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公開番号2024107754
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-09
出願番号2023011844
出願日2023-01-30
発明の名称回転電機
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類H02K 9/19 20060101AFI20240802BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】小型で、冷媒が漏れる可能性を低減できる回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機1は、ケース10に収容されており、径方向内側に向かって突出した複数の歯部と、隣接する歯部間に設けられるスロットを有するステータコア21と、複数のスロットに収容され、ステータコア21の軸方向外側にコイルエンド部42を有するコイル40と、ステータコア21の径方向内側に回転軸2の軸方向に沿って設けられたロータ30と、を備え、コイル40に対向してスロットに配置されたスロット配置部、及びスロット配置部からステータコア21の軸方向外側に突出する環状の突出部52を有する樹脂体50と、を備え、コイルエンド部42が、突出部52とケース10とで囲まれた空間5に収容されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ケースに収容されている回転電機であって、
径方向内側に向かって突出した複数の歯部と、隣接する前記歯部間に設けられるスロットを有するステータコアと、
複数の前記スロットに収容され、前記ステータコアの軸方向外側にコイルエンド部を有するコイルと、
前記ステータコアの前記径方向内側に回転軸の軸方向に沿って設けられたロータと、を備え、
前記コイルに対向して前記スロットに配置されたスロット配置部、及び前記スロット配置部から前記ステータコアの前記軸方向外側に突出する環状の突出部を有する樹脂体と、を備え、
前記コイルエンド部が、前記突出部と前記ケースとで囲まれた空間に収容されている回転電機。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
前記ケースは、前記ケースの内壁から前記軸方向に沿って前記ステータコア側に突出した凸部を有し、
前記突出部と前記凸部との間に、第1シール部材が設けられている請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記突出部は、前記歯部の先端部よりも前記径方向内側に突出する径方向突出部を含む請求項2に記載の回転電機。
【請求項4】
前記突出部は、前記ステータコアの軸方向端面よりも前記軸方向外側に突出する軸方向突出部を含む請求項2又は3に記載の回転電機。
【請求項5】
前記樹脂体の前記軸方向の他方側と前記ケースの前記他方側の内壁との間に環状の区画部材が設けられ、
前記他方側のコイルエンド部が、前記他方側の前記樹脂体と前記区画部材と前記ケースとで囲まれた空間に収容されている請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項6】
前記樹脂体は、前記ステータコアの前記他方側から前記ケースの前記他方側の前記内壁に向かって突出する環状の第2突出部を有し、
前記区画部材と前記第2突出部との間に環状の第2シール部材が設けられている請求項5に記載の回転電機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電気自動車等の車両用駆動装置には、回転電機が利用されている。このような回転電機は運転に応じて、ステータのコイルに電流が流れ、ジュール熱によりコイルが発熱する。そこで、コイルを冷却する技術が検討されてきた。このような技術として、例えば下記に出典を示す特許文献1に記載のものがある。
【0003】
特許文献1には回転電機のステータ構造について記載されている。この回転電機は、円筒状のステータコアに対して、コイルが巻き回して形成されたステータと、当該ステータに対してエアギャップを介して配置されたロータとを有する。ステータコアの両端面から突出するコイルエンドの両側位置に、コイルエンドを覆う冷媒ケースが設けられている。冷媒ケースは、ステータコアに固定されており、鉛直最上部に形成された冷媒流入口と、鉛直最下部に形成された冷媒排出口とを有する。冷媒排出口には、冷媒排出量調整弁が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-244659号公報(〔0022〕-〔0023〕段落)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の回転電機は、モータケース内にコイルエンド部を覆う冷媒ケースを搭載しているため、その分、モータケースを大きくする必要があり、回転電機のサイズアップの要因となる。また、冷媒を冷媒ケース内に溜めるには、冷媒ケースとステータコアとの間にシール部材が必要となり、この部分での冷媒の漏れをケアする必要がある。更に、冷媒流入口及び冷媒排出口にも、シール部材が必要となる。したがって、シール部材を設けている箇所の数に応じて、冷媒が漏れる可能性が増大することから、シール部材の設計を慎重に行う必要がある。
【0006】
そこで、小型で、冷媒が漏れる可能性を低減できる回転電機が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記に鑑みた、ケースに収容されている回転電機の特徴構成は、径方向内側に向かって突出した複数の歯部と、隣接する前記歯部間に設けられるスロットを有するステータコアと、複数の前記スロットに収容され、前記ステータコアの軸方向外側にコイルエンド部を有するコイルと、前記ステータコアの前記径方向内側に回転軸の軸方向に沿って設けられたロータと、を備え、前記コイルに対向して前記スロットに配置されたスロット配置部、及び前記スロット配置部から前記ステータコアの前記軸方向外側に突出する環状の突出部を有する樹脂体と、を備え、前記コイルエンド部が、前記突出部と前記ケースとで囲まれた空間に収容されている点にある。
【0008】
このような特徴構成によれば、コイルエンド部を収容可能な空間を、樹脂体とケースとで形成することができる。例えば樹脂体を用いずにコイルエンド部を収容する空間を形成する回転電機においては、当該空間を形成するための空間形成部材が必要となるが、本回転電機では、樹脂体を用いずにコイルエンド部を収容する空間を形成できるので、空間形成部材を使用しない分、部品点数を削減できる。また、これにより、部材の管理工数も削減できる。更には、空間形成部材を用いなくてよいので、シール部材の数を低減することができる。また、空間を形成することによる部材の大型化を抑制できるので、小型で、且つ、冷媒が漏れる可能性の低い回転電機を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
回転電機の縦断面図である。
図1のII-II線の断面図である。
ステータコア及び樹脂体の斜視図である。
ステータコア及び樹脂体の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る回転電機は、コイルを冷却することができるように構成される。以下、本実施形態の回転電機1について説明する。なお、回転電機1とは、電動機及び発電機の双方を含む総称であって、電動機及び発電機の一方に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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