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公開番号2024074662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-31
出願番号2022185968
出願日2022-11-21
発明の名称有機廃棄物の熱分解装置及び熱分解方法
出願人活水プラント株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B09B 3/40 20220101AFI20240524BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】有機廃棄物の熱分解と並行して熱分解から生じる乾留ガスを利用することができる熱分解装置を提供すること。
【解決手段】熱分解装置は、有機廃棄物としての廃プラスチックWPをスクリュ羽根13の回転によって移動させながら連続的に乾留する円筒形状の乾留槽1と、乾留槽1を覆い乾留槽1をバイオマス燃料BFの燃焼により加熱する加熱炉3と、加熱されることによって廃プラスチックWPの熱分解から生じる炭化物CBを回収する回収装置7と、廃プラスチックWPの熱分解から生じる乾留ガスDGを導出する導出路15と、を備える。導出路15から導出された乾留ガスDGは、導出路15の直上に設けられた第1燃焼炉4で燃焼され、さらに第2燃焼炉5で燃焼される。加熱炉3、第1燃焼炉4及び第2燃焼炉5で発生した熱は、熱媒体路6を通り、熱可動機器のバイナリー発電機65へと送られる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
有機廃棄物を乾留する乾留槽と、該有機廃棄物を乾留するために該乾留槽を加熱する加熱炉と、を備える熱分解装置であって、
該乾留槽に、該有機廃棄物の乾留によって生じる乾留ガスを導出する導出路と、該導出路の直上に、該乾留ガスを燃焼する第1燃焼炉と、を備え、
該加熱炉及び該第1燃焼炉に、該加熱炉及び該第1燃焼炉から発生する熱を伝導する熱媒体が循環する熱媒体路を備え、
該熱媒体路に、該熱を利用して可動する熱可動機器が備えられていることを特徴とする熱分解装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記第1燃焼炉の下流に、該第1燃焼炉で生じた排気ガスを燃焼する第2燃焼炉を備えることを特徴とする請求項1に記載の熱分解装置。
【請求項3】
前記第2燃焼炉の下流に、該第2燃焼炉で生じた排気ガスを浄化する触媒を備えることを特徴とする請求項2に記載の熱分解装置。
【請求項4】
前記熱可動機器がバイナリー発電機であることを特徴とする請求項1に記載の熱分解装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の熱分解装置の前記加熱炉の燃焼の燃料に、バイオマス燃料を使用することを特徴とする有機廃棄物の熱分解方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、有機廃棄物を熱分解し、有機廃棄物から熱分解された炭化物を回収する熱分解装置及び熱分解方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、有機廃棄物を熱分解し、有機廃棄物から熱分解された炭化物を回収する熱分解装置として、内容物の有機廃棄物を熱分解させる乾留槽と、乾留槽を加熱する加熱炉と、熱分解から生じる炭化物や乾留ガスを回収する回収装置と、を備える熱分解装置が、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-79361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された熱分解装置では、回収された乾留ガスは、揮発油や油滴に分別され、保管され、再利用される。しかし、乾留ガスの分別や保管は、費用や場所が必要とされるため、有機廃棄物の熱分解と並行して乾留ガスを利用したいという要望があった。
【0005】
本発明は、上記にかんがみて、有機廃棄物の熱分解と並行して熱分解から生じる乾留ガスを利用することができる熱分解装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る熱分解装置は、有機廃棄物を乾留する乾留槽と、該有機廃棄物を乾留するために該乾留槽を加熱する加熱炉と、を備える熱分解装置であって、
該乾留槽に、該有機廃棄物の乾留によって生じる乾留ガスを導出する導出路と、該導出路の直上に、該乾留ガスを燃焼する第1燃焼炉と、を備え、
該加熱炉及び該第1燃焼炉に、該加熱炉及び該第1燃焼炉から発生する熱を伝導する熱媒体が循環する熱媒体路を備え、
該熱媒体路に、該熱を利用して可動する熱可動機器が備えられていることを特徴とする。
【0007】
本発明の熱分解装置によれば、乾留槽に投入された有機廃棄物は、乾留槽を加熱する加熱炉によって空気を断った状態で加熱され、加熱されることによって乾留(熱分解)され、燃料、土壌改良剤又は水質浄化剤などとして利用することができる炭化物として再生することができる。また、有機廃棄物の乾留によって生じた乾留ガスが第1燃焼炉で燃焼され、加熱炉と第1燃焼炉で発生する熱が熱媒体によって熱可動機器に伝導され、熱可動機器を可動させることができるため、有機廃棄物の熱分解と並行して熱分解から生じる乾留ガスを利用することができる。
【0008】
ここで、上記熱分解装置において、前記第1燃焼炉の下流に、該第1燃焼炉で生じた排気ガスを燃焼する第2燃焼炉を備える構成とすることができる。
【0009】
これによれば、第1燃焼炉で燃焼しきれなかった乾留ガスを燃焼させることができる。
【0010】
また、上記熱分解装置において、前記第2燃焼炉の下流に、該第2燃焼炉で生じた排気ガスを浄化する触媒を備える構成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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