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公開番号2024044694
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022150387
出願日2022-09-21
発明の名称荷重伝達構造および荷重伝達構造の構築方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04B 1/26 20060101AFI20240326BHJP(建築物)
要約【課題】木質材のめり込みを防止できる荷重伝達構造等を提供する。
【解決手段】荷重伝達構造は、木梁1と木壁2の間で荷重を伝達させるものである。木梁1と木壁2は、繊維方向が互いに直交し、木壁2の繊維方向の隣に木梁1が位置するように配置される。荷重伝達構造では、木梁1と木壁2の間に鋼板3が配置され、木梁1には、木梁1の繊維直交方向に延びる孔11が形成される。当該孔11内に、鋼板3に接するめり込み防止鉄筋4が配置され、接着材12が充填される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1の木質材と第2の木質材の荷重伝達構造であって、
繊維方向が互いに直交する第1の木質材と第2の木質材が、前記第2の木質材の繊維方向の隣に前記第1の木質材が位置するように配置され、
前記第1の木質材と前記第2の木質材との間に、めり込み防止板材が配置され、
前記第1の木質材には、前記第1の木質材の繊維直交方向の孔が形成され、当該孔内に、前記めり込み防止板材に接するめり込み防止鉄筋が配置されて接着材が充填されたことを特徴とする荷重伝達構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
補強鉄筋が、前記第1の木質材と前記第2の木質材とに跨るように配置され、
前記補強鉄筋は、前記第1の木質材、前記第2の木質材、および前記めり込み防止板材の孔内に配置され、当該孔内に接着材が充填されたことを特徴とする請求項1記載の荷重伝達構造。
【請求項3】
前記第1の木質材は木梁であり、前記第2の木質材は、前記木梁の上または下に配置され、
前記めり込み防止板材は、前記第2の木質材に、前記第1、第2の木質材を含む面内の曲げモーメントが加わるとした場合の、圧縮縁から中立軸までの範囲内に設置されることを特徴とする請求項1記載の荷重伝達構造。
【請求項4】
前記めりこみ防止板材の平面の中心よりも前記圧縮縁側に位置するめり込み防止鉄筋の本数が、当該中心よりも前記中立軸側に位置するめり込み防止鉄筋の本数と同じかまたは当該本数よりも多いことを特徴とする請求項3記載の荷重伝達構造。
【請求項5】
請求項1記載の荷重伝達構造の構築方法であって、
前記第1の木質材、および前記第2の木質材の設置を行う工程を有し、
前記第1の木質材を、前記めり込み防止板材および前記めり込み防止鉄筋を取り付けた状態で移動させ設置することを特徴とする構築方法。
【請求項6】
請求項2記載の荷重伝達構造の構築方法であって、
前記第1の木質材は木梁であり、
前記第2の木質材は、板面に溝を有する2枚の木質板の前記板面同士を重ね合わせた木壁であり、前記木梁の上または下に配置され、
前記木梁および前記木壁の設置を行う工程を有し、
前記木梁を、前記めり込み防止板材および前記めり込み防止鉄筋を取り付けた状態で移動させ設置した後、前記補強鉄筋が前記めり込み防止板材から突出した状態から、2枚の前記木質板の前記板面同士を前記溝によって前記補強鉄筋の突出部分を挟むように重ね合わせ、2枚の前記木質板の前記溝により形成される前記孔内に前記接着材を充填することで、前記木壁の設置が行われることを特徴とする構築方法。
【請求項7】
請求項2記載の荷重伝達構造の構築方法であって、
前記第1の木質材は木柱であり、
前記第2の木質材は木梁であり、前記木柱の側方に配置され、
前記木柱および前記木梁の設置を行う工程を有し、
前記木柱を、前記めり込み防止板材および前記めり込み防止鉄筋を取り付けた状態で移動させ設置した後、前記補強鉄筋が前記めり込み防止板材から突出した状態から、前記木梁の材軸方向の前記孔内に前記補強鉄筋の突出部分を挿入するように前記木梁を横移動させ、前記孔内に前記接着材を充填することで、前記木梁の設置が行われることを特徴とする構築方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、荷重伝達構造およびその構築方法等に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
