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公開番号2024065272
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174039
出願日2022-10-31
発明の名称使用済み吸収性物品用処理剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類B09B 3/70 20220101AFI20240508BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】本発明は、使用済み吸収性物品の吸水性樹脂を効率よく脱水することが可能な技術に関する。
【解決手段】本発明の一形態に係る使用済み吸収性物品用処理剤は、吸水性樹脂を含む使用済み吸収性物品用の処理剤であって、多価金属塩と、ノニオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤の少なくとも一種からなる界面活性剤と、を含有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吸水性樹脂を含む使用済み吸収性物品用の処理剤であって、
多価金属塩と、
ノニオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤の少なくとも一種からなる界面活性剤と、
を含有する使用済み吸収性物品用処理剤。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記界面活性剤が、ノニオン性界面活性剤を含む
請求項1に記載の使用済み吸収性物品用処理剤。
【請求項3】
前記ノニオン性界面活性剤のHLB値が、8.0以上である
請求項2に記載の使用済み吸収性物品用処理剤。
【請求項4】
前記ノニオン性界面活性剤のHLB値が、9.0以上15.0以下である
請求項3に記載の使用済み吸収性物品用処理剤。
【請求項5】
前記ノニオン性界面活性剤の少なくとも一種が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルである
請求項2から4のいずれか一項に記載の使用済み吸収性物品用処理剤。
【請求項6】
前記界面活性剤の含有量は、1質量部の前記多価金属塩に対して0.01質量部以上である
請求項1から5のいずれか一項に記載の使用済み吸収性物品用処理剤。
【請求項7】
使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂を脱水する使用済み吸収性物品の処理方法であって、
多価金属塩と、ノニオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤の少なくとも一種からなる界面活性剤と、を含有する処理液に、前記使用済み吸収性物品を浸漬する工程を含む
使用済み吸収性物品の処理方法。
【請求項8】
前記界面活性剤が、ノニオン性界面活性剤を含む
請求項7に記載の使用済み吸収性物品の処理方法。
【請求項9】
前記処理液における前記界面活性剤の濃度が、30ppm以上である
請求項7又は8に記載の使用済み吸収性物品の処理方法。
【請求項10】
前記使用済み吸収性物品は、
吸水性樹脂を含む吸収体と、
前記吸収体を被覆する被覆材と、を有し、
前記被覆材が、不織布で構成された防漏性シートを含む
請求項7から9のいずれか一項に記載の使用済み吸収性物品の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水性樹脂を含む使用済み吸収性物品を処理する技術に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
紙おむつ等の吸収性物品は、吸収性を高めるため、吸水性樹脂を含むことがある。吸水性樹脂は、多量の水分を吸収し膨潤する性質を有する。このため、吸水性樹脂を含む吸収性物品は、使用後に吸収された水分によって重くなり、廃棄の負担を増大させ得る。さらに、多量の水分を含んだ使用済み吸収性物品は、焼却処理の妨げとなり、環境負荷を高めるという問題もある。
【0003】
そこで、吸水性樹脂を含む使用済み吸収性物品を脱水処理する技術が知られている。例えば、特許文献1には、塩化カルシウム等の2価の金属イオンを含む処理液を用いて、使用済み紙おむつから水分を離水させる技術が開示されている。また、特許文献2には、多価金属イオンを含む水溶液中で使用済み衛生用品に物理的な力を作用させ、高吸水性ポリマーを脱水する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-112725号公報
特開2017-193819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の使用済み吸収性物品の脱水処理は、使用済み吸収性物品の水分量が十分に減少するまでに長時間を要する。このため、使用済み吸収性物品をより効率よく脱水する技術が求められている。
【0006】
本発明は、使用済み吸収性物品の吸水性樹脂を効率よく脱水することが可能な技術に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る使用済み吸収性物品用処理剤は、吸水性樹脂を含む使用済み吸収性物品用の処理剤であって、
多価金属塩と、
ノニオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤の少なくとも一種からなる界面活性剤と、
を含有する。
【0008】
本発明の他の形態に係る使用済み吸収性物品の処理方法は、使用済み吸収性物品に含まれる吸水性樹脂を脱水する使用済み吸収性物品の処理方法であって、
多価金属塩と、ノニオン性界面活性剤又はアニオン性界面活性剤の少なくとも一種からなる界面活性剤と、を含有する処理液に、前記使用済み吸収性物品を浸漬する工程を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、使用済み吸収性物品の吸水性樹脂を効率よく脱水することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る使用済み吸収性物品の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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