TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024076126
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187529
出願日2022-11-24
発明の名称フロンボンベの処理方法
出願人DOWAエコシステム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B09B 3/40 20220101AFI20240529BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】フロンの無害化処理時にフロンボンベを効率よく処理できるフロンボンベの処理方法を提供する。
【解決手段】液化フロンが充填されたフロンボンベ20からフロンガスを気化させる際のフロンボンベ20の処理方法であって、複数本のフロンボンベ20を収容可能なコンテナ10にフロンボンベ20を収容し、コンテナ10を荷役運搬車両で運搬してコンテナ10を温浴槽に浸漬し、フロンボンベ20内の液化フロンを気化させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化フロンが充填されたフロンボンベからフロンガスを気化させる際のフロンボンベの処理方法であって、
複数本のフロンボンベを収容可能なコンテナにフロンボンベを収容し、
前記コンテナを荷役運搬車両で運搬して前記コンテナを温浴槽に浸漬し、前記フロンボンベ内の液化フロンを気化させることを特徴とする、フロンボンベの処理方法。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記フロンボンベ内の液化フロンを気化させた後、前記フロンボンベの液体用接続口と油回収容器とをホースで接続し、前記フロンボンベ内に圧力をかけて前記フロンボンベ内の残存油を排出させることを特徴とする、請求項1に記載のフロンボンベの処理方法。
【請求項3】
前記フロンボンベ内の液化フロンを気化させた後、前記フロンボンベを前記コンテナに収容したまま前記コンテナを傾転させて、前記フロンボンベ内の残存油を排出させることを特徴とする、請求項1に記載のフロンボンベの処理方法。
【請求項4】
前記コンテナは、角パイプをフレーム状に組み立てて構成され、各側面に開口が形成されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のフロンボンベの処理方法。
【請求項5】
前記コンテナは、側面のいずれか一面が開放されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のフロンボンベの処理方法。
【請求項6】
前記コンテナは、底面がメッシュ状または格子状であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のフロンボンベの処理方法。
【請求項7】
前記コンテナの下方には、フォークリフトの爪を挿入可能な差し込み部が設けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のフロンボンベの処理方法。
【請求項8】
前記コンテナに、収容した前記フロンボンベの側面に巻き付けた固定用ベルトを係止可能な係止部材が設けられていることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のフロンボンベの処理方法。
【請求項9】
前記コンテナは、100kg回収用のフロンボンベが最大で6本収容できることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のフロンボンベの処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フロンの無害化処理において、液化フロンを気化させる際のフロンボンベの処理方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、地球環境への影響を考慮し、エアコンや冷蔵庫、カーエアコン等の機械類に用いられていたフロンを無害化する処理が行われている。
【0003】
フロン処理の方法として、例えば特許文献1に、廃プラスチックを燃料源とするバーナで、廃棄物と共にフロンを投入して所定の温度でフロンを段階的に破壊処理し、フロンを無害化する方法が開示されている。
【0004】
