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公開番号2024068038
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022188738
出願日2022-11-07
発明の名称磁気をおびた空気に対して流速を下げて使用する低酸素型熱分解炉用磁石容器
出願人株式会社GATEKEEPER
代理人
主分類B09B 3/40 20220101AFI20240510BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】磁力をおびた空気を使用する低酸素型熱反応炉における磁石容器に関して、構造が単純で、熱による磁力低下を抑制し、磁石の磁界、磁束を考慮した効率の良い永久磁石専用容器を提供する。
【解決手段】円筒型磁石2の側面と非磁性素材による、容器との内壁面との間に空間を設け磁石に対する冷却と流入する空気の、容器内部の流速を下げ、流入する空気に対しての、磁力の影響を向上させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
全ての磁気をおびた空気を用いる低温熱分解装置に使用される円筒型永久磁石の為の、非磁性素材を用いた容器

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気をおびた空気を用い、低温下で熱分解を可能とした、低酸素型熱分解装置に使用する非磁性素材を使用した、永久磁石容器に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
かつて、ゴミ処理と言えば焼却が一般的であった。しかし、ダイオキシン問題。NOx問題があり、特に小型の焼却炉は使われなくなった。その中で、現在、磁気をおびた空気を用い、低酸素状態下で熱分解を可能とする装置が現れた。その、熱分解装置に使用する永久磁石の形状は概ね円筒型であり、装置外部からの空気供給用管の先に、当該、永久磁石を収めた容器を接続させ、その容器から、概ね、二重構造の熱分解装置内部の熱分解窯へ磁気をおびた空気を供給するための管を接続させている。その、容器は円筒型永久磁石の側面と、当該容器の内面が密接している形状が多く採用されている。つまり、円筒型永久磁石の中心部に存在する内筒(管)に空気を通過させて、磁気をおびさせるというものである。磁石は熱を帯びると磁力は低下し、また、磁界は円筒型磁石の全体に存在する。勿論、中心部が最も磁力が強いことは理解しているが、磁気をおびた、わずかな空気供給による低酸素型熱分解装置においては、その供給される空気に対して磁気の影響を受けやすくするための、空気の流速と磁気と磁場を考慮した効率の良い永久磁石専用容器が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-117534
特開2004-33966
特開2004-91367
特開2005-29600
特開2009-6300
特許第5044718号
【非特許文献】
【0004】
日本金属学会誌 第61巻 第12号(1997)1272-1277
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
低酸素状態を維持しなければならない磁気をおびた空気を使用する熱分解装置においては、供給する空気量、並びに、その流速も限りなく遅くしなければ低酸素状態の維持も不可能となる。また、空気に対する磁気の影響も減少することとなる。また、円筒磁石側面と容器内面が接触した状態では、磁力低下の原因となる冷却効果と、磁石そのものが持つ磁界と磁力の効果を十分に活用しているとはいいがたい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明においては、永久磁石の形状を、円筒型を前提とし、当該、円筒磁石のNとSの磁束の向きは円筒に対して縦方向のものとする。また、その容器の素材は非磁性素材を使用し、磁場の安定化を図るものとする。容器も円筒型とし、空気流入側と排出側には空気流入用、並びに空気排出用の、使用する円筒型永久磁石の中心にある内筒(管)の口径と近似したパイプを持たせ、容器内壁と円筒永久磁石の側面との隙間は、当該円筒型磁石の中心に存在する内筒(管)の縦方向の円の面積と、近似か、僅かに広くなるように容器内部と磁石側面に対して隙間を持たせたフローティング配置とする。
【発明の効果】
【0007】
磁気を帯びた空気を使用する低酸素型熱分解装置は、供給する空気量も僅かなものでなければならない。また、永久磁石の熱による磁力低下等も考慮しなければならないが、本発明においては、容器内部を通過する空気の流速も僅かだが緩やかとなり磁力が空気に与える効果(現象)も向上する。また、容器内壁と円筒磁石の側面と隙間を持たせることで、常に新規流入空気により温度上昇を防ぐこととなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一般的円筒型磁石の極性を示す図である。
磁束と磁界の在り方示す図である。
円筒型磁石の複数セット例示す図である。
非磁性磁石容器における円筒磁石の配置示す図である。
非磁性金属容器における円筒型磁石のセット例示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
円筒型永久磁石はフェライト、アルコニ、サマリウムコバルト、ネオジムと種類があるが、実施例としてネオジム磁石を採用し、当該、容器は磁力の影響を受けない金属(SUS304等の耐腐食性を持つもの)から、耐熱性を持つ樹脂(耐熱塩ビ管等)等が素材として考えられ、また、機械加工、溶接、あるいは接着等の加工がしやすいものとし、磁石のフローティング・セット(固定方法)方法は、容器外部からの、複数の螺子による固定で磁石をセットする。また、複数設置の場合は、各々、円筒磁石の中心部内筒がつながるパイプ等で接続する。ただし、パイプを用いずに円筒磁石縦方向面そのものを密接させて容器内部にセットすることも可能である。なお、磁石固定方法とセット方法を限定するものではない。
【実施例】
【0010】
多くの磁力をおびた低酸素型熱分解装置は、二重構造となっており、内部の熱反応窯には複数の空気供給用の噴射管を備えている。また、その空気供給元は浄化槽用電動エアポンプから、一般的エア・コンプレッサーまで使用することが可能であるが、どれも流量調整用バルブにより、供給量を調整可能としている。本発明の容器も、同様の方法で供給量を調整するタイプの低酸素型熱分解装置用として考えられたものである。よって、空気供給元から、本体内部までの間に接続するものであり、当該低酸素型熱分解装置に設けられた空気供給用の噴射管、各々に対して1個使用するものである。低酸素型熱分解装置内部の空気供給用の噴射管との接続に関しては、金属パイプ(フレキシブル・パイプ等)を使用することが一般的であるが、装置内部の熱反応窯と装置外郭(本体)との間の温度は高熱にはならないので、耐熱性の高いゴムやシリコン等を原料とするホースやパイプと接続することも可能である。
【産業上の利用可能性】
(【0011】以降は省略されています)

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