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公開番号2024085516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200056
出願日2022-12-15
発明の名称塩素含有粉体の水洗処理方法及び塩素含有粉体の水洗処理システム
出願人太平洋セメント株式会社
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類B09B 3/80 20220101AFI20240620BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】塩素含有粉体の水洗処理をより効率的に行う方法を提供する。
【解決手段】塩素含有粉体と水とを連続式固液混合装置に導入して混合する混合工程と、前記連続式固液混合装置から排出された前記塩素含有粉体と前記水とを含んでなるスラリーを脱水する脱水工程と、を備え、前記連続式固液混合装置には、該装置に導入される前記塩素含有粉体と前記水とを収容するための混合処理域が備わり、前記混合工程における前記塩素含有粉体と前記水との混合を、前記混合処理域における前記塩素含有粉体と前記水とを含んでなるスラリーの滞留時間が0.1秒以上120秒以下であるようにして行う、塩素含有粉体の水洗処理方法を提供するものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
塩素含有粉体と水とを連続式固液混合装置に導入して混合する混合工程と、
前記連続式固液混合装置から排出された前記塩素含有粉体と前記水とを含んでなるスラリーを脱水する脱水工程と、を備え、
前記連続式固液混合装置には、該装置に導入される前記塩素含有粉体と前記水とを収容するための混合処理域が備わり、
前記混合工程における前記塩素含有粉体と前記水との混合を、前記混合処理域における前記塩素含有粉体と前記水とを含んでなるスラリーの滞留時間が0.1秒以上120秒以下であるようにして行う、塩素含有粉体の水洗処理方法。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記混合工程における前記塩素含有粉体と前記水との混合を、前記混合処理域に敷設された回転翼により行う、請求項1記載の塩素含有粉体の水洗処理方法。
【請求項3】
前記脱水工程を経て得られた脱水物に水を加えて洗浄する洗浄工程を備える、請求項1記載の塩素含有粉体の水洗処理方法。
【請求項4】
前記塩素含有粉体は、焼却又は/及び焼成により発生する塩素含有粉体である、請求項1~3のいずれか1項に記載の塩素含有粉体の水洗処理方法。
【請求項5】
塩素含有粉体と水とを混合するための連続式固液混合装置と、
前記連続式固液混合装置から排出された前記塩素含有粉体と前記水とを含んでなるスラリーを脱水する脱水装置と、を備え、
前記連続式固液混合装置には、該装置に導入される前記塩素含有粉体と前記水とを収容するための混合処理域が備わり、
前記連続式固液混合装置は、前記塩素含有粉体と前記水との混合を、前記混合処理域における前記塩素含有粉体と前記水とを含んでなるスラリーの滞留時間が0.1秒以上120秒以下であるようにして行うよう構成されたものである、塩素含有粉体の水洗処理システム。
【請求項6】
前記連続式固液混合装置は、前記塩素含有粉体と前記水との混合を、前記混合処理域に敷設された回転翼により行うよう構成されたものである、請求項5記載の塩素含有粉体の水洗処理システム。
【請求項7】
前記脱水装置は、得られた脱水物に水を加えて洗浄することができるよう構成される、請求項5記載の塩素含有粉体の水洗処理システム。
【請求項8】
前記塩素含有粉体は、焼却又は/及び焼成により発生する塩素含有粉体であり、前記脱水装置による脱水の工程又は洗浄の工程を経て得られた結果物をセメント製造設備に搬送する搬送装置を備える、請求項5~7のいずれか1項に記載の塩素含有粉体の水洗処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塩素含有粉体の水洗処理方法及び塩素含有粉体の水洗処理システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
都市ごみ焼却施設から生じる焼却灰等の廃棄物については、セメント原料等として資源化することが行われている。セメント原料化による廃棄物のリサイクル処理において、塩素を含有する廃棄物は、その塩素によってセメント製造設備の閉塞等の問題を引き起こすおそれがあるため、必要に応じて水洗処理により含有塩素濃度を低減してから利用するようにしている。一方、近年には、種々の廃棄物の処理により、リサイクル処理の対象とされる塩素含有粉体の発生量が増加する傾向にある。
【0003】
従来、このような塩素含有粉体の水洗処理においては、所定容量を備えた撹拌機付き溶解槽を用いることが通常であった。すなわち、撹拌機付き溶解槽に塩素含有粉体と水とを投入して撹拌し、スラリー液相中に塩素分を溶出させて、その後の脱水により塩素分を除去していた。例えば、特許文献1には、セメント原料化処理方法に係る発明が開示されており、処理対象物1及び懸濁用水2が撹拌槽3に投入されて懸濁液となり、このとき、処理物に含まれている塩化物が水に溶出するものとされている(特許文献1の段落0023、図1)。また、特許文献2には、焼却施設から排出される飛灰の処理方法に係る発明が開示されており、飛灰を飛灰撹拌槽1に供給し、洗浄用水を加えてスラリー化し、水溶性の塩を溶出させるものとされている(特許文献2の段落0045、図1)。また、特許文献3には、焼却灰及び/又はセメントキルンダストの水洗脱水方法に係る発明が開示されており、20kgの焼却飛灰1に5倍量の水100リットルを添加し、スラリー貯槽2において撹拌混合するものとされている(特許文献3の段落0017、図1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-100243号公報
特開2002-316119号公報
特開2006-110508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、撹拌機付き溶解槽を用いた方法では、所定の処理量を満たすよう槽容量を備えるためには相応サイズの設備を要し、また、粉体と水との混合やそれにともなうスラリーの形成に相応の時間を要するという問題があった。
【0006】
上記従来技術に鑑みて、本発明の目的は、塩素含有粉体の水洗処理をより効率的に行う方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明者らが鋭意研究したところ、塩素含有粉体と水との混合に連続式固液混合装置を用いることで、その塩素含有粉体と水とを含んでなるスラリーを効率的に調製することができ、塩素の除去効率も従来の撹拌機付き溶解槽を用いた方法と遜色ないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、上記目的を達成するため、本発明は、第1に、
塩素含有粉体と水とを連続式固液混合装置に導入して混合する混合工程と、
前記連続式固液混合装置から排出された前記塩素含有粉体と前記水とを含んでなるスラリーを脱水する脱水工程と、を備え、
前記連続式固液混合装置には、該装置に導入される前記塩素含有粉体と前記水とを収容するための混合処理域が備わり、
前記混合工程における前記塩素含有粉体と前記水との混合を、前記混合処理域における前記塩素含有粉体と前記水とを含んでなるスラリーの滞留時間が0.1秒以上120秒以下であるようにして行う、塩素含有粉体の水洗処理方法を提供するものである。
【0009】
上記の塩素含有粉体の水洗処理方法によれば、塩素含有粉体と水とを連続式固液混合装置に導入して、その装置に備わる混合処理域における滞留時間が0.1秒以上120秒以下であるようにして固液混合を行うので、塩素含有粉体と水とを含んでなるスラリーを効率的に調製することができる。そして、これを脱水することにより、スラリーの液相に溶出した塩素分を取り除くことができる。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、第2に、上記塩素含有粉体の水洗処理方法において、前記混合工程における前記塩素含有粉体と前記水との混合を、前記混合処理域に敷設された回転翼により行う、該水洗処理方法を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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