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公開番号2024013465
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022115564
出願日2022-07-20
発明の名称廃棄物処理システム
出願人日本碍子株式会社
代理人個人
主分類B09B 3/00 20220101AFI20240125BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】廃棄物を効率的に集約して処理できる廃棄物処理システムを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による廃棄物処理システムは、廃棄物処理施設と;廃棄物処理施設に廃棄物を輸送する廃棄物輸送ラインと;廃棄物輸送ラインに廃棄物を流入させる廃棄物流入ラインと;を備えている。廃棄物輸送ラインには、廃棄物を輸送するための輸送流体が流れている。廃棄物処理施設は、廃棄物と輸送流体との混合物を受け入れて、前記混合物の性状に応じて処理するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物処理施設と;
前記廃棄物処理施設に廃棄物を輸送する廃棄物輸送ラインと;
前記廃棄物輸送ラインに廃棄物を流入させる廃棄物流入ラインと;を備え、
前記廃棄物輸送ラインには、廃棄物を輸送するための輸送流体が流れており、
前記廃棄物処理施設は、廃棄物と輸送流体との混合物を受け入れて、前記混合物の性状に応じて処理するように構成されている、廃棄物処理システム。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記輸送流体が下水であり、前記廃棄物処理施設が活性汚泥により下水を処理するように構成されている、請求項1に記載の廃棄物処理システム。
【請求項3】
前記廃棄物処理施設は、廃棄物を含む下水の処理により生じた、大形の固形分、余剰汚泥、および、これらの混合物をガス化するガス化炉を備える、請求項2に記載の廃棄物処理システム。
【請求項4】
前記廃棄物処理システムは、前記廃棄物流入ラインの上流側に、廃棄物を裁断して小片化したり、廃棄物を粉砕して粉化したり、あるいはガスを分解して副生成物の粉末廃棄物を排出する装置を備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の廃棄物処理システム。
【請求項5】
前記ガスを分解して副生成物の粉末廃棄物を排出する装置は、メタンガスを分解して水素ガスと炭素粉末とを生成するメタン分解装置であり、
前記廃棄物流入ラインは、前記メタン分解装置と前記廃棄物輸送ラインとを接続して、前記メタン分解装置により生成した炭素粉末を、廃棄物として前記廃棄物輸送ラインに流入させる、請求項4に記載の廃棄物処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物処理システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
家庭分野や産業分野において発生する各種の廃棄物は、最終的に処理して安定化または再利用する必要がある(例えば、非特許文献1参照)。この場合、当該廃棄物は、通常、輸送車などによるバッチ輸送によって処理場まで搬送されて処理される。そのため、廃棄物の輸送頻度が高く、廃棄物の処理コストが増大するという問題がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
尹 鍾進著、「静脈物流に関する研究の動向と課題」、運輸政策研究、Vol.12 No.3 2009 Autumn
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主たる目的は、廃棄物を効率的に集約して処理できる廃棄物処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本発明の実施形態に係る廃棄物処理システムは、廃棄物処理施設と;前記廃棄物処理施設に廃棄物を輸送する廃棄物輸送ラインと;前記廃棄物輸送ラインに廃棄物を流入させる廃棄物流入ラインと;を備えている。上記廃棄物輸送ラインには、廃棄物を輸送するための輸送流体が流れている。上記廃棄物処理施設は、廃棄物と輸送流体との混合物を受け入れて、当該混合物の性状に応じて処理するように構成されている。
[2]上記[1]に記載の廃棄物処理システムにおいて、上記輸送流体が下水であり、上記廃棄物処理施設が活性汚泥により下水を処理するように構成されていてもよい。
[3]上記[2]に記載の廃棄物処理システムにおいて、上記廃棄物処理施設は、ガス化炉を備えていてもよい。ガス化炉は、廃棄物を含む下水の処理により生じた、大形の固形分、余剰汚泥、および、これらの混合物をガス化する。
[4]上記[1]から[3]のいずれかに記載の廃棄物処理システムは、上記廃棄物流入ラインの上流側に、廃棄物を裁断して小片化したり、廃棄物を粉砕して粉化したり、あるいはガスを分解して副生成物の粉末廃棄物を排出する装置を備えていてもよい。
[5]上記[4]に記載の廃棄物処理システムにおいて、上記ガスを分解して副生成物の粉末廃棄物を排出する装置は、メタンガスを分解して水素ガスと炭素粉末とを生成するメタン分解装置であってもよい。上記廃棄物流入ラインは、メタン分解装置と廃棄物輸送ラインとを接続して、メタン分解装置により生成した炭素粉末を、廃棄物として上記廃棄物輸送ラインに流入させる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、廃棄物を効率的に集約して処理できる廃棄物処理システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の1つの実施形態に係る廃棄物処理システムの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。
【0009】
A.廃棄物処理システムの概略
図1は、本発明の1つの実施形態に係る廃棄物処理システムの概略構成図である。
図示例の廃棄物処理システム100は、廃棄物処理施設1と、廃棄物輸送ライン2と、廃棄物流入ライン3と、を備えている。廃棄物輸送ライン2には、廃棄物を輸送するための輸送流体が流れている。廃棄物輸送ライン2は、管路によって、廃棄物処理施設1に廃棄物を輸送可能である。廃棄物流入ライン3は、廃棄物輸送ライン2に廃棄物を流入可能である。廃棄物は、代表的には炭素成分を含む炭素含有廃棄物であり、より具体的には、炭素成分を含む小片状あるいは粉末状の物質である。廃棄物処理施設1は、廃棄物と輸送流体との混合物を受け入れて、当該混合物の性状に応じて処理するように構成されている。廃棄物処理施設1は、廃棄物輸送ライン2から送られてくる廃棄物を集合して処理できる。廃棄物処理施設1は、輸送流体と廃棄物との混合物を一体として処理してもよいし、混合体を複数成分に分離して、それぞれの成分ごとに適切な方法で処理してもよい。複数成分への分離は、例えば、液体の多い成分と固体の多い成分への分離や、気体の多い成分と液体の多い成分への分離が考えられる。
このような構成によれば、色々な場所で発生する廃棄物を効率的に輸送および集約して一括して処理することができる。
【0010】
廃棄物輸送ライン2に流れる輸送流体には、空気や施設の排気などの気体を用いてもよいし、河川水や下水などの液体を用いてもよいし、これらの混合物を用いてもよい。
1つの実施形態において、輸送流体は、下水である。つまり、廃棄物輸送ライン2は、代表的には、下水道であり、廃棄物処理施設1に下水を供給可能である。廃棄物処理施設1は、例えば、活性汚泥により下水を処理するように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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