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公開番号2024065541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174466
出願日2022-10-31
発明の名称廃棄物又は排水処理方法
出願人株式会社オメガ
代理人
主分類B09B 3/40 20220101AFI20240508BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】廃棄物や排水処理の熱効率を向上させることができる廃棄物又は排水処理方法を提供しようとするもの。
【解決手段】この廃棄物処理方法は、廃棄物Mを気化させる加熱気化工程1と、気化成分Vを回収するスクラバー工程Sと、スクラバー工程S後の排ガスを熱処理する加熱熱処理工程Hとを有し、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用するようにした。この排水処理方法は、排水Wを蒸発させる加熱気化工程1と、蒸発成分Vを回収するスクラバー工程Sと、スクラバー工程S後の排ガスを熱処理する加熱熱処理工程Hとを有し、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用するようにした。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
廃棄物(M)を気化させる加熱気化工程(1)と、気化成分(V)を回収するスクラバー工程(S)と、スクラバー工程(S)後の排ガスを熱処理する加熱熱処理工程(H)とを有し、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用するようにしたことを特徴とする廃棄物処理方法。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
排水(W)を蒸発させる加熱気化工程(1)と、蒸発成分(V)を回収するスクラバー工程(S)と、スクラバー工程(S)後の排ガスを熱処理する加熱熱処理工程(H)とを有し、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用するようにしたことを特徴とする排水処理方法。
【請求項3】
前記加熱気化工程(1)の熱源と加熱熱処理工程(H)の熱源として同一の熱源を使用するようにした請求項1又は2記載の廃棄物又は排水処理方法。
【請求項4】
前記加熱熱処理工程(H)で排ガスを900℃以上に加熱して200℃以下に急冷するようにした請求項1乃至3のいずれかに記載の廃棄物又は排水処理方法。
【請求項5】
前記加熱気化工程(1)で廃棄物(M)又は排水(W)中の有機成分を熱分解させるようにした請求項1乃至4のいずれかに記載の廃棄物又は排水処理方法。
【請求項6】
前記スクラバー工程(S)でスクラバー水にオゾン(O
3
)を共存させて電気分解するようにした請求項1乃至5のいずれかに記載の廃棄物又は排水処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、廃棄物又は排水処理方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、物理化学的に処理を行う排水処理方法に関する提案があった(特許文献1)。
この排水処理方法は、排水の汚れ成分の濃度を自己処理放流水により平準化して吸着剤槽に通す吸着濾過工程を有し、前記吸着濾過工程では排水の濃度を適正処理可能な濃度域になるように自己処理放流水をフィードバックして排水原水側に混合し、自己処理放流水の濃度が放流基準値の濃度に上昇するまでの時間帯と吸着剤を賦活再生する時間帯とが重複しないようにしており、吸着剤の量をできるだけ少ない量に最適化して処理することができるので、従来よりも適正処理をすることができる、というものである。
これに対し、廃棄物や排水処理の熱効率を向上させることができる廃棄物や排水の処理方法に対する要望があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-18403
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこでこの発明は、廃棄物や排水処理の熱効率を向上させることができる廃棄物又は排水の処理方法を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明の廃棄物処理方法は、廃棄物を気化させる加熱気化工程と、気化成分を回収するスクラバー工程と、スクラバー工程後の排ガスを熱処理する加熱熱処理工程とを有し、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用するようにしたことを特徴とする。
【0006】
この廃棄物処理方法は、廃棄物を気化させる加熱気化工程と、気化成分を回収するスクラバー工程と、スクラバー工程後の排ガスを熱処理する加熱熱処理工程とを有するので、加熱気化工程で廃棄物(例えば廃プラスチック)を気化させ、スクラバー工程(電解水や・Oラジカル水で浄化する)で廃棄物の気化成分を回収して含有される有機成分などを浄化し、加熱熱処理工程でスクラバー工程後の排ガスを例えば約650℃で熱分解してより無害化することができる。
そして、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用するようにしたので、廃棄物処理の熱効率を向上させることができる。ここで、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用する態様として、加熱気化工程の廃熱を加熱熱分解工程で利用することや、加熱熱分解工程の廃熱を加熱気化工程で利用することを例示することができる。
【0007】
(2)この発明の排水処理方法は、排水を蒸発させる加熱気化工程と、蒸発成分を回収するスクラバー工程と、スクラバー工程後の排ガスを熱処理する加熱熱処理工程とを有し、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用するようにしたことを特徴とする。
この排水処理方法は、排水を蒸発させる加熱気化工程と、蒸発成分を回収するスクラバー工程と、スクラバー工程後の排ガスを熱処理する加熱熱処理工程とを有するので、加熱気化工程(例えば排水を常圧で約100℃に加熱して蒸発させる)で汚れ成分として有機成分などを含有する排水を蒸発させ、スクラバー工程(電解水や・Oラジカル水で浄化する)で蒸発した排水の水分を回収して含有される有機成分などを浄化し、加熱熱処理工程でスクラバー工程後の排ガスを例えば約650℃で熱分解してより無害化することができる。
【0008】
そして、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用するようにしたので、排水処理の熱効率を向上させることができる。ここで、前記いずれかの加熱工程の廃熱を他の加熱工程で利用する態様として、加熱気化工程の廃熱を加熱熱分解工程で利用することや、加熱熱分解工程の廃熱を加熱気化工程で利用することを例示することができる。
【0009】
(3)前記加熱気化工程の熱源と加熱熱処理工程の熱源として同一の熱源を使用するようにしてもよい。
このようにすると、加熱気化工程の熱源(LNGバーナー等)と加熱熱処理工程の熱源として同一の熱源を使用することにより、例えば加熱熱処理工程後の排ガス(有機成分の熱分解成分であるメタン等を含む)を加熱気化工程の熱源(バーナーの燃焼ガス等)中に供給して、廃棄物処理の熱効率を向上させることができると共に、装置全体の構造をシンプルなものとすることができ、更には有機成分の熱分解成分であるメタン(温室効果ガス)等をここで燃焼させて環境への放出を阻止することができる。
【0010】
(4)前記加熱熱処理工程で排ガスを900℃以上に加熱して200℃以下に急冷するようにしてもよい。
このようにすると、加熱熱処理工程で排ガスを有機成分の分子構造がばらばらになる900℃以上に加熱し、これによりばらばらになった分子相互が再合成しない200℃以下に急冷することにより、ダイオキシン類の生成や成長を回避することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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