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公開番号2024077175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-07
出願番号2022189074
出願日2022-11-28
発明の名称ガラス物品の製造装置、及びガラス物品の製造方法
出願人日本電気硝子株式会社
代理人個人,個人
主分類C03B 33/033 20060101AFI20240531BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】複数のスクライブ線を有するガラス板を分断する場合、分断されたガラス板の主面における傷の発生を抑えることを可能にしたガラス物品の製造装置、及びガラス物品の製造方法を提供する。
【解決手段】ガラス物品の製造装置11は、複数の第1のスクライブ線SL1を有するガラス板G1を吸引する複数の吸引ユニット12を備える。複数の吸引ユニット12は、ガラス板G1の主面P1と接触する開口端面P2を有する凹壁121を備える。各凹壁121は、各第1のスクライブ線SL1の周囲を取り囲む空間を形成するように構成される。複数の吸引ユニット12は、平面視で各吸引ユニット12の間に位置するガラス板G1の主面P1が非接触の状態となるように離間して配置される。各吸引ユニット12は、上記各空間を吸引することで、ガラス板G1を各第1のスクライブ線SL1に沿って分断するように構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数のスクライブ線を有するガラス板を分断することでガラス物品を製造するガラス物品の製造装置であって、
前記ガラス板を吸引する複数の吸引ユニットを備え、
前記複数の吸引ユニットは、前記ガラス板の主面と接触する開口端面を有する凹壁を備え、
前記各凹壁は、前記各スクライブ線の周囲を取り囲む空間を形成するように構成され、
前記複数の吸引ユニットは、平面視で前記各吸引ユニットの間に位置する前記ガラス板の前記主面が非接触の状態となるように離間して配置され、
前記各吸引ユニットは、前記各空間を吸引することで、前記ガラス板を前記各スクライブ線に沿って分断するように構成される、ガラス物品の製造装置。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記各凹壁の前記開口端面における厚さ寸法は、2mm以上、15mm以下の範囲内である、請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項3】
前記複数の吸引ユニットのうち、少なくとも一つの吸引ユニットの前記凹壁は、前記開口端面を構成する高分子材料層を備える、請求項1又は請求項2に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項4】
前記凹壁の前記高分子材料層は、前記開口端面を構成する気体透過層を有する、請求項3に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項5】
前記凹壁は、基部と前記高分子材料層とを有し、
前記凹壁の前記高分子材料層は、前記基部と前記気体透過層とに接合される発泡体層をさらに有する、請求項4に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項6】
前記ガラス板を載置可能な載置台をさらに備え、
前記複数の吸引ユニットは、前記載置台の上方に配置され、
前記載置台と前記複数の吸引ユニットとは、互いに上下方向に沿って相対的に接近及び離間するように相対移動可能に設けられる、請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項7】
前記載置台を昇降可能にする昇降装置をさらに備える、請求項6に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項8】
前記載置台は、定盤と、前記定盤上に搬入及び搬出可能な搬送部材と、を備え、
前記搬送部材は、前記搬送部材上に前記ガラス板を載置可能に構成される、請求項6又は請求項7に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項9】
前記ガラス板の前記複数のスクライブ線は、互いに平行となるように配置され、
前記複数の吸引ユニットは、前記複数のスクライブ線に沿った分断を同時に行うように構成される、請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
【請求項10】
前記複数の吸引ユニットを支持する支持部材をさらに備え、
前記支持部材は、前記複数の吸引ユニットの間隔を調整する間隔調整部を備える、請求項1に記載のガラス物品の製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス物品の製造装置、及びガラス物品の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されるように、スクライブ線を有するガラス板を分断する方法として、スクライブ線に対応してガラス板の主面に接する吸引ユニットを用いる方法が知られている。吸引ユニットは、ガラス板のスクライブ線の周囲を取り囲む空間を吸引する。これにより、ガラス板のスクライブ線へ付与される応力により、スクライブ線に沿ってガラス板を分断することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/244712号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように、スクライブ線を有するガラス板を分断する方法において、複数のスクライブ線を有するガラス板を分断する場合、分断されたガラス板の主面に微細な傷が生じることがある。これにより、例えば、ガラス板の曲げ強度の低下を招くおそれがあった。
【0005】
本発明の目的は、複数のスクライブ線を有するガラス板を分断する場合、分断されたガラス板の主面における傷の発生を抑えることを可能にしたガラス物品の製造装置、及びガラス物品の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するガラス物品の製造装置、及びガラス物品の製造方法の各態様について説明する。
態様1のガラス物品の製造装置は、複数のスクライブ線を有するガラス板を分断することでガラス物品を製造するガラス物品の製造装置であって、前記ガラス板を吸引する複数の吸引ユニットを備え、前記複数の吸引ユニットは、前記ガラス板の主面と接触する開口端面を有する凹壁を備え、前記各凹壁は、前記各スクライブ線の周囲を取り囲む空間を形成するように構成され、前記複数の吸引ユニットは、平面視で前記各吸引ユニットの間に位置する前記ガラス板の前記主面が非接触の状態となるように離間して配置され、前記各吸引ユニットは、前記各空間を吸引することで、前記ガラス板を前記各スクライブ線に沿って分断するように構成される。この構成によれば、ガラス板と各吸引ユニットとの接触に基づくガラス板の傷の発生を抑えることが可能となる。
【0007】
態様2のガラス物品の製造方法では、態様1において、前記各凹壁の前記開口端面における厚さ寸法は、2mm以上、15mm以下の範囲内であってもよい。この構成によれば、各凹壁の過剰な変形を抑えつつ、各凹壁の開口端面とガラス板との接触面積を小さくすることができる。
【0008】
態様3のガラス物品の製造装置では、態様1又は態様2において、前記複数の吸引ユニットのうち、少なくとも一つの吸引ユニットの前記凹壁は、前記開口端面を構成する高分子材料層を備えてもよい。この構成によれば、例えば、凹壁の開口端面とガラス板との接触による衝撃を高分子材料層により緩和することが可能となる。
【0009】
態様4のガラス物品の製造装置では、態様3において、前記凹壁の前記高分子材料層は、前記開口端面を構成する気体透過層を有してもよい。この構成によれば、例えば、吸引ユニットによるガラス板の吸引時におけるガラス板の急激な変形を抑えることが可能となる。
【0010】
態様5のガラス物品の製造装置では、態様4において、前記凹壁は、基部と前記高分子材料層とを有し、前記凹壁の前記高分子材料層は、前記基部と前記気体透過層とに接合される発泡体層をさらに有してもよい。この構成によれば、例えば、凹壁の開口端面とガラス板との接触による衝撃をより緩和することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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