木材は、繊維方向と繊維直交方向とで強度や剛性が大きく異なる異方性材料であり、繊維方向の強度や剛性は、繊維直交方向のそれと比べてかなり大きい。そのため、柱や梁に用いる集成材などの木質材では、繊維方向を材軸方向とした使用が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-8273号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、木質材同士の接合箇所において、繊維方向が互いに直交する木質材同士が当接し、一方の木質材の繊維方向の隣に他方の木質材が位置するような関係となると、一方の木質材に曲げモーメントが作用した際に、一方の木質材が、他方の木質材に対し、一方の木質材の繊維方向すなわち他方の木質材の繊維直交方向にめり込みやすく、当該一方の木質材の強度、剛性を十分に発揮できないという課題がある。
【0005】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、木質材のめり込みを防止できる荷重伝達構造等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するための第1の発明は、第1の木質材と第2の木質材の荷重伝達構造であって、繊維方向が互いに直交する第1の木質材と第2の木質材が、前記第2の木質材の繊維方向の隣に前記第1の木質材が位置するように配置され、前記第1の木質材と前記第2の木質材との間に、めり込み防止板材が配置され、前記第1の木質材には、前記第1の木質材の繊維直交方向の孔が形成され、当該孔内に、前記めり込み防止板材に接するめり込み防止鉄筋が配置されて接着材が充填されたことを特徴とする荷重伝達構造である。
【0007】
本発明の荷重伝達構造によれば、第2の木質材からの圧縮荷重が、めり込み防止板材を介してめり込み防止鉄筋に伝達され、めり込み防止鉄筋から接着材を介して第1の木質材の内部に付着力として伝達される。第1、第2の木質材を単に当接させる構造では、第2の木質材からの圧縮荷重が、第1の木質材において、第2の木質材との境界部付近の狭い範囲で支持されるので、当該範囲に圧縮が生じて第2の木質材がめり込みやすいが、本発明では、上記の付着力が、めり込み防止鉄筋や第1の木質材の孔の長さに対応する第1の木質材の深い位置まで分布することから、第2の木質材からの圧縮荷重を、第1の木質材の広い範囲で分散して支持させることができる。結果、第1の木質材の圧縮を抑制して第2の木質材のめり込みを防止でき、第2の木質材の曲げ耐力や剛性を確保できる。
【0008】
補強鉄筋が、前記第1の木質材と前記第2の木質材とに跨るように配置され、前記補強鉄筋は、前記第1の木質材、前記第2の木質材、および前記めり込み防止板材の孔内に配置され、当該孔内に接着材が充填されることが望ましい。
上記の補強鉄筋により、第1、第2の木質材の接合箇所を補強して第2の木質材の曲げ耐力を確保することができる。
【0009】
前記第1の木質材は木梁であり、前記第2の木質材は、前記木梁の上または下に配置され、前記めり込み防止板材は、前記第2の木質材に、前記第1、第2の木質材を含む面内の曲げモーメントが加わるとした場合の、圧縮縁から中立軸までの範囲内に設置されることも望ましい。また、前記めりこみ防止板材の平面の中心よりも前記圧縮縁側に位置するめり込み防止鉄筋の本数が、当該中心よりも前記中立軸側に位置するめり込み防止鉄筋の本数と同じかまたは当該本数よりも多いことも望ましい。
これにより、めり込み防止板材やめり込み防止鉄筋の配置を最適化でき、第2の木質材からの圧縮荷重を第1の木質材に効率良く伝達することができる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明の荷重伝達構造の構築方法であって、前記第1の木質材、および前記第2の木質材の設置を行う工程を有し、前記第1の木質材を、前記めり込み防止板材および前記めり込み防止鉄筋を取り付けた状態で移動させ設置することを特徴とする構築方法である。
本発明では、工場等でめり込み防止板材やめり込み防止鉄筋を予め取り付けた木質材を施工箇所まで移動させて設置することで、現場における施工を簡略化できる。
(【0011】以降は省略されています)

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