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公開番号2024037511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142422
出願日2022-09-07
発明の名称熱分解装置
出願人株式会社オメガ
代理人
主分類B09B 3/40 20220101AFI20240312BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】燃焼をともなわない熱分解装置を提供しようとするもの。
【解決手段】高比重耐熱液体Mと前記高比重耐熱液体Mより比重が重い固体Hとを貯留する熱分解槽1を有し、前記熱分解槽1で下方の固体H付近に処理対象物Xを供給するようにした。前記高比重耐熱液体Mより比重が軽い固体Lを熱分解槽1に貯留し、前記熱分解槽1で処理対象物Xの熱分解物を浮上させて回収するようにしてもよい。前記熱分解槽で下方の固体付近に処理対象物を供給(例えば圧入)するようにしたので、処理対象物は下方の固体表面に沿って加熱されることとなる。また、処理対象物が液体の場合は固体表面(気泡の核となる)に沿って広がって加熱されることとなり突沸を抑制することができる。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
高比重耐熱液体(M)と前記高比重耐熱液体(M)より比重が重い固体(H)とを貯留する熱分解槽(1)を有し、前記熱分解槽(1)で下方の固体(H)付近に処理対象物(X)を供給するようにしたことを特徴とする熱分解装置。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
前記高比重耐熱液体(M)より比重が軽い固体(L)を熱分解槽(1)に貯留し、前記熱分解槽(1)で処理対象物(X)の熱分解物を浮上させて回収するようにした請求項1記載の熱分解装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、熱分解装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ゴム等の廃棄物を燃焼し熱を回収するリサイクルシステムに関する提案があった(特許文献1)。
すなわち、タイヤを含めたゴム製品等の廃棄に大きな問題となっていた。タイヤを含む自動車部品の処分は環境汚染などの観点により、粗大ごみで捨てることができず、廃棄物処理法で適正処理困難物に指定されており、適切な方法で処分する必要があった。
この従来提案は、ゴムの廃棄物を焼却することで発生した熱を回収し、その熱によって蒸気を発生させる蒸気発生装置と、前記蒸気を熱プレス成型機まで運ぶ蒸気搬送経路と、前記ゴムの廃棄物又はゴムの原料を型に供給し、前記蒸気の熱を利用して熱プレスによってゴムの成形品を形成する熱プレス成型機と、を備えたこととし、廃棄物を燃焼させ、廃棄物の燃焼から生成した熱をゴムの成形品を成形する際に利用することによって、熱を有効に活用することが可能である、というものである。
これに対し、燃焼をともなわない熱分解装置に対する要望があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7050258号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこでこの発明は、燃焼をともなわない熱分解装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するためこの発明では次のような技術的手段を講じている。
(1)この発明の熱分解装置は、高比重耐熱液体と前記高比重耐熱液体より比重が重い固体とを貯留する熱分解槽を有し、前記熱分解槽で下方の固体付近に処理対象物を供給するようにしたことを特徴とする。
この熱分解装置は、高比重耐熱液体と前記高比重耐熱液体より比重が重い固体とを貯留する熱分解槽を有するので、高比重耐熱液体中で比重が重い固体は下方に沈むこととなる。
【0006】
そして、前記熱分解槽で下方の固体付近に処理対象物を供給(例えば圧入)するようにしたので、処理対象物は下方の固体表面に沿って加熱されることとなる。また、処理対象物が液体の場合は固体表面(気泡の核となる)に沿って広がって加熱されることとなり突沸を抑制することができる。
【0007】
ここで、前記高比重耐熱液体(熱処理時に液状であればよい)として、錫(熱伝導率 64W/mK、融点232℃、沸点2,063℃、溶融時密度6.99g/cm3)、鉛(熱伝導率 31W/mK、融点327.5℃、沸点1,750℃、密度11g/cm3)、インジウム(熱伝導率 82W/mK、融点156℃、沸点2,072℃、密度22 g/cm3)、ガリウム(熱伝導率 88W/mK、融点29.78℃、沸点2,208℃、密度6g/cm3)、ビスマス(熱伝導率 8W/mK、融点272℃、沸点1,564℃、密度10g/cm3)などの低融点金属(比重6以上)を例示することができる。
【0008】
高比重耐熱液体として錫(融点232℃、沸点2,063℃、溶融時密度6.99g/cm3、比重6.99)を、一方、前記固体として複数の鋼球(φ11mm 玉、比重7.8)を例示することができる。剛球(比重7.8)は溶融状態(液状)の錫(比重6.99)より比重が大きいので、熱分解槽中で下方に沈むこととなる。
【0009】
前記熱分解槽の温度として、450~900℃を例示することができる。このうち、例えば650℃に設定することができる。熱分解槽で高比重耐熱液体を昇温する熱源として、電熱ヒーター、LNGバーナー、LPGバーナー、またこの熱分解槽で得たメタンガス、油状成分などを例示することができる。熱分解槽の排ガス(廃棄ガス)は、煙道を介して外部に排出することができる。
【0010】
前記処理対象物の態様として、液(状)体、固体を例示することができる。処理対象物として、固体有機物や、高濃度有機液体を例示することができる。
処理対象物の液(状)体として、排水、廃水、高濃度廃液(例えばCOD 50,000ppm)などの有機成分を含むものを例示することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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