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公開番号2024019086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-08
出願番号2023121379
出願日2023-07-26
発明の名称被磁選物調製方法及び被磁選物調製装置並びに乾式分級装置
出願人広島県公立大学法人,西松建設株式会社,三和テッキ株式会社
代理人個人
主分類B09B 3/30 20220101AFI20240201BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】汚染された土壌等の処理に好適な、被磁選物の効率的な調製方法及び調製装置並びに効率的な分級が可能な乾式分級装置を提供する。
【解決手段】被処理物が粉粒体であり、加熱し乾燥させた前記被処理物に強磁性粉末を添加、混合し、磁力選別可能に調製する被磁選物調製方法において、前記被処理物を加熱乾燥する工程(ステップS1)と、加熱乾燥された被処理物に強磁性粉末を添加、混合する工程(ステップS3)との間に、加熱乾燥された被処理物を少なくとも常温+30℃未満まで冷却する工程(ステップS2)を設ける。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被処理物が粉粒体であり、加熱し乾燥させた前記被処理物に強磁性粉末を添加、混合し、磁力選別可能に調製する被磁選物調製方法において、
前記被処理物を加熱乾燥する工程と、加熱乾燥された被処理物に前記強磁性粉末を添加、混合する工程との間に、加熱乾燥された被処理物を少なくとも常温+30℃未満まで冷却する工程を設けることを特徴とする被磁選物調製方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記強磁性粉末が、マグネタイトを主成分とする強磁性粉末であることを特徴とする請求項1に記載の被磁選物調製方法。
【請求項3】
被処理物が粉粒体であり、前記被処理物を加熱乾燥し、その後少なくとも常温+30℃未満まで冷却し、その後に強磁性粉末を添加、混合し、前記被処理物を磁力選別可能に調製する被磁選物調製装置であって、
加熱手段及び冷却手段を備え、前記被処理物を撹拌混合する撹拌槽と、
前記加熱手段及び冷却手段を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記被処理物を加熱乾燥させ、その後前記被処理物を少なくとも常温+30℃未満まで冷却すべく、前記加熱手段及び冷却手段を制御することを特徴とする被磁選物調製装置。
【請求項4】
前記粉粒体が、汚染土壌であり、
前記強磁性粉末が、マグネタイトを主成分とする強磁性粉末であることを特徴とする請求項3に記載の被磁選物調製装置。
【請求項5】
熱風を送り粉粒体を乾燥させると共に前記粉粒体を粗粒分と細粒分とに分級する風力分級手段と、
加熱状態の前記粗粒分を少なくとも常温+30℃未満まで冷却させる冷却手段と、
少なくとも常温+30℃未満まで冷却された前記粗粒分に強磁性粉末を添加混合し被磁選物を得る被磁選物調製手段と、
前記被磁選物を磁力選別する磁力選別手段と、
を備えることを特徴とする乾式分級装置。
【請求項6】
熱風を送り粉粒体を乾燥させると共に前記粉粒体を粗粒分と細粒分とに分級する風力分級手段と、
前記風力分級手段から排出される加熱状態の前記粗粒分を貯留する貯留手段と、
貯留された前記粗粒分を少なくとも常温+30℃未満まで冷却させる冷却手段と、
少なくとも常温+30℃未満まで冷却された前記粗粒分に強磁性粉末を添加混合し被磁選物を得る被磁選物調製手段と、
前記被磁選物を磁力選別する磁力選別手段と、
を備えることを特徴とする乾式分級装置。
【請求項7】
前記風力分級手段は、
流動化手段を備え、前記粉粒体を流動化させながら熱風と接触させ、加熱された前記粗粒分を得る風力分級機と、
前記熱風を含む、前記風力分級機から排出される排ガスに同伴された前記細粒分を捕集する集じん装置と、
を備え、
前記流動化手段は、前記粉粒体の表面が研磨されるように流動化させることを特徴とする請求項5又は6に記載の乾式分級装置。
【請求項8】
前記風力分級機が、ロータリーキルンであることを特徴とする請求項7に記載の乾式分級装置。
【請求項9】
請求項3に記載の被磁選物調製装置と、
