な設備が必要であり、透明な樹脂材料の少量生産加工では経済性を優先して許容することが多い。特に小規模の縫製工場にて様々な生地に対応するために上部プレートを板状の透明な樹脂材料を入手して内製する場合には反りを修正加工する事が難しい。このようにして上部プレートの長手方向すなわち左右方向にて左側が高くなるような反りが生じた場合、上部プレートの下面で案内する生地との間に左側ですきまが生じる。例えば小物の生地について縫製時に生地を上部プレートの左前側から上部プレートの下側に挿入して、生地端プレートの前端縁の左側に生地の右端部をあてがって左右の位置決めを行い縫い目形成のために手で支えて後方向へ滑らせて移動させる際に、前述のすきまにて生地の左側が上下にばたつくことで移動に対する抵抗が生じて滑らかに生地を動かせないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものでありその目的は、生地の厚みが異なる場合の変更や別の生地端案内部材,生地上部案内部材に交換することを工具を用いず容易に可能とし、かつ生地上部案内部材と生地間のすきまを低減するサージングミシンの生地ガイドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、針板を有するミシン本体と、前記ミシン本体の周辺に配置され前記針板と上面の高さが一致しかつ離接可能な搬送プレートと、前記針板の手前かつ前記搬送プレートの上方に配置される生地ガイドを備え、前記生地ガイドは前記搬送プレートの上面と所定の間隔を持って設けられて生地の上面を案内する生地上部案内部材と、前記生地上部案内部材の下方に位置し生地の右端縁を案内する生地端案内部材を備えるサージングミシンの生地ガイドにおいて、前記生地ガイドが前記搬送プレートに工具を用いず取り付けおよび取り外し可能な手締め固定部材と、前記生地ガイドが前記生地上部案内部材を押圧する押圧部材を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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