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公開番号2024046897
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-05
出願番号2022152254
出願日2022-09-26
発明の名称廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステム及び取出し方法
出願人日立グローバルライフソリューションズ株式会社,株式会社関東エコリサイクル
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B09B 3/30 20220101AFI20240329BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】各種の冷蔵庫において真空断熱材の取出し作業が容易になる廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムを提供する。
【解決手段】真空断熱材11が貼り付いた外板のうち後板5を引き剥がす後板真空断熱材回収部20と、真空断熱材11が貼り付いた外板のうち脇板を引き剥がす脇板真空断熱材回収部と、を備え、後板真空断熱材回収部20によって後板5を引き剥がした後、脇板真空断熱材回収部によって脇板を引き剥がす。後板真空断熱材回収部20は、後板5の底側をクランプして外板の天板2側に向けて引き剥がす。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
真空断熱材が設けられた廃冷蔵庫から当該真空断熱材を取り出す廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムであって、
外板を冷蔵庫本体から引き剥がすことで前記真空断熱材を回収する、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムにおいて、
前記真空断熱材が貼り付いた前記外板のうち後板を引き剥がす後板真空断熱材回収部と、前記真空断熱材が貼り付いた前記外板のうち脇板を引き剥がす脇板真空断熱材回収部と、を備え、
前記後板真空断熱材回収部によって前記後板を引き剥がした後、前記脇板真空断熱材回収部によって前記脇板を引き剥がす、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムにおいて、
前記後板真空断熱材回収部は、前記後板の底側をクランプして前記外板の天板側に向けて引き剥がす、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステム。
【請求項4】
請求項1に記載の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムにおいて、
前記真空断熱材が貼り付いたままの前記外板をロールプレスして前記真空断熱材の袋体内の芯材を粉体にするプレス部を備える、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステム。
【請求項5】
請求項4に記載の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムにおいて、
前記真空断熱材が貼り付いた前記外板を倒立させた状態で、前記真空断熱材の袋体の下部に切れ目を入れ、前記粉体を落下させて回収する倒立粉体回収部を備える、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステム。
【請求項6】
請求項5に記載の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムにおいて、
前記芯材の種類を判別する芯材種類判別部を備える、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステム。
【請求項7】
請求項6に記載の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムにおいて、
前記粉体を篩い器に投入して前記粉体に含まれる異物を除去する異物除去部を備える、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステム。
【請求項8】
真空断熱材を備えた廃冷蔵庫から当該真空断熱材を取り出す廃冷蔵庫からの真空断熱材取出し方法であって、
外板を冷蔵庫本体から引き剥がすことによって前記真空断熱材を回収する、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出し方法。
【請求項9】
請求項8に記載の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出し方法において、
前記外板のうちの後板を前記真空断熱材とともに引き剥がした後、前記外板のうちの脇板を前記真空断熱材とともに引き剥がす、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出し方法。
【請求項10】
請求項9に記載の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出し方法において、
前記後板の底側をクランプして前記外板の天板側に向けて引き剥がす、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出し方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステム及び取出し方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
家庭などから排出される家電製品をリサイクルして、資源として有効に利用することが求められている。近年、冷蔵庫には、断熱材として真空断熱材を備えるものが増えてきている。しかし、真空断熱材が入った状態の例えば冷蔵庫をそのまま破砕処理すると、その後の素材に真空断熱材が異物として混ざり、リサイクルに支障をきたす。そこで、冷蔵庫を破砕処理する前に冷蔵庫から真空断熱材を取り出す必要がある。特許文献1には、真空断熱材を取り出す技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-130675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の真空断熱材取出し方法では、外板の内壁面に貼り付けられた真空断熱材にガスを注入して膨らまさなければならず、ガス注入の位置を確認する必要がある。また、特許文献1の技術では、真空断熱材が膨らんだ後に、その周囲の外板を切断する必要がある。さらに、特許文献1の技術では、冷蔵庫の種類に応じて真空断熱材の位置が異なるため、真空断熱材の取出し作業が煩雑になる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、真空断熱材が設けられた廃冷蔵庫から当該真空断熱材を取り出す廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムであって、外板を冷蔵庫本体から引き剥がすことで前記真空断熱材を回収する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本実施形態の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムが適用される冷蔵庫の一例を示す分解斜視図である。
図1の脇板に内箱および底板を取り付けた状態を示す斜視図である。
脇板と後板との境界の構造を示す断面図である。
本実施形態の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムを示すブロック図である。
本実施形態の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムの動作を示すフローチャートである。
後板を引き剥がす際の工程を示し、後板の引き剥がし前、引き剥がし途中、引き剥がし後を示す後板の状態図である。
後板を引き剥がす際のクランプ装置の動作図である。
脇板を引き剥がす際の工程を示し、脇板の引き剥がし前、引き剥がし途中、引き剥がし後の脇板の状態図である。
ロールプレス装置を示し、プレス前とプレス後を示す状態図である。
芯材回収装置を示し、芯材回収前と芯材回収時の状態図である。
吸引・篩いを用いた芯材回収装置を示す構成図である。
篩いを用いた芯材回収装置を示す構成図である。
廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムを示すレイアウト図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明を実施するための形態(本実施形態)を説明する。なお、本発明は、以下の内容に何ら制限されず、本発明の要旨を損なわない範囲内で任意に変更して実施可能である。
図1は、本実施形態の廃冷蔵庫からの真空断熱材取出しシステムが適用される冷蔵庫の一例を示す分解斜視図である。図2は、図1の脇板に内箱および底板を取り付けた状態を示す斜視図である。図3は、脇板と後板との境界の構造を示す断面図である。まず、真空断熱材の取り出しが行われる廃冷蔵庫の構成の一例について、図1ないし図3を参照して説明する。
図1および図2に示すように、冷蔵庫(廃冷蔵庫)は、冷蔵庫本体10を備えている。この冷蔵庫本体10から真空断熱材11(VIP)を取り出して回収する際には、回転式や引出式の扉、機械室内の圧縮機などの冷却機構部品などが取り外される。
【0008】
冷蔵庫本体10は、上面となる天板2、左右側面となる脇板3、下面となる底板4、背面となる後板5からなる外箱6と、この外箱6の内側に設けられる合成樹脂製の内箱7と、を備えて構成されている。また、天板2、脇板3、底板4および後板5は、鋼板製である。また、天板2および左右の脇板3は、1枚の鋼板を正面視で門型(コ字状)に折り曲げて構成されている。
【0009】
また、天板2の後方には門型に切除された切り欠き部2aが設けられており、ここに冷蔵庫の各種制御を行う制御基板(不図示)を設けるための基板ケース(不図示)が取り付けられる。
【0010】
底板4は、外箱6の下面となる金属製の板状部材である。また、底板4は、機械室の天井に配置される天井部4aと、冷蔵庫本体10の底面に配置される底部4bと、底部4bの後端に任意の角度で高さ方向に立ち上がり、天井部4aの前端と繋がる起立部4cとで構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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