フロンの無害化処理を行う際には、複数の工程を以下の手順で行う。まず、バラ積みでコンテナ輸送されたフロンボンベを作業前に計量する。そして、加温エリアにフロンボンベを移動し、温浴で加温し液化フロンを蒸発させてフロンガスをフロンボンベから排出させる。その後、フロンが取り除かれたフロンボンベを反転させてフロンボンベ内に残存している機械油などの油を抜き出し、空になったフロンボンベを再計量する。排出させたフロンガスは、特許文献1に記載されているような温度域の熱処理によって無害化する。このような無害化処理工程において、従来、例えば特許文献1の段落0028、図3等に記載されているように、各処理は、フロンボンベ1本ごとに手作業で運搬して行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2003-130324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、フロンボンベは、収容するフロンの重量が100kgまでのサイズがあり、空の状態でも約50kg程度の重量があるため、人力でフロンボンベの運搬や処理を行うことは、必要工数が多くなり、効率よく処理することが困難である。一方、2018年からフロンの廃棄処理に対する規制が厳しくなり、フロンの無害化処理の需要は増加傾向にある。
【0007】
このような環境下で、作業者がフロンボンベを1本ずつ傾転させて運搬し、上述のような複数の工程を行うことは、極めて作業効率が悪い。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、フロンの無害化処理時にフロンボンベを効率よく処理できるフロンボンベの処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決するため、本発明は、液化フロンが充填されたフロンボンベからフロンガスを気化させる際のフロンボンベの処理方法であって、複数本のフロンボンベを収容可能なコンテナにフロンボンベを収容し、前記コンテナを荷役運搬車両で運搬して前記コンテナを温浴槽に浸漬し、前記フロンボンベ内の液化フロンを気化させることを特徴とする、フロンボンベの処理方法を提供する。
【0010】
前記フロンボンベの処理方法において、前記フロンボンベ内の液化フロンを気化させた後、前記フロンボンベの液体用接続口と油回収容器とをホースで接続し、前記フロンボンベ内に圧力をかけて前記フロンボンベ内の残存油を排出させてもよい。あるいは、前記フロンボンベ内の液化フロンを気化させた後、前記フロンボンベを前記コンテナに収容したまま前記コンテナを傾転させて、前記フロンボンベ内の残存油を排出させてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社オメガ
熱分解装置
3か月前
株式会社オメガ
廃棄物処理方法
1か月前
株式会社オメガ
廃棄物処理方法
1か月前
株式会社オメガ
廃棄物処理装置
1か月前
株式会社オメガ
廃棄物又は排水処理方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
廃棄物処理装置
8日前
温州大学
有機ゴミと汚水の同時処理可能な装置
29日前
三浦工業株式会社
吸水性物品処理システム
3か月前
清水建設株式会社
汚染土壌の原位置浄化方法
3か月前
株式会社ZIVA開発協会
コンポジット材料の製造方法
8日前
日清食品ホールディングス株式会社
食品工場における残渣処理システム
3か月前
清水建設株式会社
加熱井戸の製造方法及び加熱井戸
3か月前
株式会社トクヤマ
改質焼却灰の製造方法、及び改質焼却灰
1か月前
株式会社下瀬微生物研究所
有機性廃棄物の処理装置
1か月前
日本シーム株式会社
容器処理装置
1か月前
花王株式会社
使用済み吸収性物品用処理剤
1か月前
国立大学法人北海道大学
リグニン由来の有用成分の製造方法
2か月前
DOWAエコシステム株式会社
フロンボンベの処理方法
21日前
個人
ロックウール繊維の回収方法、農業用培地の製造方法
2か月前
大和ハウス工業株式会社
バイオガス発電システム
2か月前
活水プラント株式会社
有機廃棄物の熱分解装置及び熱分解方法
26日前
鹿島建設株式会社
石綿搬出方法及び石綿搬出設備
3か月前
新和産業株式会社
廃棄物処理方法及び廃棄物処理プラント
1か月前
新和産業株式会社
廃棄物処理方法及び廃棄物処理プラント
1か月前
南海化学株式会社
ダストの洗浄処理方法
3か月前
有限会社エコルネサンス・エンテック
難分解性物質に対する原位置処理方法
2か月前
テクニカ合同株式会社
吸着能増強剤、及び自然土ベースフィルター
3か月前
三菱マテリアル株式会社
推定装置、推定システム、推定方法、およびプログラム
3か月前
株式会社タクマ
焼却灰処理装置、及び焼却灰処理方法
2か月前
株式会社GATEKEEPER
磁気をおびた空気に対して流速を下げて使用する低酸素型熱分解炉用磁石容器
1か月前
株式会社神鋼環境ソリューション
バイオガス利用設備の運転方法、およびバイオガス利用設備
13日前
株式会社神鋼環境ソリューション
バイオガス利用設備の運転方法、およびバイオガス利用設備
13日前
JFEスチール株式会社
使用済み高炉樋耐火物の処理方法および設備並びに高炉樋耐火物のリサイクル材の製造方法
23日前
極東開発工業株式会社
発酵装置、発酵装置の使用方法及びメタンガス製造方法
1か月前
りんかい日産建設株式会社
有機系廃棄物処理方法及び装置、並びに有機物の生産方法
2か月前
タキロンシーアイ株式会社
遮水構造、遮水構造に用いられる管部材ユニット及び遮水構造の構築工法
28日前
続きを見る