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公開番号
2024122302
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023029770
出願日
2023-02-28
発明の名称
縫製データ生成プログラム及びミシン
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
D05B
19/12 20060101AFI20240902BHJP(縫製;刺しゅう;タフティング)
要約
【課題】複数のラインの各々に沿って縫目を形成するエコーキルトの縫製データを生成する際のユーザの利便性を従来よりも向上させた縫製データ生成プログラム及びミシンを提供すること。
【解決手段】縫製データ生成装置の制御部は、プログラムに従い、縫製領域内に配置される基準ラインと、縫製領域内に複数のラインを配置する配置条件とを取得する(S7、S11、S13、S15、S17)。制御部は、基準ラインから所定方向に第一距離の位置に配置される第一ラインと、第一ラインよりも所定方向において、第二距離だけ互いに離隔して、隣接して配置される第二ライン及び第三ラインと、第二距離とは異なる第三距離、第三ラインから所定方向に離隔して配置される第四ラインとを含む複数のラインを縫製領域内に設定する(S20)。制御部は、複数のラインに沿って縫目を形成するための縫製データを生成する(S22)。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
操作部と、制御部とを備える縫製データ生成装置の前記制御部に、
縫製領域内に配置される基準ラインを取得する基準取得ステップと、
前記縫製領域内に複数のラインを配置するための配置条件を取得する条件取得ステップと、
前記配置条件に従い、前記基準ラインを基準として、前記縫製領域内に複数のラインを配置するライン設定ステップであって、
取得された前記基準ラインから所定方向に第一距離の位置に配置される第一ラインと、
前記第一ラインよりも前記所定方向において、第二距離だけ互いに離隔して、隣接して配置される第二ライン及び第三ラインと、
前記第二距離とは異なる第三距離、前記第三ラインから前記所定方向に離隔して配置される第四ラインと
を含む前記複数のラインを前記縫製領域内に設定する前記ライン設定ステップと、
前記複数のラインに沿って縫目を形成するための縫製データを生成するデータ生成ステップと
を実行する縫製データ生成プログラム。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記配置条件は、前記複数のラインのうちの、隣接する任意の二つのラインの前記所定方向の隣接距離を比較した場合に、前記所定方向において前記隣接距離が規則的に変化する変化条件を含み、
前記ライン設定ステップは、前記変化条件に従って、前記第一距離、前記第二距離、及び前記第三距離を互いに異なる値に設定して、前記縫製領域内に前記複数のラインを設定することを特徴とする請求項1に記載の縫製データ生成プログラム。
【請求項3】
前記条件取得ステップは、前記操作部の操作に基づき、前記隣接距離が、前記所定方向において規則的に増加する増加条件と、前記所定方向において規則的に減少する減少条件との中から選択された前記変化条件を含む前記配置条件を取得することを特徴とする請求項2に記載の縫製データ生成プログラム。
【請求項4】
前記条件取得ステップは、前記操作部の操作に基づき設定された、前記所定方向に並ぶ前記複数のラインの数を含む前記配置条件を取得し、
前記ライン設定ステップは、前記配置条件で指定される数の前記複数のラインを前記縫製領域内に設定することを特徴とする請求項1に記載の縫製データ生成プログラム。
【請求項5】
前記ライン設定ステップは、前記配置条件に従って、前記基準ラインを囲む環状の前記複数のラインを設定することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の縫製データ生成プログラム。
【請求項6】
前記条件取得ステップは、前記操作部の操作に基づき決定される選択隣接距離を含む前記配置条件を取得し、
前記ライン設定ステップは、前記複数のラインから選択された隣接する二つのラインの前記所定方向の距離を、前記配置条件で指定される前記選択隣接距離に設定する請求項1から4の何れかに記載の縫製データ生成プログラム。
