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公開番号2024039806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-25
出願番号2022144438
出願日2022-09-12
発明の名称吸水性物品処理システム
出願人三浦工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B09B 5/00 20060101AFI20240315BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】比較的少ない水量で吸収性物品を処理できる吸水性物品処理システムを提供すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る吸水性物品処理システム1は、中心軸を横倒しにした円筒状に形成され、内側下部に吸水性ポリマーを不活化させつつ吸水性物品を溶解する不活化溶解液を貯留し、前記中心軸を中心に回転可能な溶解シリンダ11と、前記溶解シリンダ11の内側下部空間を前記中心軸方向に複数の貯留部に分割し、前記溶解シリンダ11の正回転により前記不活化溶解液を下流側に流出させるよう配設される隔壁12と、前記溶解シリンダ11の回転を制御する制御装置30と、を備え、前記制御装置30は、前記溶解シリンダ11を実質的に同じ角度位置で正方向および逆方向に交互に繰り返し回転させる攪拌動作と、前記溶解シリンダ11を所定の移送角度だけ回転させる移送動作と、を交互に実行させるよう、前記溶解シリンダ11を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
中心軸を横倒しにした円筒状に形成され、内側下部に吸水性ポリマーを不活化させつつ吸水性物品を溶解する不活化溶解液を貯留し、前記中心軸を中心に回転可能な溶解シリンダ、および
前記溶解シリンダの内側下部空間を前記中心軸方向に複数の貯留部に分割し、前記溶解シリンダの正回転により前記不活化溶解液を下流側に流出させるよう配設される隔壁、
を有する溶解装置と、
前記溶解シリンダの回転を制御する制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
前記溶解シリンダを実質的に同じ角度位置で正方向および逆方向に交互に繰り返し回転させる攪拌動作と、
前記溶解シリンダを所定の移送角度だけ回転させる移送動作と、
を交互に実行させるよう、前記溶解シリンダを制御する、吸水性物品処理システム。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記隔壁は、螺旋状に連続して配設され、
前記攪拌動作は、前記溶解シリンダを360°以上540°以下の攪拌角度だけ正方向および逆方向に交互に回転させる動作である、請求項1に記載の吸水性物品処理システム。
【請求項3】
前記溶解シリンダの下流端から流出する前記不活化溶解液を濾過する濾過装置をさらに備える、請求項1または2に記載の吸水性物品処理システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記攪拌動作の間に、前記濾過装置に漉し取った固形物を排出する排出動作を実行させる、請求項3に記載の吸水性物品処理システム。
【請求項5】
前記濾過装置は、濾過部材と、前記濾過部材を通過した前記不活化溶解液を回収する回収タンクと、前記濾過部材を移動および反転させることにより前記排出動作を実行させる駆動機構と、を含む、請求項4に記載の吸水性物品処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水性物品処理システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、使用済みの紙おむつ、衛生ナプキン等の吸水性物品は焼却処理されることが多いが、環境負荷を低減するために、使用済みの吸水性物品からプラスチックを分離し、パルプ等の素材を回収して再利用することが検討されている。具体例として、使用済みの吸水性物品を破砕し、吸水性ポリマーを不活化させる不活化水溶液(不活化溶解液)で溶解し、プラスチックを漉し取ることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4685973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、破砕した吸収性物品を不活化水溶液に溶解するために、不活化水溶液を貯留する水槽の中に、プラスチックを漉し取ることが可能な多孔性のドラムを部分的に浸漬状態で回転可能に配設している。このような処理装置では、吸収性物品を溶解するために多量の水が必要である。
【0005】
このため、本発明は、比較的少ない水量で吸収性物品を処理できる吸水性物品処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る吸水性物品処理システムは、中心軸を横倒しにした円筒状に形成され、内側下部に吸水性ポリマーを不活化させつつ吸水性物品を溶解する不活化溶解液を貯留し、前記中心軸を中心に回転可能な溶解シリンダと、前記溶解シリンダの内側下部空間を前記中心軸方向に複数の貯留部に分割し、前記溶解シリンダの正回転により前記不活化溶解液を下流側に流出させるよう配設される隔壁と、前記溶解シリンダの回転を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記溶解シリンダを実質的に同じ角度位置で正方向および逆方向に交互に繰り返し回転させる攪拌動作と、前記溶解シリンダを所定の移送角度だけ回転させる移送動作と、を交互に実行させるよう、前記溶解シリンダを制御する。
【0007】
上述の吸水性物品処理システムにおいて、前記隔壁は、螺旋状に連続して配設され、前記攪拌動作は前記溶解シリンダを360°以上540°以下の攪拌角度だけ正方向および逆方向に交互に回転させる動作であってもよい。
【0008】
上述の吸水性物品処理システムにおいて前記溶解シリンダの下流端から流出する前記不活化溶解液を濾過する濾過装置をさらに備えてもよい。
【0009】
上述の吸水性物品処理システムにおいて前記制御装置は、前記攪拌動作の間に、前記濾過装置から漉し取った固形物を排出する排出動作を実行させてもよい。
【0010】
上述の吸水性物品処理システムにおいて前記濾過装置は、濾過部材と、前記濾過部材を通過した前記不活化溶解液を回収する回収タンクと、前記濾過部材を移動および反転させることにより前記排出動作を実行させる駆動機構と、を含んでもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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