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公開番号2024053836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160284
出願日2022-10-04
発明の名称有機系廃棄物処理方法及び装置、並びに有機物の生産方法
出願人りんかい日産建設株式会社,株式会社ピーシーエス
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B09B 3/45 20220101AFI20240409BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】貝殻を含む有機系廃棄物を亜臨界水処理する場合において、締固めの十分な処理生成物を生成しつつ、処理生成物の減少を図り、更には土壌汚染成分の溶出を抑制する有機系廃棄物処理方法及び装置並びに有機物の生産方法を提供する。
【解決手段】貝殻を含む有機系廃棄物を圧力容器21に投入する。投入ステップの直前に、投入ステップと同時に又は投入ステップの直後に、籾殻を含む重金属処理剤を圧力容器21内に投入する。次に、圧力容器21に水蒸気を供給し、圧力容器内21において、貝殻を含む有機系廃棄物を攪拌しながら亜臨界状態の水を用いて加温及び加圧し、加温及び加圧により水蒸気の状態から亜臨界状態になった水を用いて貝殻を含む有機系廃棄物を分解する亜臨界水処理を行う。亜臨界水処理を行った貝殻を含む有機系廃棄物を、圧力容器21から取り出し、冷却部3で冷却する。籾殻の有機系廃棄物に占める添加率は、5wt%以上20wt%以下である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
貝殻を含む有機系廃棄物を圧力容器に投入する投入ステップと、
前記圧力容器に水蒸気を供給し、前記圧力容器内において、貝殻を含む有機系廃棄物を攪拌しながら加温及び加圧し、加温及び加圧により水蒸気の状態から亜臨界状態になった水を用いて貝殻を含む有機系廃棄物を分解する亜臨界水処理を行う亜臨界水処理ステップと、
前記亜臨界水処理を行った貝殻を含む有機系廃棄物を、前記圧力容器から取り出して冷却する冷却ステップと、
前記投入ステップの直前に、前記投入ステップと同時に又は前記投入ステップの直後に、籾殻を含む重金属処理剤を、貝殻を含む有機系廃棄物に添加する重金属処理剤添加ステップと、
を備え、
前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が5wt%以上20wt%以下である、有機系廃棄物処理方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が5wt%以上10wt%以下である、請求項1に記載の有機系廃棄物処理方法。
【請求項3】
前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が10wt%以上15wt%以下である、請求項1に記載の有機系廃棄物処理方法。
【請求項4】
前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が15wt%以上20wt%以下である、請求項1に記載の有機系廃棄物処理方法。
【請求項5】
水蒸気が供給され、投入された貝殻を含む有機系廃棄物を攪拌しながら加温及び加圧し、加温及び加圧により水蒸気の状態から亜臨界状態になった水を用いて貝殻を含む有機系廃棄物を分解する亜臨界水処理を行うための圧力容器を有する亜臨界水処理装置と、
前記圧力容器から取り出された、前記亜臨界水処理を行った貝殻を含む有機系廃棄物を冷却するための冷却部と、
を備え、
貝殻を含む有機系廃棄物の前記圧力容器への投入の直前に、貝殻を含む有機系廃棄物の前記圧力容器への投入と同時に又は貝殻を含む有機系廃棄物の前記圧力容器への投入の直後に、籾殻を含む重金属処理剤が貝殻を含む有機系廃棄物に添加され、
前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が5wt%以上20wt%以下である、有機系廃棄物処理装置。
【請求項6】
前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が5wt%以上10wt%以下である、請求項5に記載の有機系廃棄物処理装置。
【請求項7】
前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が10wt%以上15wt%以下である、請求項5に記載の有機系廃棄物処理装置。
【請求項8】
前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が15wt%以上20wt%以下である、請求項5に記載の有機系廃棄物処理装置。
【請求項9】