前記被磁選物を磁力選別する磁力選別手段と、
を備えることを特徴とする乾式分級装置。
【請求項10】
請求項3に記載の被磁選物調製装置と、
前記被磁選物を分級する分級装置と、
前記分級装置で分級された粗粒分を磁力選別する磁力選別手段と、
を備えることを特徴とする乾式分級装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、汚染された土壌の処理に好適に使用することができる被磁選物調製方法及び被磁選物調製装置並びに乾式分級装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
放射性セシウム汚染土(以下、汚染土壌)の浄化方法は、湿式処理法と乾式処理法とに大別できる。湿式処理法としては、例えば汚染土壌を湿式ふるいに投入し、粒径2mm超の礫・粗砂を回収し、次いで、粒径2mm以下の残りの土をハイドロサイクロン(遠心分離機)にかけ、粒径0.063~2mmの土と粒径0.063mm以下の濃縮汚染土に再分級し、粒径0.063~2mmの土は、スクラビング処理によりセシウム付着部を効果的に剥がし取ることで回収する方法がある。
【0003】
乾式処理法としては、例えば汚染土壌に塩化カルシウムを添加し、これらを900℃以上に加熱し、放射性セシウムを揮発させ、放射性セシウムの含有率を低減させた土壌を得る方法(例えば特許文献1参照)、汚染土壌を撹拌乾燥装置により乾燥させた後、乾燥させた汚染土壌を衝撃式破砕装置により破砕させ、破砕した土壌を気流式分級装置で分級し、細粒土を隔離する処理方法(例えば特許文献2参照)、汚染土壌に鉄粉を添加、混合し、これを磁力選別装置で分級する方法がある(例えば特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-19734号公報
特開2013-208592号公報
特開2019-69423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
汚染土壌を乾式分級することで汚染濃度の低い土壌を回収する方法は、湿式法と異なり排水の問題もなく、また特許文献1に記載の加熱法と比較してエネルギー消費量も少なく好ましい方法といえる。但し、特許文献2、3に記載された乾式分級方法、乾式分級装置を含め、従来の乾式分級技術を用いた汚染土壌の処理方法は万全とは言い難く、より効果的なものとすべく更なる改良が期待されている。
【0006】
本発明の目的は、汚染された土壌等の処理に好適な、被磁選物の効率的な調製方法及び調製装置並びに効率的な分級が可能な乾式分級装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、被処理物が粉粒体であり、加熱し乾燥させた前記被処理物に強磁性粉末を添加、混合し、磁力選別可能に調製する被磁選物調製方法において、前記被処理物を加熱乾燥する工程と、加熱乾燥された被処理物に前記強磁性粉末を添加、混合する工程との間に、加熱乾燥された被処理物を少なくとも常温+30℃未満まで冷却する工程を設けることを特徴とする被磁選物調製方法である。
【0008】
本発明に係る被磁選物調製方法において、前記強磁性粉末が、マグネタイトを主成分とする強磁性粉末であることを特徴とする。
【0009】
本発明は、被処理物が粉粒体であり、前記被処理物を加熱乾燥し、その後少なくとも常温+30℃未満まで冷却し、その後に強磁性粉末を添加、混合し、前記被処理物を磁力選別可能に調製する被磁選物調製装置であって、加熱手段及び冷却手段を備え、前記被処理物を撹拌混合する撹拌槽と、前記加熱手段及び冷却手段を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記被処理物を加熱乾燥させ、その後前記被処理物を少なくとも常温+30℃未満まで冷却すべく、前記加熱手段及び冷却手段を制御することを特徴とする被磁選物調製装置である。
【0010】
本発明に係る被磁選物調製装置において、前記粉粒体が、汚染土壌であり、前記強磁性粉末が、マグネタイトを主成分とする強磁性粉末であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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