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公開番号2024072347
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-28
出願番号2022183075
出願日2022-11-16
発明の名称充電制御装置および充電制御方法
出願人株式会社デンソーテン
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類H02J 7/02 20160101AFI20240521BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電動車等の車両の充電において、通信の安全性を確保する。
【解決手段】充電制御装置は、充電設備と車両との間で、充電設備から送信されるランダムデータを基に充電セッションを行うコントローラを備える。コントローラは、充電設備から受信したランダムデータをメモリに記憶し、次に充電設備から受信したランダムデータが記憶したランダムデータと異なるか否かに応じて第1の充電方式または第2の充電方式での充電を実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
充電設備と車両との間で、前記充電設備から送信されるランダムデータを基に充電セッションを行うコントローラを備える充電制御装置であって、
前記コントローラは、前記充電設備から受信した前記ランダムデータをメモリに記憶し、次に前記充電設備から受信したランダムデータが記憶した前記ランダムデータと異なるか否かに応じて第1の充電方式または第2の充電方式での充電を実行する充電制御装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記メモリは不揮発性メモリであり、
前記コントローラは、
前記ランダムデータに加えて前記充電設備の固有データを受信し、今回の充電セッションで受信した前記充電設備の固有データと前記ランダムデータとを対応づけて前記不揮発性メモリに記憶し、
次回以降の充電セッションにおいて、受信した前記充電設備の固有データが記憶されている前記充電設備の固有データと一致し、かつ、受信したランダムデータが前記充電設備の固有データと対応づけて記憶されているランダムデータと異なる場合に、前記第1の充電方式で充電を行う請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項3】
前記コントローラは、次回以降の充電セッションにおいて、受信した前記充電設備の固有データが記憶されている前記充電設備の固有データと一致し、かつ、受信したランダムデータが前記充電設備の固有データと対応づけて記憶されているランダムデータと一致する場合に前記第2の充電方式で充電を行う請求項2に記載の充電制御装置。
【請求項4】
前記不揮発性メモリは、複数の充電設備用の記憶領域を備え、
前記コントローラは、今回の充電セッションで受信した固有データと一致する固有データが前記不揮発性メモリに記憶されている場合に前記不揮発性メモリに記憶されている固有データに対応づけて記憶されているランダムデータに今回の充電セッションで受信したランダムデータを上書き記憶し、今回の充電セッションで受信した固有データと一致する固有データが前記不揮発性メモリに記憶されておらず、かつ、前記複数の充電設備用の記憶領域に空き領域がない場合、前記複数の充電設備用の記憶領域のうち記憶日時が最も古い記憶領域に今回の充電セッションで受信した固有データと今回の充電セッションで受信したランダムデータとを対応づけて記憶する請求項2に記載の充電制御装置。
【請求項5】
前記コントローラは、第1の充電セッションで受信した前記ランダムデータを前記メモリに記憶した後、前記第1の充電セッションを中断し、前記第1の充電セッションに続く第2の充電セッションでランダムデータをさらに受信し、前記第1の充電セッションで受信したランダムデータと前記第2の充電セッションで受信したランダムデータとが異なる場合、前記第1の充電方式で充電を行う請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記第1の充電セッションで受信したランダムデータと前記第2の充電セッションで受信したランダムデータとが一致した場合、前記第2の充電方式で充電を行う請求項5に記載の充電制御装置。
【請求項7】
前記コントローラは、前記充電セッションが前記充電設備との初回セッションであるか否かを判定し、前記初回セッションにおいては、前記充電設備の固有データと前記ランダムデータとを対応づけて前記メモリに記憶する請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項8】
前記コントローラは、次に前記充電設備から受信したランダムデータが記憶した前記ランダムデータと一致した場合に、前記充電設備の固有データを他のユーザがアクセス可能なネットワーク上のサーバに登録する請求項1に記載の充電制御装置。
【請求項9】
前記コントローラは、所定のタイミングまたは前記車両のユーザの操作に応じて、前記サーバに登録されている前記固有データで特定される前記充電設備の情報を前記車両のユーザに提供する請求項8に記載の充電制御装置。
【請求項10】
充電設備と車両との間で、前記充電設備から送信されるランダムデータを基に充電セッションを行う充電制御方法であって、
前記充電設備から受信した前記ランダムデータをメモリに記憶し、次に前記充電設備から受信したランダムデータが記憶した前記ランダムデータと異なるか否かに応じて第1の充電方式または第2の充電方式での充電を実行する充電制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、充電制御装置、および充電制御方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
外部から電源をつないで走行用バッテリーに充電できる車両(以下、電動車という)として、バッテリー式電気自動車(Battery Electric Vehicle、BEV車)、プラグインハイブリッド(PHV)車等が知られている。また、走行用バッテリーへの充電における課金方式として、主に外部認証方式(External Identification Means(EIM))とプラ
グ&チャージ(Plug and Charge(PnC))が提案されている。
【0003】
外部認証方式の場合、車両の使用者が、現金、電子マネー、プリペイドカード、クレジットカードなどを用いて、充電器の設置場所、充電スタンド等(以下、充電設備)で、課金に対する支払いを実施する。一方、PnCでは、充電設備に設置された充電機器のプラグを車両に接続すると課金及び充電が可能となる。
【0004】
ところで、PnCによる充電時、車両と充電設備とはTransport Layer Security(TLS)通信によって車両のユーザ情報および充電設備情報等の授受を実施する。この情報の授受においては、授受される情報は暗号化され、通信の安全性が確保される。ここで、授受される情報を暗号化するため暗号鍵の生成においては、充電設備と車両とから相互に提供されるランダム値(乱数)が使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2019-537382号公報
特開2007-36389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、充電設備が、TLS通信における暗号鍵生成のために、ランダム値ではなく固定値を使用し、車両に提供する場合、暗号鍵を生成するための元データが固定値になる可能性がある。このため、通信の安全性が脆弱となり、ユーザ情報の保護が不十分となる懸念が生じる。開示の実施形態の側面は、電動車等の車両の充電において、通信の安全性を確保することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
開示の実施形態の側面は、充電制御装置によって例示される。本充電制御装置は、充電設備と車両との間で、充電設備から送信されるランダムデータを基に充電セッションを行うコントローラを備える。コントローラは、充電設備から受信したランダムデータをメモリに記憶し、次に充電設備から受信したランダムデータが記憶したランダムデータと異なるか否かに応じて第1の充電方式または第2の充電方式での充電を実行する。
【発明の効果】
【0008】
本充電制御装置は、電動車等の車両の充電において、通信の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施の形態の充電制御装置を搭載した車両の構成を例示する図である。
図2は、車両と充電設備のハードウェアの構成を例示する図である。
図3は、比較例に係る充電制御装置と、充電設備の処理を例示する図である。
図4は、第1実施形態に係る充電制御装置による充電制御の手順を例示する図である。
図5は、初回接続時フローにおいてランダム値をEVSE IDと対応づけて記憶する処理の詳細を例示するフローチャートである。
図6は、サーバの処理を例示するフローチャートである。
図7は、充電制御装置による情報提供処理を例示するフローチャートである。
図8は、第2実施形態に係る充電制御装置による充電制御の手順を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、一実施の形態に係る充電制御装置および充電制御方法を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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