【請求項7】
前記条件取得ステップは、選択隣接距離を含む前記配置条件を取得し、
前記ライン設定ステップは、
前記複数のラインから選択された隣接する二つのラインの前記所定方向の距離を、前記配置条件で指定される前記選択隣接距離に設定し、
前記選択隣接距離に設定されていない前記隣接距離を、前記選択隣接距離と、前記変化条件とに応じて設定することを特徴とする請求項2又は3に記載の縫製データ生成プログラム。
【請求項8】
前記縫製領域内に、前記複数のラインを配置するための、前記縫製領域と同じ又は前記縫製領域よりも小さい配置領域を設定する配置領域設定ステップを更に含み、
前記ライン設定ステップは、前記配置領域内に、前記複数のラインを配置することを特徴とする請求項4に記載の縫製データ生成プログラム。
【請求項9】
前記ライン設定ステップは、前記複数のラインが配置される前記配置領域が設定された状態で、新たな前記配置条件が取得された場合に、前記新たな前記配置条件に従って、前記配置領域内に前記複数のラインの一部を再設定し、前記配置領域外の前記複数のラインの一部は再設定しないことを特徴とする請求項8に記載の縫製データ生成プログラム。
【請求項10】
前記基準取得ステップは、前記操作部の操作に基づき複数のラインの中から選択されたラインを、前記基準ラインとして取得することを特徴とする請求項1に記載の縫製データ生成プログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、縫製データ生成プログラム及びミシンに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のキルティングデータ作成装置は、ユーザがパッチワークを選択し、キルティングパターンを選択すると、パッチワーク及びキルティングパターン並びにレイアウトを表示する。装置は、キルティングパターンを各ピースに対応する分割パターンに分割するパターン分割処理を実行し、分割パターンのパターンデータ及び縫糸の色をセットする。装置は、縫糸の色が同じ分割パターンのパターンデータをまとめ、色毎のパターンデータについて縫製データを作成する。装置は、縫製データをメモリカードに書き込む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-107476号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
キルティングには、模様及びパッチワーク片等のモチーフの周囲の領域に、波紋のような複数の線状の縫目を配置するエコーキルトと呼ばれる手法がある。従来のキルティングデータ作成装置は、ユーザが望むデザインのエコーキルトの縫目を形成するための縫製データを生成するのに手間がかかる。
【0005】
本発明の目的は、複数のラインの各々に沿って縫目を形成するエコーキルトの縫製データを生成する際のユーザの利便性を従来よりも向上させた縫製データ生成プログラム及びミシンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一態様に係る縫製データ生成プログラムは、操作部と、制御部とを備える縫製データ生成装置の前記制御部に、縫製領域内に配置される基準ラインを取得する基準取得ステップと、前記縫製領域内に複数のラインを配置するための配置条件を取得する条件取得ステップと、前記配置条件に従い、前記基準ラインを基準として、前記縫製領域内に複数のラインを配置するライン設定ステップであって、取得された前記基準ラインから所定方向に第一距離の位置に配置される第一ラインと、前記第一ラインよりも前記所定方向において、第二距離だけ互いに離隔して、隣接して配置される第二ライン及び第三ラインと、前記第二距離とは異なる第三距離、前記第三ラインから前記所定方向に離隔して配置される第四ラインとを含む前記複数のラインを前記縫製領域内に設定する前記ライン設定ステップと、前記複数のラインに沿って縫目を形成するための縫製データを生成するデータ生成ステップとを実行させる指示を含む。縫製データ生成プログラムが実行された場合、縫製データ生成装置は、第二距離と第三距離とが互いに異なる複数のラインを設定できる。故に縫製データ生成プログラムのライン設定ステップは、複数のラインの各々に沿って縫目を形成するエコーキルトの縫製データを生成する際のユーザの利便性を従来よりも向上できる。
【0007】
