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公開番号2024012056
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-01-25
出願番号2023027218
出願日2023-02-24
発明の名称有機物処理装置
出願人株式会社日省エンジニアリング
代理人個人
主分類B09B 3/40 20220101AFI20240118BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】有機物処理時の排ガス内のダイオキシンの含有量を極めて少なくすることが可能な有機物処理装置を提供する。
【解決手段】投入された有機物を加熱するとともに磁化空気を抑制的に供給して熱分解する処理槽Aと、該処理槽Aに接続され有機物から分解され発生したガスを燃焼処理する燃焼処理機構Bと、該処理槽Aと燃焼処理機構Bとの間において該ガスに含まれている水分を分離除去する熱交換器Cと、を備えた有機物処理装置において、該燃焼処理機構Bは、バーナーで800℃以上の高温加熱する高温処理炉Xと、第1の冷却水を貯え、該高温処理炉Xからのガスを上部から下部へ続く第1の連通筒に通し、該第1の連通筒内のガスを該第1の冷却水で冷却する第1の冷却処理槽Y1と、該第1の冷却処理槽Y1からのガスを冷却する第2の冷却処理槽Y2と、該第2の冷却処理槽Y2からのガスの有害成分を吸着する活性炭を備えた吸着槽Zとを有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
投入された有機物を加熱するとともに磁化空気を抑制的に供給して熱分解する処理槽Aと、該処理槽Aに接続され有機物から分解され発生したガスを燃焼処理する燃焼処理機構Bと、該処理槽Aと燃焼処理機構Bとの間において該ガスに含まれている水分を分離除去する熱交換器Cと、を備えた有機物処理装置において、
該燃焼処理機構Bは、バーナーで800℃以上の高温加熱する高温処理炉Xと、第1の冷却水を貯え、該高温処理炉Xからのガスを上部から下部へ続く第1の連通筒に通し、該第1の連通筒内のガスを該第1の冷却水で冷却する第1の冷却処理槽Y1と、該第1の冷却処理槽Y1からのガスを冷却する第2の冷却処理槽Y2と、該第2の冷却処理槽Y2からのガスの有害成分を吸着する活性炭を備えた吸着槽Zと、を有し、
該第2の冷却処理槽Y2は、下部に設けられたY2ガス受入部から入ったガスを上部のY2ガス送出部まで導く第2の連通筒と、該第2の連通筒内のガスを冷却する第2の冷却水と、第2の冷却水を槽内に供給するY2給水部と、槽内の第2の冷却水を排出するY2排水部と、該第2の連通筒内のガスを強制排気するブロアと、を有し、
該第2の連通筒は、上部が水平方向に折れ曲がるL字状であり、
該吸着槽Zは、該ブロアからのガスの勢いを低減する排気減圧空間と、網目状板で仕切られ、活性炭が充填された活性炭庫と、外気に該ガスを排出するZガス排出部と、を有することを特徴とする有機物処理装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記第2の冷却処理槽Y2は、ガスを60℃以下に冷却することを特徴とする請求項1に記載の有機物処理装置。
【請求項3】
前記第2の連通筒の周囲にはフィンが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の有機物処理装置。
【請求項4】
前記Y2給水部は、前記第2の冷却処理槽Y2の底面に設けられ、
前記Y2排水部は、管状であって、前記第2の冷却処理槽Y2の上部の前記第2の連通筒よりも高い位置に前記第2の冷却水の取入口があり、
前記第2の冷却水を前記第1の冷却水として、前記第1の冷却処理槽Y1に送ることを特徴とする請求項1に記載の有機物処理装置。
【請求項5】
前記Y2給水部は、前記第1の冷却水の減少量に応じて、給水量を調整することを特徴とする請求項1に記載の有機物処理装置。
【請求項6】
前記熱交換器Cは、炭化水素油を分離除去し、
該炭化水素油を気化させる液化ガス処理機構Dを備え、