前記亜臨界水処理装置は、取り外し可能なアンカーボルトによって設置面に固定される、請求項5に記載の有機系廃棄物処理装置。
【請求項10】
有機物の生産方法であって、
貝殻を含む有機系廃棄物を圧力容器に投入する投入ステップと、
前記圧力容器に水蒸気を供給し、前記圧力容器内において、貝殻を含む有機系廃棄物を攪拌しながら加温及び加圧し、加温及び加圧により水蒸気の状態から亜臨界状態になった水を用いて貝殻を含む有機系廃棄物を分解する亜臨界水処理を行う亜臨界水処理ステップと、
前記亜臨界水処理を行って分解された有機物を、前記圧力容器から取り出して冷却する冷却ステップと、
前記投入ステップの直前に、前記投入ステップと同時に又は前記投入ステップの直後に、籾殻を含む重金属処理剤を、貝殻を含む有機系廃棄物に添加する重金属処理剤添加ステップと、
を備え、
前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が5wt%以上20wt%以下である、
有機物の生産方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機系廃棄物処理方法及び装置、並びに有機物の生産方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、表層が圧縮除去されたペットボトルの圧搾物の分散等によって生じる廃プラスチックのような有機系廃棄物を処理するために亜臨界水処理を行う亜臨界水処理装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
このような亜臨界水処理装置では、有機系廃棄物が亜臨界水処理装置の圧力容器に投入される。そして、圧力容器に水蒸気が供給され、圧力容器内において、有機系廃棄物を攪拌しながら加温及び加圧し、加温及び加圧により水蒸気の状態から亜臨界状態になった水を用いて有機系廃棄物を分解する亜臨界水処理が行われる。亜臨界状態になった水は、例えば、160~220℃及び1.6~3.0MPaの水である。
【0004】
亜臨界水処理を行った有機系廃棄物は、盛土等として利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-127845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
有機系廃棄物として、貝殻、汚泥を含む貝殻、土壌を含む貝殻等のような貝殻を含む有機系廃棄物が生じることがある。例えば、火力発電所などに使用する各種機器の冷却用の海水は、海水取水用のトンネルを通じて発電所に供給されるところ、この海水取水用トンネルの内壁には多くの貝殻が付着し、付着した貝殻の除去物は、有機系廃棄物として処理される。
【0007】
貝殻を含む有機系廃棄物を亜臨界水処理した場合、処理生成物は盛土等に利用できる。もっとも、盛土として利用するにはトラフィカビリティの確保、言い換えると処理生成物の締固めが十分であることが必要となる。また、処理生成物の全てが有効利用できるわけではなく、処理生成物をそのまま廃棄処理場に廃棄する場合もあるところ、廃棄処理場の廃棄処理能力には限界があり、処理生成物の質量や容積を減少することが望まれる。更には、盛土として利用する場合には、土壌汚染対策から、土壌汚染成分の溶出を抑える必要がある。
【0008】
本発明の目的は、貝殻を含む有機系廃棄物を亜臨界水処理する場合において、締固めの十分な処理生成物を生成しつつ、処理生成物の減少を図り、更には土壌汚染成分の溶出を抑制する有機系廃棄物処理方法及び装置並びに有機物の生産方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による有機系廃棄物処理方法は、貝殻を含む有機系廃棄物を圧力容器に投入する投入ステップと、圧力容器に水蒸気を供給し、圧力容器内において、貝殻を含む有機系廃棄物を攪拌しながら加温及び加圧し、加温及び加圧により水蒸気の状態から亜臨界状態になった水を用いて貝殻を含む有機系廃棄物を分解する亜臨界水処理を行う亜臨界水処理ステップと、亜臨界水処理を行った貝殻を含む有機系廃棄物を、圧力容器から取り出して冷却する冷却ステップと、前記投入ステップの直前に、前記投入ステップと同時に又は前記投入ステップの直後に、籾殻を含む重金属処理剤を、貝殻を含む有機系廃棄物に添加する重金属処理剤添加ステップと、を有し、前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が5wt%以上20wt%以下である。
【0010】
本発明による有機系廃棄物処理方法において、好適には、前記籾殻の有機系廃棄物に占める添加率が5wt%以上10wt%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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