本発明の第二態様に係るミシンは、針棒を有し、前記針棒を上下動させて被縫製物に縫目を形成する縫製部と、刺繍枠を着脱可能なホルダを有し、前記ホルダを前記針棒に対し移動させる移動部と、操作部と、前記縫製部と、前記移動部とを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記刺繍枠の内側に設定される縫製領域内に配置される基準ラインを取得する基準取得ステップと、前記縫製領域内に複数のラインを配置するための配置条件を取得する条件取得ステップと、前記配置条件に従い、前記基準ラインを基準として、前記縫製領域内に複数のラインを配置するライン設定ステップであって、取得された前記基準ラインから所定方向に第一距離の位置に配置される第一ラインと、前記第一ラインよりも前記所定方向において、第二距離だけ互いに離隔して、隣接して配置される第二ライン及び第三ラインと、前記第二距離とは異なる第三距離、前記第三ラインから前記所定方向に離隔して配置される第四ラインとを含む前記複数のラインを前記縫製領域内に設定する前記ライン設定ステップと、前記複数のラインに沿って縫目を形成するための縫製データを生成するデータ生成ステップと、生成された前記縫製データに従って、前記縫製部と前記移動部とを駆動して、前記刺繍枠に保持された前記被縫製物に、前記複数のラインに沿った縫目を形成する縫製ステップとを実行する。ミシンは、第二距離と第三距離とが互いに異なる複数のラインを設定できる。故にミシンのライン設定ステップは、複数のラインの各々に沿って縫目を形成するエコーキルトの縫製データを生成する際のユーザの利便性を従来よりも向上できる。ミシンは、生成された縫製データに従って、複数のラインに沿った縫目を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
刺繍ミシン1の概略構成を示すブロック図である。
刺繍ミシン1で実行されるメイン処理のフローチャートである。
表示部28に表示される画面49の説明図である。
図3の画面49の内の欄50の遷移を表す画面G1からG4の説明図である。
図3の画面49の内の欄50の遷移を表す画面G5からG8の説明図である。
図3の画面49の内の欄50の遷移を表す画面G9、G10の説明図である。
図3の画面49の内の欄50の遷移を表す、変形例の画面G11からG13の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すように、刺繍ミシン1(以下、「ミシン」という。)は、刺繍縫製が可能なミシンである。ミシン1は、ベッド部11、脚柱部12、アーム部13、頭部14、縫製部9、及び移動機構10を備える。ベッド部11は、左右方向に延びるミシン1の土台部である。脚柱部12は、ベッド部11の右端部から上方へ立設される。脚柱部12の前面には、表示部28及び操作部29が設けられる。表示部28は、液晶ディスプレイであり、操作部29は、タッチパネルである。アーム部13は、ベッド部11に対向して脚柱部12の上端から左方へ延びる。頭部14は、アーム部13の左先端部に連結する部位である。縫製部9は、頭部14に対し、図示しない押え棒、針棒8、及び針棒駆動機構36等を備える。針棒8の下端には、縫針6が着脱可能に装着される。縫製部9は、ベッド部11に対し、図示しない釜機構を備える。縫製部9は、針棒8を上下方向に揺動することで、被縫製物Cに縫目を形成する。
【0010】
移動機構10は、刺繍枠17を着脱可能なホルダ37を有し、ホルダ37を針棒8に対して相対的に移動可能に構成される。移動機構10は、本体ケース18及びキャリッジ19を備える。本体ケース18は、図示しないX方向移動機構を収容する。キャリッジ19は、図示しないY方向移動機構を収容する。刺繍縫製時には、ユーザは、キャリッジ19に、大きさの異なる複数種類の刺繍枠から選択された1つの刺繍枠17を装着する。刺繍枠17は、X方向移動機構及びY方向移動機構によって、ミシン1に固有のXY座標系(刺繍座標系)で示される針落ち点に移動される。本例のX方向及びY方向は各々、左右方向及び前後方向である。ミシン1は、刺繍枠17を移動するのと合わせて、縫製部9の針棒駆動機構36及び釜機構が駆動することにより、刺繍枠17に保持された被縫製物C上に刺繍模様を形成する。
(【0011】以降は省略されています)
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