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公開番号2024038831
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143143
出願日2022-09-08
発明の名称石綿搬出方法及び石綿搬出設備
出願人鹿島建設株式会社,株式会社川野
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類B09B 5/00 20060101AFI20240313BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】石綿搬出作業の作業効率を向上させる。
【解決手段】台車10を介して石綿除去作業エリア1aから外部エリア4へ石綿を搬出する石綿搬出方法は、石綿除去作業エリア1a内で台車10及び二重梱包袋30に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程と、石綿除去作業エリア1aに接続される台車清掃エリア1b内で台車10及び二重梱包袋30に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程と、台車清掃エリア1bに接続される第1封止エリア2a内で台車10に設置された二重梱包袋30の内袋32を封止する第1封止工程と、第1封止エリア2aに接続される第2封止エリア2b内で台車10に設置された二重梱包袋30の外袋31を封止する第2封止工程と、第2封止エリア2bに接続されるとともに外部エリア4に接続される第3封止エリア2c内で台車10に設置されたコンテナバッグ20を封止する第3封止工程と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
柔軟性を有する素材で作成されたコンテナバッグが設置されるとともに前記コンテナバッグ内に二重梱包袋が設置された台車を介して石綿除去作業エリアから外部エリアへ石綿を搬出する石綿搬出方法であって、
前記石綿除去作業エリア内で前記台車及び前記二重梱包袋に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程と、
前記石綿除去作業エリアに接続される台車清掃エリア内で前記台車及び前記二重梱包袋に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程と、
前記台車清掃エリアに接続される第1封止エリア内で前記台車に設置された前記二重梱包袋の内袋を封止する第1封止工程と、
前記第1封止エリアに接続される第2封止エリア内で前記台車に設置された前記二重梱包袋の外袋を封止する第2封止工程と、
前記第2封止エリアに接続されるとともに前記外部エリアに接続される第3封止エリア内で前記台車に設置された前記コンテナバッグを封止する第3封止工程と、を含む、
石綿搬出方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
各エリア間には、空気の流れに応じてゆらめくように動く暖簾状の仕切部がそれぞれ設けられており、
前記各工程間では、前記仕切部を通じて前記台車のみが受け渡される、
請求項1に記載の石綿搬出方法。
【請求項3】
前記第1清掃工程では、前記台車及び前記二重梱包袋に対して粉塵の飛散を抑制する薬剤が噴霧される、
請求項1に記載の石綿搬出方法。
【請求項4】
前記第2清掃工程では、前記台車の車輪部に付着した付着物の拭き取りが行われ、
前記第1封止工程では、前記車輪部に付着物が付着している場合、付着物の拭き取りが行われる、
請求項1に記載の石綿搬出方法。
【請求項5】
前記第2封止工程では、床面に敷かれた粘着シートの上で前記台車が動かされる、
請求項1に記載の石綿搬出方法。
【請求項6】
前記石綿除去作業エリアへと供給される前記台車は、底壁と4つの側壁とにより形成され前記コンテナバッグ及び前記二重梱包袋が設置される収容部を有し、
前記コンテナバッグは、底部が前記底壁に接した状態において開口端が前記側壁に固定されるように側部が前記側壁に沿って設置され、
前記二重梱包袋の前記外袋は、底部が前記コンテナバッグの前記底部に接した状態において開口端が前記側壁の外側下方において固定されるように側部が前記側壁の上端で折り返され、
前記二重梱包袋の前記内袋は、底部が前記外袋の前記底部に接した状態において開口端が前記側壁の外側下方において固定されるように側部が前記側壁の上端で折り返される、
請求項1から5の何れか1つに記載の石綿搬出方法。
【請求項7】
柔軟性を有する素材で作成されたコンテナバッグが設置されるとともに前記コンテナバッグ内に二重梱包袋が設置された台車を介して石綿除去作業エリアから外部エリアへ石綿を搬出するために設けられる石綿搬出設備であって、
前記台車及び前記二重梱包袋に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程が行われる前記石綿除去作業エリアに接続され、前記台車及び前記二重梱包袋に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程が行われる台車清掃エリアと、