前記熱交換器C、又は、前記熱交換器Cから該液化ガス処理機構Dまでの間で、該炭化水素油にPH調整液を混合することを特徴とする請求項1に記載の有機物処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁化空気による有機物の処理に関し、詳しくは、有機物を処理する際の有毒ガスの排出濃度を低減する技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、外気を遮断した処理槽に投入した有機物を加熱すると共に処理槽に磁化された空気(磁化空気)を抑制的に供給することで、有害物質であるダイオキシンの発生を低減し、比較的低温で熱分解させる処理技術が知られている。
しかしながら、国際基準に対応するためには、ダイオキシンの量をさらに低減する必要があった。
そこで、排ガスにおけるダイオキシンの含有量を国際基準以下に低減する技術が求められていた。
【0003】
同様の技術について、発明者は、有機物を磁化空気で熱分解して発生した有害なガスを無害化して大気中に放出する技術を開発した(特許文献1)。より詳しくは、熱分解する処理槽と燃焼処理機構との間に熱交換器を設ける。燃焼処理機構は、高温処理炉と冷却処理槽を持ち、高温処理炉は800度以上の高温を維持し、冷却処理槽は水冷により冷却する技術である。
しかしながら、本技術では、排ガスでのダイオキシン含有量が、国内基準をクリアするものの、国際基準をクリアすることができていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開2020/217587号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑み、有機物を処理する際の排ガス内のダイオキシンの含有量を極めて少なくすることが可能な有機物処理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明は、投入された有機物を加熱するとともに磁化空気を抑制的に供給して熱分解する処理槽Aと、該処理槽Aに接続され有機物から分解され発生したガスを燃焼処理する燃焼処理機構Bと、該処理槽Aと燃焼処理機構Bとの間においてガスに含まれている水分を分離除去する熱交換器Cと、を備えた有機物処理装置において、該燃焼処理機構Bは、バーナーで800℃以上の高温加熱する高温処理炉Xと、第1の冷却水を貯え、該高温処理炉Xからのガスを上部から下部へ続く第1の連通筒に通し、該連通筒内のガスを、該第1の冷却水で冷却する第1の冷却処理槽Y1と、該第1の冷却処理槽Y1からのガスを冷却する第2の冷却処理槽Y2と、該第2の冷却処理槽Y2からのガスの有害成分を吸着する活性炭を備えた吸着槽Zと、を有し、該第2の冷却処理槽Y2は、下部に設けられた流入部から入ったガスを上部の流出部まで導く第2の連通筒と、第2の冷却水を貯え、該第2の連通筒内のガスを、該第2の冷却水によって冷却する冷却部と、第2の冷却水を槽内に供給する給水部と、槽内の第2の冷却水を排出する排水部と、該第2の連通筒内のガスを強制排気するブロアとを有し、該第2の連通筒は、上部が水平方向に折れ曲がるL字状であり、該吸着槽Zは、該ブロアからの該ガスの勢いを低減する排気減圧空間と、網目状板で仕切られ、活性炭が充填された活性炭庫と、外気に該ガスを排出する排出口と、を有する手段を採る。
【0007】
また、本発明は、前記第2の冷却処理槽Y2が、ガスを60℃以下に冷却する手段を採る。
【0008】
さらに、本発明は、前記第2の連通筒の周囲にフィンが配置されている手段を採る。
【0009】
またさらに、本発明は、前記給水部が、前記第2の冷却処理槽Y2の底面に設けられ、前記排水部は、管状であって、前記第2の冷却処理槽Y2の上部の前記第2の連通筒よりも高い位置に、前記第2の冷却水の取込口があり、前記第2の冷却水を前記第1の冷却水として、前記第1の冷却処理槽Y1に送る手段を採る。
【0010】
さらにまた、本発明は、前記給水部が、前記第1の冷却水の減少量に応じて、給水量を調整する手段を採る。
(【0011】以降は省略されています)

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