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公開番号2024070066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180435
出願日2022-11-10
発明の名称解体建築材の処理方法
出願人株式会社熊谷組,株式会社ブリッジス,株式会社島村商会,株式会社MIRAIサービス
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類B09B 3/30 20220101AFI20240515BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】塗膜に破損が生じても有害物質による環境などへの汚染を抑制する
【解決手段】有害物質が付着した解体建築材の処理方法は、負圧の保持した第1所定空間内で前記解体建築材に対してブラスト処理を施すブラスト処理工程と、負圧を保持した第2所定空間内で前記ブラスト処理を施した前記解体建築材の表面に樹脂系塗料を塗布する塗料塗布工程と、を有する。解体建築材に対してブラスト処理を施すことにより、処理後の解体建築材の表面の有害物質の濃度を極めて低くすることができから、解体建築材に塗布した樹脂系塗料の塗膜に破損が生じても有害物質による環境などへの汚染を抑制することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有害物質が付着した解体建築材の処理方法であって、
負圧に調整した第1所定空間内で前記解体建築材に対してブラスト処理を施すブラスト処理工程と、
負圧に調整した第2所定空間内で前記ブラスト処理を施した前記解体建築材の表面に樹脂系塗料を塗布する塗料塗布工程と、
とを有することを特徴とする解体建築材の処理方法。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
請求項1記載の解体建築材の処理方法であって、
前記ブラスト工程と前記塗料塗布工程との間に前記第2所定空間内で前記ブラスト処理を施した前記解体建築材の表面を洗浄する洗浄工程、
を有する解体建築材の処理方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の解体建築材の処理方法であって、
前記有害物質は、ポリ塩化ビフェニルであり、
前記樹脂系塗料は、水系ビニル樹脂塗料である、
解体建築材の処理方法。
【請求項4】
請求項3記載の解体建築材の処理方法であって、
前記解体建築材は、鋼材であり、
前記樹脂系塗料を塗布した前記解体建築材を溶融する溶融工程、
を有する解体建築材の処理方法。
【請求項5】
請求項4記載の解体建築材の処理方法であって、
前記ブラスト処理は、研削材としてスチールグリットを用いた循環式ブラスト工法を用いる処理である、
解体建築材の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、解体建築材の処理方法に関し、詳しくは、有害物質が付着した解体建築材の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の解体建築材の処理方法としては、PCB汚染物の表面に2層以上の積層構造を有する塗膜を形成するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この処理方法では、PCB汚染物に接する第1層を、塗布部材を汚染物表面に接触させる塗布方法で形成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-157244号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の処理方法では、解体建築材の表面に高濃度に有害物質が付着していると、塗膜に破損が生じたときには有害物質による環境などへの汚染が生じる場合がある。このことは3層以上の積層構造としても同様である。
【0005】
本発明の解体建築材の処理方法は、塗膜に破損が生じても有害物質による環境などへの汚染を抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の解体建築材の処理方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本発明の解体建築材の処理方法は、
有害物質が付着した解体建築材の処理方法であって、
負圧に調整した第1所定空間内で前記解体建築材に対してブラスト処理を施すブラスト処理工程と、
負圧に調整した第2所定空間内で前記ブラスト処理を施した前記解体建築材の表面に樹脂系塗料を塗布する塗料塗布工程と、
とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明の解体建築材の処理方法では、負圧に調整した第1所定空間内で解体建築材に対してブラスト処理を施し、その後、負圧に調整した第2所定空間内でブラスト処理を施した解体建築材の表面に樹脂系塗料を塗布する。解体建築材に対してブラスト処理を施すことにより、処理後の解体建築材の表面における有害物質の濃度を極めて低くすることができる。この結果、解体建築材に塗布した樹脂系塗料の塗膜に破損が生じても、有害物質による環境などへの汚染を抑制することができる。なお、ブラスト処理を負圧に調整した第1所定空間内で行なうのは、ブラスト処理による有害物質が付着した粉塵等が第1所定空間外に飛散するのを抑止するためである。樹脂系塗料の塗布を負圧に調整した第2所定空間内で行なうのは、樹脂系塗料を塗布する際に解体建築材の表面に僅かに付着している粉塵などが第2所定空間外に飛散するのを抑止するためである。
【0009】
本発明の解体建築材の処理方法において、前記ブラスト工程と前記塗料塗布工程との間に前記第2所定空間内で前記ブラスト処理を施した前記解体建築材の表面を洗浄する洗浄工程を有するものとしてもよい。こうすれば、解体建築材の表面にブラスト処理の際に付着する粉塵(有害物質を含む)を洗い落とすことができる。
【0010】
本発明の解体建築材の処理方法において、前記有害物質はポリ塩化ビフェニルであり、前記樹脂系塗料は水系ビニル樹脂塗料であるものとしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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