前記台車清掃エリアに接続され、前記台車に設置された前記二重梱包袋の内袋を封止する第1封止工程が行われる第1封止エリアと、
前記第1封止エリアに接続され、前記台車に設置された前記二重梱包袋の外袋を封止する第2封止工程が行われる第2封止エリアと、
前記第2封止エリア及び前記外部エリアに接続され、前記台車に設置された前記コンテナバッグを封止する第3封止工程が行われる第3封止エリアと、を備える、
石綿搬出設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、石綿搬出方法及び石綿搬出設備に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
石綿が使用された既存の建築物等を解体等する際の作業従事者の石綿ばく露防止対策と一般環境への石綿飛散漏えいの防止対策は極めて重要な課題とされている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
「建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル」、厚生労働省労働基準局安全衛生部化学物質対策課、環境省水・大気環境局大気環境課、令和3年3月
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1には、石綿を含む廃棄物を搬出するにあたって留意すべき事項が記載されている。具体的には、石綿を含む廃棄物は、廃棄専用袋に詰め込まれた後、さらに別の廃棄専用袋に収納され、二重に梱包された状態で作業員によって保管場所へと集積される。廃棄物が詰め込まれた廃棄専用袋の運搬作業は、基本的に作業員の手運びによって行われることから、廃棄専用袋の重さは、廃棄物が詰め込まれた状態において、作業員が持ち運びできる程度に制限される。このように廃棄専用袋の重さが制限されると、廃棄専用袋の数が増えることとなり、結果として運搬効率や保管効率が低下し、搬出作業全体の作業効率が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、石綿搬出作業の作業効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、柔軟性を有する素材で作成されたコンテナバッグが設置されるとともにコンテナバッグ内に二重梱包袋が設置された台車を介して石綿除去作業エリアから外部エリアへ石綿を搬出する石綿搬出方法であって、石綿除去作業エリア内で台車及び二重梱包袋に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程と、石綿除去作業エリアに接続される台車清掃エリア内で台車及び二重梱包袋に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程と、台車清掃エリアに接続される第1封止エリア内で台車に設置された二重梱包袋の内袋を封止する第1封止工程と、第1封止エリアに接続される第2封止エリア内で台車に設置された二重梱包袋の外袋を封止する第2封止工程と、第2封止エリアに接続されるとともに外部エリアに接続される第3封止エリア内で台車に設置されたコンテナバッグを封止する第3封止工程と、を含む。
【0007】
また、本発明は、柔軟性を有する素材で作成されたコンテナバッグが設置されるとともにコンテナバッグ内に二重梱包袋が設置された台車を介して石綿除去作業エリアから外部エリアへ石綿を搬出するために設けられる石綿搬出設備であって、台車及び二重梱包袋に付着した粉塵を粗落としする第1清掃工程が行われる石綿除去作業エリアに接続され、台車及び二重梱包袋に付着した粉塵を拭き取りまたは吸引によって除去する第2清掃工程が行われる台車清掃エリアと、台車清掃エリアに接続され、台車に設置された二重梱包袋の内袋を封止する第1封止工程が行われる第1封止エリアと、第1封止エリアに接続され、台車に設置された二重梱包袋の外袋を封止する第2封止工程が行われる第2封止エリアと、第2封止エリア及び外部エリアに接続され、台車に設置されたコンテナバッグを封止する第3封止工程が行われる第3封止エリアと、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、石綿搬出作業の作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態に係る石綿搬出設備のエリア構成を示した平面図である。
本発明の実施形態に係る石綿搬出方法について説明するための図である。
本発明の実施形態に係る石綿搬出方法において用いられる台車の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る石綿搬出方法及び石綿搬出設備について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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